麻さん1年後、香菜さんと麻さんが散歩に行った後
評価を、私にしては頂けたので、感謝の気持ちで、後日談追記しました。
麻さんが、ブクマ10も頂けたので。
評価もつけてもらえたのも嬉しかったでs。
それで、嬉しくなったので。
新しい物語を1つ今週末からアップしようと思っています。
良かったら是非そちらもご贔屓ください。
同棲していた恋人に振られて、携帯アプリで恋人を見つけようと思ったけど、上手くいかないけど、でも! って話です。
麻さんと、香菜さんが、散歩に行った後。
良ちゃんと洋さんが部屋に残された。
そこに碧さんとチカラ君、のんちゃん。
そして仲さんが一緒にやってきた。
良ちゃんが言う。
「よく来たな、さぁ、さぁ、上がってくれ」
そして一同、リビングのローテーブルを囲んだ。
ローテーブルには、良ちゃんの店からデリバリーした皿も、並んだ。
「さぁ、食べてくれ。飲んでくれ」
一同乾杯をして、飲み食いが始まった。
良ちゃんが言う。
「今は、麻さんがいない。洋さん、しこたま飲んでくれ」
良ちゃんが、洋さんに飲ませようとする。
洋さんが固辞する。
「え? え? 困ります」
それでも、良ちゃんは止めない。
「いやいや、困ります」
酒を飲まない仲さんがとめる。
「やめろ、良ちゃん。酒の無理強いはよくないぞ」
良ちゃんが言う。
「大丈夫だ。洋さんは、酒は飲める口だ。ただ酔うと面白いんだ」
碧さんの顔が輝く。
「どう面白いんですか?」
良ちゃんがニヤつく。
「見たら分かる。ほら、飲んで、飲んで」
そして、酔っぱらいが出来上がった。
洋さんは、酔っ払って、床に突っ伏していた。
そして、独り言を言っている。
「麻さん。どこ? 麻さん。麻さん」
良ちゃんが、洋さんに聞く。
「麻さんがそんなに好きなのか? どこがいいんだ?」
洋さんが照れて言う。
「あ――、恥ずかしいぃ」
良ちゃんが促す。
「恥ずかしがらないで、言ってごらんなさい」
洋さんが顔をデレデレさせていう。
「全部。全部好きです!」
良ちゃんが、皆を見て言う。
「なぁ、面白いだろう?」
のんちゃんが白い目で、良ちゃんを見た。
「酷いです。こんな事をして。それに、私は羨ましいです」
のんちゃんがチカラ君を睨む。
「チカラ君も、洋さんを見習って! 洋さんは、麻さんの全部が好きだって言っているわ。なのにチカラ君は、そんな言葉言ったことある?」
トバッチリを受けたチカラ君の目は左右に泳ぐ。
「え? あのぉ。なんで俺がぁ」
良ちゃんがチカラ君に言う。
「え? チカラ。お前のんちゃんに、そんな事も言ってないの?」
チカラ君が言う。
「そんな言葉言えませんよ」
仲さんが嘆く。
「言ってやれ。俺は言って上げる人もいなんだぞ」
碧さんがニヤニヤして言う。
「そうだ、チカラ。言ってやれよ」
仕方なくチカラ君がのんちゃんに言う。
「のんちゃんの全部が好き」
それでのんちゃんは怒り出した。
「強制されて言われても、全然嬉しくない!」
のんちゃんの怒りは止まらない。
「帰る! では皆様、お先に失礼します」
のんちゃんは玄関に向かう。
そこへ、香菜さんと麻さんが、帰ってきた。
帰るのんちゃんと玄関口で会う。
香菜さんがのんちゃんに聞いた。
「あれ、のんちゃん、帰るの?」
のんちゃんが泣く。
「ああああ、香菜さん、みんな酷いんです!」
ざっくりと、のんちゃんの話を聞いて、香菜さんが言う。
「それは酷いわね」
そこにチカラ君がやってきた。
のんちゃんがチカラ君を睨む。
「何しに来たの」
チカラ君が言う。
「ごめん」
「何がごめんなの?」
「気の効いたことが言えなくて」
チカラ君はそこまで言うと、一呼吸置いた。
それから、さらに真剣な顔で言う。
「でもさ、色々女と遊んだけど。その中から、のんちゃんを選んだのは事実なんだ」
のんちゃんの表情が変わる。
チカラ君の心のこもった演説が続く。
「俺は、他の誰とも結婚しようとは思わなかった。結婚しようと思ったのはのんちゃんだけだよ」
のんちゃんは笑顔に変わる。
のんちゃんが言う。
「ありがとう」
そして、のんちゃんはチカラ君に寄り添うように立った。
「兄貴たちが待っている。中に入ろう」
二人再び、良ちゃんの家の中に戻っていく。
香菜さんがその様子を見て言う。
「夫婦喧嘩は犬も食わないって本当だよね」
麻さんが言う。
「でもさ。チカラ君は、良いこと言うね」
香菜さんが言う。
「あ、私も。チカラ君が言っていたセリフを、是非言われたい!!!!!!」
麻さんが言う。
「お兄ちゃんは、チカラ君と違ってモテないから。そんなセリフはそもそも言えないよ」
香菜さんが真顔で言う。
「確かに」
麻さんがフフフと笑った。
そこに酔っ払い洋さんがやってきた。
そして言う。
「声がすると思ったら、麻さんだぁ。麻さん。好き。麻さん。好き」
その様子を香菜さんが見て言う。
「うーん。好き好きって、言いすぎるのも問題だな。なんかぁ。情緒がない」
麻さんが、ふらつく洋さんを抱えて、家の中に入って行ってしまう。
香菜さんだけ玄関に残される。
そこに良ちゃんがやってきた。
良ちゃんが赤ちゃんを、香菜さんに渡しながら言う。
「香菜さん、お帰り。待っていたよ」
香菜さんが良ちゃんを見て笑う。
そして、赤ちゃんの顔を見て言う。
「ただいま」
香菜さんは、何気ない言葉の応酬に、深い幸せを感じていた。
”お帰りとただいまの”、何気ない日常の言葉のセットが、香菜さんを幸せにする。




