出会い
大雪の朝、
通学の為
息子を駅まで送ろうと
なんとか、スノータイヤで
ゆっくり、のろのろと、山道を降りていた
すると、突然、
目の前に、何かが飛び出してきた!
セントバーナードの赤ちゃん!?
白に黒い、牛のような模様の
生後60日くらいの
コロコロの仔犬が目の前にいた
私と目があうと
じっとこちらを見つめてる
犬なんて、絶対に、主人が許してくれない
そう思い、心を鬼にして
クラクションを鳴らすと
草むらの中に消えていった
よく見ると、茶色いのもいた
兄弟かな?
(どしたん?)
[仔犬がおったんよ!
可愛いかったけど、うちでは飼えんけんな!
車の前から動かんけん
クラクション鳴らしたら、どっか行った]
(俺も、見たかった!
どうせ、飼えんけどな!)
動物好きの息子も飼いたかったのだろう
諦めきれずに、不貞腐れてる
(なぁ、なぁ、駄目元で、ゆきちゃんに
聞いてみたら?)
[そうやな!
お母さんも、さっきの子
可愛いかったけん、聞いてみる]
そうして、帰宅後、主人に、
[ふーちゃん、送って行きよったら
仔犬がおったんよ!]
(えっ?どこに?オス?メス?)
[それは、わからないけど、
飼ったら駄目よね?]
(えっ?いいよ!)
[えっ?いいの?]
(いいよ!猪避けになるし、
俺、犬を飼うの、夢やったんよなぁ〜!)
[1匹?2匹?]
(1匹でも2匹でも捕まえれるなら
何匹でもいいよ)
[えーっ!マジでー!?
わかった!捕まえてくる!
ありがとう]
息子の帰宅時間が、
こんなに待ち遠しかったことはない
お迎えに行った時
[犬、飼っていいって!]
(えっ?マジで?なんで?)
[昔から犬飼うのが夢やったんと!]
(へえ〜!)冷めた言い方で!
(じゃあ、絶対捕まえんとな!)
[そうやな!]
こんなに嬉しそうな息子の声は久しぶりだ
(1匹?2匹?)
[何匹でもいいって!猪避けになるし]
(へぇ〜!ゆきちゃん、意外にいい人やな)
楽しそうに鼻歌交じりで
携帯を触る息子と家路についた




