仔犬の成長日記②
仔犬を拾った日
息子が学校から帰宅すると
主人を睨んでる
(なんで、あいつばっかり
犬抱いとるがよ!
俺が捕まえたのに!)
[ゆきちゃん、ふーも犬、抱っこしたいみたいよ]
(あっ!そっか!
はい、ふーちゃん!)
寝るまで、隙あらば
仔犬の争奪戦をする2人!
子供か!
[もう一匹も、明日、捕まえれるといいね]
(こいつだけでもいいかも?)
[でも、雷も鳴ってるし、雪も残ってるから、
仔犬は耐えれんかも?]
(俺、もう寝るわ
おやすみ)
捕まえられなかった仔犬の事を考えると
もしものことを思って嫌なんだろう
3月になるというのに
外は、木枯らしが吹いているみたいに
ビュービュー音を立てていて
時々、雷が鳴っている
心配でなかなか眠れない夜が明けた
翌朝、息子を駅まで送りながら
茶色の仔犬を探す
[どこに行ったんかなぁ?
無事だといいねぇ!
あっ!今日はお姉ちゃんがうちに
泊まりに来るから
松山から一緒に連れて帰ってね!
方向音痴やけん、間違えて高松行ったいかんけんな!]
お姉ちゃん大好きシスコンの息子は
お姉ちゃんが泊まりに来るというだけで
鼻歌を歌ってる
凄く機嫌が良くなった
わかりやすいヤツ(笑)
夕方、駅に迎えに行くと
まるで仔犬がまとわりつくように
お姉ちゃんと一緒にニコニコしながら
駅から出て来た
息子の荷物があるので
お姉ちゃんは助手席だ!
やや不満そうな顔だが、それでも
お姉ちゃん効果で上機嫌で
後ろから一生懸命、仔犬の話をする
3人で仔犬を探しながら
山道を運転していると
目の前をクンクン、クンクンと
地面の匂いを嗅ぎながら、
うちの方に向かっている 茶色い仔犬がいた
(あれだ!)と、言うのと同時に
車の外に飛び出して
仔犬を追いかける
さすが、50m6秒代の硬式テニス部
あっという間に姿が見えなくなった
{私も}と、ゆっくり、本人は急いでいるつもりで
車を降りて、弟の後を追う
ミュールの踵が高く
慣れない山道は走りにくそう
娘が邪魔で車が走らない
車に乗っててもらう方が早く追いつくのに
数分後、ぜーぜー言いながら
(こいつ、早いっ!
あと数メートル長かったら
逃げられとった)
さすが、インハイ出場高校テニス部のレギュラー
[ふーに捕まえられなければ、誰も捕まえられんよ]
{私もー!}
なんか、気が抜けるわ
{兎に角、無事、捕まえたんやけん
早く家帰ろう}
何故?お姉ちゃんが仕切る?
まっ、いいけど(笑)
帰宅すると
ちょうど、主人が出迎えてくれて
〈捕まえたん!さすがやなぁー!
るぅには絶対無理やもんなぁー!
さすが、ふーちゃん〉
いつもなら、嫌そうにするのに
お姉ちゃん効果と犬捕まえたおかげで
機嫌がいい
(おぅ)
[じゃあ、犬、お風呂に入れてくるわ]
(全力疾走して、汗臭いけん、先に入っていい?)
{私も}
(姉ちゃん、走ってないやろ)
{私も追いかけたやろ!ミュールやけん、走りにくかったんよ!}
(あれ、走ってたん?(爆笑)歩きよんかと思った)
{走ってたよ、早かったろ!}
ノーコメントで!
[臭いけん、ふーからね!
お姉ちゃんは、その次でいい?]
(ええよ!姉ちゃん、先、入れや)
[いいの?お姉ちゃん、遅いよ]
{早く出るよ}
約30分後、
(やっぱり先入れば良かった)
[だけん、言ったのに!
ドライヤー後にして、先、ふー入れて!]
そうして、やっと仔犬の番になり
お風呂に入れると
白いのとは真逆!
水が恐いみたいで、必死に爪立てて逃げようとする
私の皮膚がみみず腫れになり
血が滲む
それでも、落とさないように
怖がらないように
抱っこして、丁寧に洗って
湯船に入れようとしたが
必死に逃げるので
湯船は断念する
ドライヤーも恐がるので
タオルで何度も拭いて
顔をタオルで覆って、最小限にする
お風呂から出たら
白いのがいる事に気がつき
凄く嬉しそうに飛んでって
ペロペロ舐めまわす
白いのは、されるがままだ!
なんか、性格が真逆?
茶色がお兄さん?
白は、末っ子っぽい?
今日は2匹いるので
主人と息子が1匹ずつ、膝に乗せている
[お姉ちゃんは抱っこせんでいいの?]
{さっき、抱っこしたからもういい}
ふーがほっとした
お姉ちゃんが言えば嫌だけど
お譲りしなきゃと思っていたみたいだが
お姉ちゃんは、それほどでもないようだ
これで、一安心!
明日は、病院に連れてって
健康診断と登録だ!
その前に名前をつけないといけないけど
明日も学校があるし
ご飯を食べたら二階に上がろう
仔犬達は、ダンボールの中で
すやすや、仲良く寝ている
癒されるわ




