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そんなくだらない世界の冒険談  作者: くらりん
3/7

平和な1日

「はぁ、こっちおわりまし」

「クモルー、このゴウモリのから揚げ2つ」

「こっちは酒3杯な」

「あー、はいはい分かったわかりましたよ」

ここで働くようになって早1ヶ月。

なんかお客さんが俺を認知し始めた。

すっかりこの仕事に慣れてしまった。

なぜ異世界にきて一ヶ月たってるのに冒険ができないんだろう。

「はあ」

ため息が漏れてしまった。そりゃ異世界にきてギルドの正社員何て聞いたことないもん。

「お疲れですね、あと1時間半で終わりですから頑張ってください!」

「はい!セツナさんわたくしクモル頑張ります!」

そう、この子の名前はセツナというらしい。

かわいいねぇ、本当。

やっぱりここでずっと働こうかな。

ちなみに事務的作業はほんとに簡単なやつだけだった。普通ならここまでやらせてもらえないが今回は特例と資格持ってるセツナさんがつきっきりで見てくれるからだいじょうぶだと。

1年資格持ちの人と仕事したらその資格の1番下のやつが手に入るらしい。

なんだよ事務作業に資格って。

そうそう金銭感覚もやっとわかってきた。

1ユラで100円くらいかな。リンゴ的な果物が2ユロって書いてあって最初驚いたよ。

って考えると本当ここの仕事給料高いな。

でも冒ライのために貯めとかないと。

「クモル君、ちょっと残業手伝ってくれる?」

「え?はいわかりました。でも俺やって大丈夫ですか?」

考え事してたらもう1時間半たってたのか。

いろいろ運んでたから腕が疲れたぜ。

…疲れたんだけど。早く帰りたいな。

「大丈夫、簡単な奴だし、そっちも慣れてきたみたいだし行ける行ける」

「はーい。分かりました」

さてと、裏の残業ルームに行きますか。

でもこのギルドもそこまで厳しいわけじゃない。

長くて1時間くらいだ。

「はい、半分お願い!これで30分くらいで終わるでしょ」

「はいはい、了解しましたよ」

あーあ、この事務作業ほとんど冒険者の依頼届じゃねえか。

あーあ普通の転生者だったらこんなことせずに冒険してるはずなのに。

「はあ」

「今日ため息多いね、大丈夫?私から振った仕事だし帰っていいよ」

「大丈夫、大丈夫ですって。30分しかないしこれくらい余裕ですよ」

「そう?じゃ、お願い」

「は、はい」

上目遣いに断れるわけねえだろ。

もう、やってやるよ。

「わ、速い速い。上達したね」

「そりゃ、セツナさんが隣にいりゃやる気出ますよ」

「そう?ありがと」

おう、かわええ。

でもこの依頼書たち、見れば見るほど悲しくなるな。

ほんとにみんなこんなに金貯めて冒険者になったのか?

やばいな、こっどもの時から貯めてたのかもしれんな。

ちなみに1日6時間勤務だから18000ユラくらい貯まってると思うだろ?

違うんだ1日アパート的なところ10ユラ取られるから1ヶ月で300ユラ取られるし、食事も割と高いんだよ。

肉1個40ユラ位するんだぜ。

レベルが上がるからだとよ。大浴場も行くし、そんな諸々含めて一ヶ月3000ユラ取られるわけよ。

いや10か月もかかるって。日本と時間は似てるから分かりやすくて助かるよね。

そう、フルで働いてもこれよ。辛い。

「はい、お疲れ。今日はこれでおしまい。がんばったね」

「はい、お疲れ様でした」

この人がため口でしゃべってくれる仲になったのはデカいけどね。

セツナさん、高嶺の花なんだって。

男の人の視線が、視線が痛いんだよ、物運んでるとき。

「じゃ、また明日」

「はい、また明日」

ふう、終わったー。とけのびをしてると

「あ、来月ボーナスだから一緒にがんばろうね」

「ボーナス?」

なにそれ聞いてない。

「言ってなかったけな?その月はね、給料が二倍になるの。だからほんとすごいタイミングでクモル君来てくれたんだよ」

え、マジで?

「そりゃすごい月ですね。赤字になりません?」

「ギルドってね、結構この王国で大切にされていて、支持が高いの、冒険者もね。だから冒険者のほうがカッコいーとか言って冒険者選ぶ人いっぱいいるけど、ギルドで働くのも悪くないの」

「な、なるほど」

「まあ当たれば、冒険者のほうが稼げるけど当たるまでが大変なのよね。ちょっとした資格持ちのほうが活躍してる人がいるって聞くし、1年働いてからでもいいんじゃないかな」

「なるほど。助言ありがとうございます。でも、事務作業のやつってひつよ」

「まあいいから考えておいてよ、ね!また明日」

「はい」

行っちゃった最後なんか早口だったな。まあもともとそのつもりだったからいいけどさ。

さ、家に戻るか。テレビも風呂もないのに1月で30000円かかるのはやめてほしいよな。

でも毎日ふかふかベット設置してくれるんだよな。魔法できれいにしてるの見つけて改めて魔法スゲーてなったんだっけ。

いいのか?こんなんで。

「魔法か、俺も使いたいぜ」

ちなみに何かしらのライセンスがないと魔法は使えないし使っちゃだめらしい。

悲しい!

「あーあ、ここに来たときは、俺TUEEEEEできるとおもったのになー」

考えても仕方ないな。

「お休み」

明日も忙しい日々が続きそうだ。


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