表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
18/60

洞窟

 山を越えて森の中に入った。頂上だけ木がなかったからこの表現で合ってると思う。


「ついたぞ」


 先生は言った。え、ここが研究所?


「落とし穴みたいですよ?機械的なところはないですし間違いじゃないですか?」


「研究所はな、王国が兵器とか魔法を開発する場所だ。他の国に知られたら困るだろう?」


 確かに。


「山の中腹ですし、木がいっぱいあるから見つけにくいですね」


「空から見ても気づかれないようになってる」


「へぇー。空を飛ぶ機械ってあるんですか?」


「ああ、あるぞ。ひこ…」


 先生が言いかけて言葉を止めた。なんだろう?


「誰かの気配がする。森に隠れるぞ」


 僕達は森に隠れた。洞窟の中から白衣を着た人が登り出てきた。


「誰だ!」


 き、気づかれた?


「僕達気づかれましたか?」


「それはない。洞窟の入り口には結界がはってある。結界で侵入者を感知するはずだ」


 白衣の人が言った。


「誰だと言っている!」


 僕はこそこそ話しかけた。


「本当にバレてないんですか?」


「大丈夫だ」


 大丈夫と言ってくれても不安になるなぁ。


「出てこないなら攻撃するぞ!」


「これバレてますよぉ」


「大丈夫だ」


 絶対バレてるよこれ!


「警告はした!火魔法 ファイア」


 火の玉が僕達に向かって放たれた。まずい!


「手撃 貫き」


 先生が木に隠れながら空気の塊を放って火の玉を消した。


「大丈夫じゃなかったじゃないですか!」


「俺の推測違いだ。すまん」


「戦いますか?」


「ここで待ってろ。俺が片付けてくる」


 先生が姿を見せた。


「お、お前は」


「知ってるだろう?」


「武豪リーゴ!?なにをするつもりだ!」


「妻と娘を救いにきた」


「監視役は、監視役はどこだ!」


「倒してきたぞ」


「くそ!戻って伝えなければ!」


 白衣の人は走り出す。


「させん。手撃 貫き」


 先生は空気の塊を白衣の人の首に当てて気絶させた。


「もう出てきていいぞマナブ」


「はーい」


 僕も隠れることをやめた。


「先生って有名だったんですね」


「そうだな」


 先生は白衣の人を担いだ。


「その人どうするんですか?」


「尋問する」


 え、尋問!?痛いやつ!?残酷だぁ。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ