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透救出大作戦・2

服を焦がしながらドアを蹴破った翼と匠の二人は、ぐったりした男を引きずり出している最中に発砲音を聞いた。

「翼!!さっきの音、秋山たちの方じゃねえだろうな!?」

「知るか!とにかく急いで出るぞ!!」

男を引っ張り出し、消火器で火を消す。なんとか消化したあと、ぐったりして転がっている男に早口で告げた。

「お前!逃げるなよ!すぐ警察来るからな!おとなしく捕まっとけ!!」


「山下くん!!」

警察が到着したようだ。救急車と消防車も一緒にいる。もちろん神宮と秋山もいる。

「あっちで火事があって、ひとり男が転がってるんでそいつ捕まえてください!俺のこと刺したやつです!!」

「なんだって!」

「あと、あっちでなんか音が聞こえたんだ!早く行かないと!!」

焼けた部屋と男は他の警察官に任せ、二人は神宮と秋山を連れて、音がした方へ向かった。



ドアを開けた瞬間、透はがくりと膝を落としていた。

「透さん!!」

みちるは透に駆け寄り、よしみは透を撃った男に歩み寄る。

透は撃たれた腹部を押さえるが、指の間から血が滴り落ちていく。

「透さん……!血が……!」

みちるは常備している包帯で透の傷口をきつく結んだ。

「みちる……ちゃん……、ごめんね……危ないことに……巻き込んじゃって……怖かったでしょ……?」

みちるはブンブンと首を横に振る。

「そんなことないよ……!危ないことなんて全然なかった!……それに……私たちがもう少し早かったら、透さん、撃たれなかったかもしれないのに……!」

「それは……違うよ……あいつは……遅かれ早かれ……僕を撃った……」

そう言って、透は男を見つめる。よしみに拳銃を払い落とされ、

丸腰になった男は慌てた様子でよしみになにか弁解していた。

そこに翼と匠が大勢の警察官を連れて到着した。

翼、匠と神宮、秋山は撃たれた透に駆け寄り、その他の警官が男に向かう。

「お前ら、大丈夫か!?」

警戒して構えていた神宮の手から拳銃が奪い取られる。

「えっ!?」

「よしみちゃん!伏せて!!」

よく響く透の声。気づくと透は立ち上がり、男に向けて発砲していた。弾は男の腕に当たる。男の手に握られていたナイフは地面に落ちた。

透はそのまま力尽き、拳銃を落として倒れる。みちるがなんとか抱き止めたが、透は気を失っていた。

「透さん!透さん!!」

「すぐに病院に運ぼう!君は彼に付き添ってあげるんだ」

大勢の警察と救急隊員が組織のメンバーと負傷者、そして重傷の透を運んでいく。

神宮に促され、みちるは透に付き添うことになった。

「説明は俺たちがしとくから、みちるは透さんについててやってくれよ」

「翼くん……、うん、ありがとう!」

みちるは一足先に廃工場を離れる。やがて、この場に残ったのは翼、匠、よしみと神宮と秋山だけになった。

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