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004「スタータスボードが出たようです」

 新作投稿2日目。

 今日は2話投稿(12時、18時)となります。


 明日3日目からは毎日1話投稿(12時)となりますので

 何卒、よろしくお願い申し上げます。




——————————————————


名前:リオ(山田三郎)

年齢:8歳

身体能力:185

魔力:1E6

スキル:造型士(無)/LV1


——————————————————



「ス、ステータス⋯⋯ボード⋯⋯⋯⋯キタァァァァァァァァっ!!!!」



 何気に『異世界あるある』の「スタータス!」を叫んだらそれに反応してか、本当にホログラフのステータスボードが目の前に出現した。


 傷心の俺、歓喜!


 孤児院のみんなに白い目を向けられ、ぶっちゃけへこんでいた俺、歓喜ぃぃぃ!!!!


「お、おおおおお、落ち着け、俺っ!? ま、まだだ⋯⋯。まだ、あわてるような時間じゃない」


 俺はそんな『スラダン仙◯パイセン』の精神に則り、一旦落ち着きを取り戻すよう自分に言い聞かせる。


「ふ、ふむ。一個一個、覗いていこうじゃないか⋯⋯」


 そうして、俺は改めて目の前に出現したステータスボードを確認する。


——————————————————


名前:リオ(山田三郎)

年齢:8歳

身体能力:185

魔力:1E6

スキル:造型士(無)/LV1


——————————————————


「え〜と⋯⋯まずは『名前』か。あ、前世の名前もあるんだ、ふ〜ん。あとは『年齢』、そして『身体能力』⋯⋯この『185』って数値は高いのか? 低いのか? どっちだろう? まー比べるものがないしなぁ⋯⋯」


 俺は突如出現したステータスボードに全身から嬉しさが込み上げるも、それを必死で抑えながらじっくりと確認していた。ちなみに、なぜ、浮かれないようにしているかというと、


「だってねぇ〜⋯⋯、ステータスが見れただけじゃねぇ〜⋯⋯、もしも大した能力じゃなかったらねぇ〜⋯⋯あたい、今度こそ立ち直れないじゃけぇ〜⋯⋯」


 と、つい、広島弁がポロッと出るほど、俺は『もしも大したことない能力だったらどうしよう⋯⋯』とでっけぇ不安が頭の中を駆け巡っていたからだ。あ、ちなみに東京出身です。


「さ、さて、前座(・・)はここまでだ。いよいよ、ステータスボードの『核心』に迫るぞ(ごくり)」


 そう、問題はここからだ。どう考えても期待してしまう項目⋯⋯、


「魔力っ! スキルっ!!」


 とりあえず、まずはこの時点でわかったことが2つある。それは、まず俺に『魔力』があったということ。そして『スキル』もあったということだ。


「魔力も⋯⋯スキルも⋯⋯あるっっ!!!!」


 だが、しかし、よくよく見ると⋯⋯若干怪しいことに気づいた。


「うん? この『魔力:1E6』って何だ?」


 見る限りでは、数値っぽいけど⋯⋯。


「で、でも、『1E6』って数値なのか? いや、そもそもアルファベットの『E』って何だよ!? ていうか、この世界にアルファベットあるのもそれはそれでビックリなんだけどぉ! でも、今そこに触れるとさらにややこしいから一旦置いとくねぇ!」


 と、いうわけで『異世界アルファベット問題』は棚に上げておく。


「『魔力:1E6』。これの意味するところは一体⋯⋯⋯⋯⋯⋯はうあっ?!」


 すると、ここで俺の脳内にある嫌な可能性(・・・・・・・)が浮上した。


「ま、まさか、数値バグっている⋯⋯とかじゃないよな? ないよね?」


 ちょっと待って。


 この場合⋯⋯魔力の数値がバグっている場合って、どういう扱いになるの?


作品(ラノベ)によってはバグっているから魔力ゼロ。もしくは、どこかのタイミングで数値に変化する⋯⋯とか?」


 いやいやいや、そんなのあったか?!


 いや、俺の作品(ラノベ)の世界線には無かった⋯⋯無かったぞぉぉ!!


「え? うそ? まさか『魔力』って項目はあるのに魔力はゼロとか⋯⋯無いよね? 無いって言ってぇぇ!! どっかの神様的な人(偉い人)ぉぉ〜〜っ!!!!」


 声に出して叫んでみたが、『神様的な人(偉い人)』からの(アンサー)は聞こえなかった。


「う、ううう⋯⋯マジかよぉぉ。どうなんだろ、これ? やっぱ、魔力ゼロが濃厚かなぁ〜」


 さっきのハイテンションから打って変わって、ローテンションへと移行する俺。


「い、いや、とりあえず、現状は『まだよくわからない』が正しい見解だろう。そうだよ。まだ何もわからないじゃないか。こんなことでいちいち落ち込んでどうする、俺!」


 そう言って、自分を励ますセルフコーチングな俺。


「よ、よし! とりあえず『魔力』については『保留』ということで。さて、お次は『スキル』だな」


 ということで、いよいよ一番気になっている『スキル』について考えてみた。


「『スキル:造型士(無)/LV1』⋯⋯か。う〜む、何だろう。見た感じ、何かを作るようなスキル⋯⋯なのかな?」


 まー『造型』ってあるくらいだからな〜⋯⋯『何かを作る能力』ってことは間違いないと思う。


「で、その横にある『無』だけど、これってもしかして『無属性』⋯⋯『構成元素(エレメント)』のことでは?」


 そう、この世界には『地・水・火・風・光・闇・無』と全部で7つの『構成元素(エレメント)』が存在する。


 この構成元素(エレメント)は、この世界のすべての物質を構成している『元となる物質』みたいなもので⋯⋯いわば地球でいうところの『原子』みたいなものである。


「となると、スキルは構成元素(エレメント)とも関係していることになるんだが⋯⋯しかし、この世界では構成元素(エレメント)は『魔法』に関わるものでスキルにも関係しているなんてことはこれまで読んだ本の中には書いていなかった⋯⋯」


 恐らく、スキル自体持っている人が少ないので、見つかっていなかっただけなのかもしれない。


「てことは、つまり⋯⋯これはスキルに関する『新発見』ってことになるんじゃないのかね?」


 うん。これは本当にそういうことだと思う。普通にスキルに関する『新発見』だろう。しかも、その『新発見』はこれだけでは終わらない。


「あと、その横にある『LV1』だけど、これはたぶん『LV(レベル)1』ってことだよねぇ? だとしたら『スキルにはレベルがある』ってことだし、それってつまりは『スキルは成長する』ってことになるよねぇ!」


 そう⋯⋯『スキルは成長する』。これも新発見だろう。しかも何だったら『スキルは成長する(こっちのほう)』がよっぽどすごい発見だと思う。


「おいおいおい⋯⋯これって、もしかして、スキルの新発見だけでもお金になるんじゃないか?」


 と、俺がこの新発見にお金の匂いを感じた時、同時にそれ以上の不安(・・・・・・・)が頭をよぎった。


「いや、待て待て待てっ!? このスキルの新発見を伝えたとして、そうしたら、それを伝えた後の俺は⋯⋯どうなる?」


こちらも、よろしくお願いします。


「イフライン・レコード/IfLine Record 〜ファンタジー地球に転移した俺は恩寵ギフトというぶっ壊れ能力で成り上がっていく!〜」

https://ncode.syosetu.com/n3084hz/


「生活魔法で異世界無双〜クズ魔法と言われる生活魔法しか使えない私が、世界をひっくり返すまでのエトセトラ〜」

https://ncode.syosetu.com/n6900id/


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