8 クズな人間は処分します、他の人へ危害を加えるからね、多様性の否定にしかならないよ
伯爵領を巡り、様々な地域の人間を洗脳していく。
なにせ、伯爵の僕だ。
立場はかなり強い。
さすがに重要な立場や地位には立てないが。
それでも名代の側付きとしてあちこちに行く事は出来る。
この状況を利用して、統治範囲のあちこちに出向いた。
おかげで、様々な地域の人間を洗脳する事が出来た。
「そろそろいいか」
ここまできてマコトは保留にしてきた事に手をつける。
邪魔者の処分だ。
出身地の村でもそうだったが、この世界にもクズな人間が結構いる。
怠け者、無責任、乱暴者などなど。
いるだけで周囲に被害をもたらす加害者だ。
こういう人間も頭数になるからとある程度放置してきた。
だが、支配地域が増えて支配下の人口も増えた。
頭数が幾らか減っても問題はなくなった。
早速、目星をつけていた連中を処分していく。
洗脳してるので簡単だ。
命令すればそれで終わる。
木の枝から縄をつるして、そこに首をくくれば良い。
あとは簡単に死んでくれる。
こういう人間は洗脳してても使えない。
洗脳というよりはマインドコントロール。
目的意識を持たせて、あとは自発的に動かすというものだ。
マコトの指示に完璧に従うわけではない。
従いはするが、積極的に動こうとしない。
おかげで生産性が低下する。
いない方がマシという事もある。
それに、問題を起こす事もある。
マインドコントロールはしても、本性の部分が変わるわけではない。
暴力的な人間は常に周りに危害を加える。
暴言・悪口が尽きない人間も、常に周りの気分を悪くしていく。
どちらも大きな問題だ。
暴力がもたらす怪我や傷は分かりやすいだろう。
だが、暴言・悪口も同じくらいに問題をおこす。
これらがもたらす精神への悪い影響で、周囲の作業効率が低下する。
機嫌が悪い人間がまともに仕事をするわけがない。
そんな人間を大量に発生させるのが、暴言や悪口だ。
放置するわけにはいかない。
更に、こういう人間を守る者も処分する。
危害を加え、機嫌を損ねる人間。
そんな人間を排除・処分しようとすると、決まって馬鹿げた事をいう者が出て来る。
「それはかわいそうだ」と。
可哀相なのは被害を受けてる人間である。
被害をもたらしてる加害者ではない。
こういう加害者を守る者も危害を加えてる。
共犯者という形で。
これらを一掃していく。
既に十分な労働力は確保した。
一時的に労働力の減少はあるが、大きな問題にはならない。
新たに生まれてくる人間が穴を埋めてくれる。
10年か20年は停滞するが、それだけ時間が経てばもとの人口を確保出来る。
ならば、ここで問題を起こす者達を処分した方が良い。
長期的に見れば利益になる。
こうしてマコトの支配地域で大量自殺が発生していった。
一斉に首をつっていった。
人口の3割が消えた。
だが、おかげで残った者達の生産性が上がった。
加害者達が消えた事で、心の憂いが消えたのが大きい。
問題をおこす者達はがもたらしていた悪影響の大きさが分かろうというもの。
「もっと早くやれば良かった」
マコトはそれだけを悔いた。
殺した者達への憐憫なぞない。
なにせ加害者なのだ。
他人を虐げてきた者達を処分したことには心がすく思いをしている。
憐憫を抱くとしたら、被害者である周囲に居た者達へだ。
加害者のせいで悲惨な目にあってたのだ。
そちらの方が可哀想というものだ。
死んだから可哀想ではない。
どれだけ酷い目にあってきたかが憐憫を抱くかどうかの基準になる。
加害者など、哀れむ方がおかしい。
その加害者が消えたのだ。
喜び祝うのが正しい。
実際、マコトはこの日を祝日として皆で祝う休みの日とした。
悪鬼が滅びたという伝承すら作って。
この日からマコトの支配地域での生産性が更に上がっていく。
邪魔する者が消えた世界は平穏なものだ。
無駄な騒動がなくなり、誰もがのびのびと生きていけるようになったのだから。
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