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始まり

よろしくです!

 僕は何部学(なにべまなぶ)。ニートだ。

 中学校の時にいじめられて、引きこもった。


 今僕は30歳だ。


 親からの金で一人暮らしをしている。昼に起きて飯を買いに行き、夜から朝までゲーム。そんな日々だった。


 ある時、買い物へ行く道で信号待ちをしていたら、キキィ!バイクが突っ込んできた。


「うわぁぁ!!!」


 僕は吹っ飛ばされ、気を失った。





 ん、ここはどこだ?白い空間がどこまでも続いている。誰もいないのが少し不気味だ。

 突然、光が差し込んできた。どこまでも広がっている白い空から。

 女神と呼ぶにふさわしい女性が出てきた。髪は金色で目は青色。服は白い布を纏っているだけだ。


「あなたはお亡くなりになりました」


 な、なんだって?


「ほ、本当なのか?」


「はい。死んでしまった人には転生の機会が与えられます。元いた世界と別の場所ならどこへでも行けますよ」


「それなら!魔法が使える世界がいい!」


「年齢はどうされますか?」


「3歳でお願いします!」


「そんなに小さくていいのですか?死ぬかもしれませんよ?あなたは一人で転生するので」


「小さい頃から強いというゲームみたいなことがしてみたいんです!誰にも負けない強さが欲しいんです!」


「わかりました」


 よし!オッケーもらった!


「あとは、スキルは何がいいですか?」


「スキルってなんですか?ゲームに出てくるようなものですか?」


「スキルは生まれた時から一人一つ、持っています。これはあなたの世界のゲームにある火属性とか水属性とは違って、その能力が自分にとって伸ばしやすい能力ということです」


「例えば、スキルに火属性と書かれていたら、火属性の魔法などが火属性のスキルを持っていない人間よりも早く伸びます」


「おすすめってあるのですか?」


「火使い、水使い、土使いなどの〇〇使いというものは始めから手に取るように〇〇が操れます」


「全部使いというのはあるんですか?全てのことが操れるような」


「それは私の力でも無理です。でも、似たようなものはスキルとして与えることができます」


「それはなんでしょうか?」


「七色の才能の芽です。このスキルは事実上全ての魔法が使えます。ですが、始めは普通の人間よりも劣ってます」

 

「しかし、鍛えれば、才能ある者よりも強い、全ての能力を手に入れることができます。成長速度はあなたの方が速いので、簡単に抜かせると思いますよ」


「それ!それがいいです!」


 僕レベリング好きだったし。


「わかりました。では、いってらっしゃい」


「いってきます!」


 僕の体は眩く輝いた。そして、意識が途切れた。





 僕は目を覚ました。うぅん、1日で二回も気を失うことなんてあるんだ。


 僕の周辺は木で埋め尽くされていた。蔦が木に絡まっていて、ジャングルのようだと思った。行ったことないけど。


 ここからどうすればいいんだろう。


 レベリングは好きだった。だけど、いざ自分が主人公みたいになると気後れする。楽しく生きればいいのかな?それなら、スキルを鍛えよう!


 まず、生きる為には水と食料が必要だ。どうやって集めようかな。生前の知識は使えなさそうだし。


 あ、そうだ!水魔法を使えばいいんだ!使いたいと念じていたら水魔法の言葉が浮かんできた。口で魔法の名前を言う。


「水魔法 ウォーター」


 水が一滴出た。えぇー!これっぽっちなの!少なすぎるでしょ!これじゃあ生きられない。


 頭がクラクラしてきた。水不足かな?いや、喉は乾いていない。うーん、原因がわからない。とりあえず、水魔法をたくさん使えるか試してみよう。


「水魔法 ウォーター」


 あれ?でない。何故だ?さっきは出たのに。うーん、あ!ゲームで言う魔力切れという状態かな?それだったら説明がつく。


 魔法で水分補給は現実的じゃないな。仕方ない。歩いて川を探そう。他の生物が飲んでいる川なら飲めるかもしれない。


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