帰還
僕は黒ずくめ達を捕まえた。
「きつくしておきましたからね」
「俺達をどうするつもりだ!」
「ある人のところへ持っていきます」
僕は口を封じた。縄で口を巻けば喋れないよね。
あ、そうだ。ヨア達に聞きたいことあったんだ。
「こんなところで何してたの?」
「ヨアが緑を見たいと言ってね」
「自然の香りを嗅ぎたくなったのよ突然!リフレッシュってやつね!」
「さっきのマナブ凄かったわね!武術と魔法は完璧じゃない!」
「まだまだだよ」
僕は少し上機嫌になった。
「黒ずくめの人達を誰に持っていくんだい?」
「先生へ。あの人ならどうにかしてくれると思うんだ」
「丸投げかい?」
「言われてみるとそうだね。正直言うと縛った人達をどう処理すればいいかわからないんだ」
「王国に突き出せばいいわ!」
「今は先生の方が信頼できる気がするんだよね」
「僕はマナブに任せるよ」
「なら、みんなで先生のところへ持っていこう!先生はまだ学校にいると思うからそこへ出発だ!」
僕達は学校に向かって帰り始めた。
街の近くまで来た。
「この人たちを僕らが担いでいたら目立つよね。マナブ、いい感じの魔法ないかな?」
「収納魔法ならあるよ!」
「最初から使いなさいよ!」
「忘れてたんだよ。今から使うね」
「収納魔法 ストレージ」
僕は異空間を前方に開いた。
「この中に放り込んでおけば楽ちんだね」
黒ずくめ達を異空間の中に入れた。
「これで、みんなの注目を浴びずに済みそうだ。行こうか」
「そうだね」
学校についた。こっそり魔法を使っちゃおう。
音魔法 サウンド
音の反射で先生の位置を特定した。ここより上にいるようだ。
「ここにはいなさそうだね」
「何でわかるんだい?」
「勘だよ」
ドーム型の部屋を右に曲がり、扉に入って廊下の先の階段に来た。
「上がってもいいかな?」
「立ち入り禁止とかなかったし上がってもいいんじゃない?私だったらすぐさま先生のところに走っていくわ!」
「上がっちゃダメだったら戻ればいいだけだしね」
2階に上がった。目の前には1階と同じ1から8組の教室があった。中には僕の学年より少し年上の人達がいた。
授業中だな。年齢が上がるにつれて授業時間も増えるのかな?
年上の人達に気づかれないようにこっそり歩いている。
「先輩のクラスね!」
「あれ、知り合いいたの?」
「知り合いじゃないけど、有名な人はいるわね!私も憧れてここに入ったの!」
子供で有名になれる程か。魅力が溢れているんだろうな。
「あれ、リーゴ先生じゃん。このクラスで何やってるんだろう」
「僕達は今日の目標を達成して自由時間になったよね。先生は暇だから教師として授業を行ってるんじゃないかな?」
「なるほど。ヨックは頭いいね!」
「マナブに比べたらちっぽけなものさ」
「マナブ、先生に話しかけてきて!」
え!僕ニートだったしそんなの無理だよ!
「恥ずかしいからちょっと…」
「なら、私が行くわね!」
ヨアが教室に足を踏み入れた。
「手撃はこのようにーーーあら、ヨアじゃないですか。どうしたんですか?」
「人を捕まえてきたんです!」
「!?」
先生が動揺している。ボソッと言った。
「動きが早すぎる。いつ気づかれた」
僕には聞き取れなかった。




