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洗脳チートで作る、快適異世界生活  作者: よぎそーと


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18 最短距離で開発する、それでもかかる、時間も金も資源も技術も人も

 邪魔者自動選別・処分。

 この為の研究開発が始まる。

 とはいっても、やる事は決まってる。

 基本的な原理などは分かってるのだ。

 それを形にするまでが大変というだけで。



 何を作れば良いかは分かってる。

 だが、それを作るための技術がない。

 その技術を生み出すために、必要な道具や機械を作らねばならない。

 だが、それは今の段階では高度なもの。

 作り出すには更にその前段階になる道具や機械が必要になる。



 こんな調子なので、分かっていても簡単に出来上がるわけではない。

 試行錯誤する手間が省けてるだけだ。

 それが一番ありがたくもあるのだが。



 とにかく、一国だけではどうにもならない。

 支配した大陸全ての国々の総力を動員していかねばならない。

 そこまでしないと、寿命までに間に合わない。



 となると、各国の科学・産業基盤を底上げしないといけない。

 物を作るための最低限の設備。

 それすらない国が多い。

 まず、ここからてこ入れ・底上げしないといけない。

 これがまた時間がかかる。



 それでもやっていくしかない。

 これが最短距離の近道なのだ。



 その間、マコトは各地を巡って問題を片付けていく。

 問題となるものを見つけだして処分していく。

 既にある程度育ってるものから、生まれたばかりの赤児まで。

 生かしておくと問題をおこす要素を持つものは全て処分していく。



「手間だな」

 予想していた通りではある。

 思ったより問題をおこす者の数は少ない。

 だが、大陸全土に散らばってるのだ。

 見つけるのが大変だ。



 発見できれば問題は無い。

 あとは処分するだけだ。

 ただ、そこまでが面倒なのだ。

 こればかりはどうにもならない。

 マコト一人しか出来ないのだから。



「早く出来上がらないかな」

 開発中の自動処分装置。

 それが出来ればこんな手間もかからない。

 大陸を駆け巡らなくて済む。

 しかし、出来上がるまで10年20年という時間がかかる。

 糖分は忙しい日々が続く。

「本当に鬱陶しい」



 平穏な日々。

 ただ、これが欲しいだけなのだ。

 なのに邪魔する連中が出て来る。

 無駄に騒動を起こす連中が。

 他人に危害を加えるのが好きな連中が。

 それが当たり前で何が悪いのか分からない連中が。



 そんな奴等のせいで、寝転んで漫画を読む時間が潰されていく。

 許しがたい暴挙だった。

「絶対に根絶やしにしてやる」

 各地を巡りながら決意を新たにしていく。

 手間取らせる連中への怒りと憎悪と共に。



 研究開発そのものは順調に進んでいる。

 順調過ぎるくらいだ。

 必要になる機器の製造は見えている。

 そこに至るまでの時間も、当初の予定より早くなりそうだった。

 それでも長い年月が必要となる。

 こればかりは地道に事を進めるしかない。

 そして、気長に出来上がるのを待つしかない。



 マコトとしては、上がってくる進捗状況を聞いて一喜一憂するしかない。

 思った以上に研究が進んだ事に喜び。

 でも、それが出来上がるまでの時間に泣いていく。



 それでも確実に問題解決に向かっていく。

 だから耐え忍ぶしかなかった。

 人々に不幸をもたらすクズを潰しながら。



 また、科学の発展がマコトを助けてくれる。

 自動車に鉄道、飛行機のおかげで移動時間が短縮される。

 これによって、大陸各地へ出向く手間はかなり軽減された。



 通信技術の進歩も大きい。

 テレビ放送が開発され、ようやくアニメなどを各地で見る事が出来るようになる。

 飛び回ってる間に、娯楽も発展している。

 水準としては1950~1970年代程度だ。

 まだまだ荒さは目立つが、成長そのものは急激なものだ。

 このままなら、ほどなくマコトが求める水準まで上昇してくれる。

 ありがたい事だった。



「これも邪魔するやつがいないからだな」

 宗教もPTAも市民団体もない。

 邪魔する奴がいないので創作は想像力の膨らむまま発展していってる。

 出版・映像・音楽などの産業も発展している。

 既に、日夜様々な娯楽が供給されていってる。

 マコトにとっては夢のような世界だ。



 あとはこれを台無しにするような者達を見つける機器の開発だけ。

 それが出来上がれば、誰もが問題を発見できるようになる。

 問題をおこす人間を見つけて始末できるようになる。

 それまでマコトは身を粉にして働くしかない。

「頑張らないと」

 再び食っちゃ寝の生活に戻るため。

 今は勤勉と勤労の精神をもって事にあたっていった。



 そんなマコトに待望のしらせが届く。

 求めていた機器の開発完了。

 人の精神や素質・気質・性質を調べる装置の完成。

 この報告に狂喜乱舞するのは、マコトが40歳になった年だった。

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