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ハーレム

しかし本当に今日は色々あって疲れたな。帰ったら早めに休むとするか。


「ただいまー」


俺が家のドアを開けて挨拶をする。するとドタドタドタと無数の足音がこっちに近ずいてくる。


「おかえりーりょうにぃ!」

「おかえりなさい涼雅!」

「おかえりー!りょうくーん!」

「おかえりなさい、お、お兄ちゃん!」


彼女達はそう言うと俺に向かって飛んできて俺はそれを受け止める形になる。いやこんなに一斉にこられたらさすがにきついよ?


「おう!ただいま!母さんはまだなのか?」

「うん!あと少しで帰ってくるって連絡があったよ!」

「そっか!……ところで三人とも今日もご飯食べていくのか?」

「はい」

「うん」

「う、うん」


俺は実質ハーレムなんだと思う。身内とはいえ、美女達と食事を食べれるのだから。因みに大体ご飯は俺が作っている。そして手伝いをしてくれる人もだいたい決まっている。


「わかったよ。じゃあ御園手伝ってくれ。」

「はいっ!わかりましたあ・な・た!キャー!」

「何言ってんだか。」


そういつもこの御園が手伝ってくれるのだ。俺と同い年で従姉妹そしてその中でも長女の【有明御園】だ。

彼女は少し大人びていてなおかつ抜群のプロポーション、即ちボッキュンボンの大和撫子なのである。


「じゃ三人ともご飯までくつろいどいてくれ。」

「「「はーい」」」


そして俺は変装を解きテキパキと食事の準備に取り掛かった。


「御園今日は何にする?」

「今日はねー……生姜焼きにしよ?簡単だし!豚肉いっぱい余ってるから。」

「そうだな!早く使わないとな。よしわかった!あっ!じゃ御園はキャベツを千切りにしててくれ!俺は生姜焼きの方をするから!米の準備は大丈夫?」

「わかったわ!お米は大丈夫さっき研いでおいたから!」


エッヘンと胸を張る御園いかん!たわわな果実が!ぷるんぷるんって。おっと済まない。鼻血が。


「ありがとう!よしじゃー作ろうか!」

「はい!」


そう言って作業に取り掛かった俺たち、少し時間がたち肉の下拵えができたと思った時に奴は現れた。


「りょうくん?今日は何作るのー?」

「あぁ、御礼か。今日は生姜焼きだよ。」

「ほんとに?わーい!りょうくんの生姜焼き美味しいんだよね!フフフ楽しみ!」

「ハイハイありがとさん。」

「フフフ照れちゃって照れちゃって〜!……ん?今何かへんな匂いがりょうくんから漂って来たぞ?この匂いはなんだ?」

「何バカなこと言ってんだよ。ほらもうすぐ出来るからあっち行ってろって!」

「ブー」


全く変なことを言うやつだな。そんな彼女の名前は【有明御礼】彼女は姉妹でも次女で二つ下の中学三年なんだが、最近になって発育が進んできたらしく姉のような体になってきた。姉の御園と身長もさほど変わらずこれからの成長が末恐ろしい。そして姉とは違い少しギャルっぽい。


そんなこんなでもうすぐご飯が出来るという所で家のドアが開いた。どうやら母さんが帰ってきたようだ。


「ただいまぁー!んん〜いいにおーい!なになにー?今日のご飯は!!うむ私が当ててしんぜよう。ズバリ!生姜焼きだな!」

「おっ!正解!おかえり母さん」

「あ〜ん!私の愛しの涼雅ちゃんただいまぁ〜!」


このテンションの高く少々オヤジ臭いのが俺の母親【九条涼子】だ。母さんもまたとても美人でしかもスタイルもすごくいい。身長はさすがに俺よりは低いが176cmもあり出るとこは出ている。そんな母さんの仕事はやはりと言うべきかモデルをしている。それもかなりの有名なモデルだ。それに二児の母とは言えこれだけスタイルを維持させているのは素直に尊敬している。そして俺に対しての溺愛ぶりがすごく、息子としてすごく嬉しいんだが最近少し恥ずかしい気もする。


「母さんも帰ってきて丁度ご飯もできたしご飯にするか!」

「「「「「はーい!」」」」」


ウチはテレビを付けながらご飯を食べない。なのでみんな一緒に楽しく会話しながらご飯を食べ始める。

みんな「美味しい」と言ってくれたから俺と御園はお互い顔を合わせて喜んだ。まぁいつもの事だけど。


そして食べ終わり後片付けは母さんがしてくれると言うことなので俺達ははリビングで休憩をしていた。すると御來が俺の隣に座り俺服をクンカクンカとしている。なーにいつもの事だ。


彼女は姉妹の中で三女の【有明御來】小学生六年生だ。彼女はまだ小学生という事もあり発育の方がまだだが、三姉妹の中で一番可愛いと俺は思う。そして何より引っ込み思案で人見知りだ。そしていつも俺の傍から離れないひっつき虫さんだ。出かける時も姉達よりも俺をガシッとつかみ、俺の傍から絶対に離れない。だから一緒にいる時は出来るだけ早く好きなようにさせている。


「どうしたミライ?俺匂うか?くさいか?」

「ん、匂う。くさい」

「そうかそうか!匂うかって…えぇ!!!!」


嘘だろ!そんなはずはないぞ!俺は毎日風呂にも入ってるし服も洗濯しているし、食事も気をつけてバランスよく食べているぞ?それなのに、それなのにー!


「ん。これは、この匂いは女の子(私のライバル)の匂い。」

「す、すまん俺今から風呂に……って何?何の匂い?」

「ん。だから女の子(私のライバル)

「はぁ、じゃ体臭とかじゃないんだな?」

「ん」

「よかったぁ〜」


なんだ体臭とかじゃないんだな。ハハッ!ミライも冗談を言うんだな。大体女の子の匂いなんてそんな分かるわけないだろ。全く、かわいいな。


俺がホッと胸をなで下ろしていると、とても至近距離から叫び声が聞こえた。


「「「「よくなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁいいいいいい」」」」


えぇ!?なになになに?どうしたの?何が良くないの?え?どうしたの?四人とも……ん四人?


「うるっさ!なになに?どうしたの?てか母さんまでどうしたのさ!」

「何って私の涼雅ちゃんに彼女が出来たって聞いて居てもたってもいられなくって!涼雅ちゃんは渡さないわよ!ふんーっ!」

「え、い、いやーあの……」

「そうよ!涼雅に女なんて許さないわ!」

「いやだから、御園さん?は、話を……」

「りょうくんったらそんなにほかの女の子がいいのね?シクシク」

「あ、あのだから…」

「もう!みんなりょうにぃが困ってるよ。とりあえず離れて。」


妹の涼花(りんか)が皆の間に入り止めてくれた。そしてそんな涼花の声で母さん達は我に返る。あぁ、ありがとう妹よ。だがしかし妹よ?何黒いオーラが出ておるぞよ?


「ありがとう!涼花助かったよ。」

「えぇ、どういたしまして。」

「ヒィッ!!」


俺がお礼を言うと涼花はこちらを向き黒い笑みでしかもとても低い声で返事しながら微笑む。


そうこれが俺の妹【九条涼花】だ。コイツは重度のブラコンと言っても過言ではない。どれくらいかと言うと俺がベットで一人で寝てたらいつの間にか隣にいるし男子に告白されても俺の名前を出して断るらしい。それに極めつけが俺がお風呂に入っていると必ず一緒に入ってくるのだ。これが血の繋がらない兄弟とかカレカノとかだったらまだしも、ゴリゴリに血の繋がった兄妹である。欲情することは……無いが母親譲りの抜群のプロポーションをしているので目のやり場に困る……正直言って最高だ。しかも高校も俺がいるという事で一緒の高校だ。まぁ楽っちゃ楽なんだが。ちなみに、御園も一緒だよ!


「あの、その、りんかさん?これは違くてですね」

「なーにが違うんですかー?」


いけない!キレイな瞳が真っ黒だ。これは相当まずい。


「あ、はい、正直に話します。」



★☆


そして事の顛末を簡潔に話した。粗方理解はして貰えたであろう。妹達も渋々といった感じで納得してくれた。母さんだけは「フフフ、青春ね!」とか言っていたけど。



そんなこんなで俺の長い長い一日は終わった。



☆★


「もうあの格好も時間の問題ですね。しかしりょうにぃはすごいです。約十年もあの格好で過ごしていたんですから。これからはありのままの姿を許してあげます。フフフッ」



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