第0スレめ 2
翌日。
私は久しぶりに外に出ることにした。…と言っても太陽の光が眩しいので極力目立たない格好、紫外線カットの為にフードを被って、だけれど。
「(…サファイアどんな格好してくるんだろう…というかそもそも実際の性格とかどんな人とか知らないし!…怖い人だったらどうしよー…)」
「…ガーネット…さん?」
「Σふぇっ?」
びくっとして振り返るとそこには青年ではなく代わりに黒ずくめの少女が立っていた。
「…え…?サファイア…さん?」
「…ってことはあなたがガーネットか。なるほどー、如何にもって感じの廃人さんね」
「Σはぁ!?初対面でいきなり廃人ってなによ!!私が会いたいのはサファイアなの!あんたみたいな黒ずくめに会うな…!?」
「まったく、人の話を最後まで聞きなさい。…わたしはサファイアに頼まれたの。代わりに会いに行ってほしいって」
「そんなのありえない!(怒)サファイアに会わせて!!」
「まーまー、そう怒らずに。あなたの名前は?」
「…赤螺柘榴」
「せきらざくろ、ね。わかった。今日から柘榴はわたしの友達だから」
「Σはぁ!?」
「わたしの名前は碧依瑠璃だから。よろしく、柘榴ちゃん♪」
無理やり手を握らされ握手。
にこにこ笑う瑠璃にいらいらしつつもとりあえずその場から移動することになった。
ずっと引きこもっていた所為なのか、瑠璃の言う流行りものだとか、この店はいいだとか、そういう話を聞いてもついていけない。どう反応したらいいのか分からず迷っていると突然瑠璃がこんなことを口にした。
「…柘榴ちゃん、楽しくない?」
「いや…そんなことはないけど…あえて言うなら」
「言うなら?」
「突っ走りす…」
「ああ~っ!」
…ぎ、と言おうとしたが遮られた。私、なにかしたっけ?
「柘榴ちゃん!ケーキバイキング今日までなの!付き合って!」
「ちょっ…瑠璃!?」
言われるがまま連行され連れて行かれる。