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その後の学校で

5万PV&ブックマーク200人ありがとうございます!

少しして七夏が落ち着き、俺達はまた学校に向かった。

再び学校へと向かい始めた道中でしばし沈黙の時間が流れ、とうとう俺はその沈黙の時間を破った。


「困った時は頼ってくれよ?お前が悲しんでる姿なんて見たくないぞ。」


と涼雅。それに続いて涼花


「りょうにぃの言う通りです!一人で抱え込まないでくださいね?七夏先輩!」


下手に声かけると良くないと思い、こういう時に自分が一番かけて欲しい言葉を選んだ。


するとあれからずっと俯いていた七夏の顔が上がりゆっくりと頷くと共に昨日から今日の中で一番の微笑みを見せた。


「ま、眩しい!七夏が輝いている!」

「もぅ!りょうにぃ!ふざけないで!」

「はい……」


そして尚も学校へと向かう。

そして、やはりというかなんというか、向かっている最中も多々視線を感じる。

ただ、昨日よりは少ないからあまり気にならなかった。


そして学校に着き二人と別れたあと教室に行く。ガラガラ……


「あっ!おはよう九条君!昨日は大丈夫だった?」

「おはよう御坂、何の話?」

「昨日九条君休んだでしょ?だから体調でも崩したのかなーっと思って。」

「あ、あぁ……」


俺の事を心配してくれていたのか。ありがとう御坂。だがしかし風邪なんか全く引いてないんだよな……。

それにこの件は軽々しく言ってもいい事じゃ……いや待てよ、ここは正直に話すべきなのでないだろうか。少しでも協力者は必要だもんな。


「あー、その事なんだが一時間目終わったら話したい事があるんだけどいいか?」

「へっ!あ、う、うん!わ、わかった!」


何やら腰をくねくねさせているが、まぁ置いておこう。

そうだ、あの二人にも協力してもらおう!


俺はそう考え一時間目の用意をした。


☆★


そして一時間目が終わりみさかに協力を要請しようとみさかの席に向かった。


そして近くに陽キャ二人衆もいて御坂と喋っている。

どうしたものか。俺あいつら嫌いなんだよな。


すると俺と御坂の目が合い御坂が陽キャ二人衆に断りを入れて、俺の方に来た。

その際、陽キャ二人衆は俺の事に気づいてそそくさと教室を出て行った。人の顔見て逃げるとか最低だな。

まぁそんなことはどうでもいい。

まずは協力してもらう様に説明しよう!


そしてこの話は聞かれたらまずいので、人気のないところへ移動しよう!……そうだ階段の踊り場がいいな!


「よし、話なんだけどさ、誰にも聞かれたくないから踊り場へ行こう!」

「へ……あっ!それって!」


プシューと顔を真っ赤にしながら何かボソボソと言っているが全く聞こえない。とりあえず連れていこう。


そしてちょうど教室を出た時に事件は起きた。


「オラァッ!何トロトロしてんだよ!早く飲み物買ってこいやぁ!」


な、なんだ?俺はそう思い声の聞こえた方を向く。するとその声で我に返り御坂もこっちに来た。


「あー喉乾いたなーお前が俺の茶を飲んだせいでなー」

「だ、だから!僕はの、飲んでないって!」

「あ?お前誰に口答えしてんだよ。調子乗るんじゃねー!」


随分とキレてんな。だが待て……今の声はもしかして。


「いいからさっさと……かってきやが、れっ!」


”ドンッ!”


とそんな音が聞こえた。それと同時に人が飛んできた。

あれは……まさか!!!


「御坂!話は後で!俺はこの状況を止めてくる。あっ!そうだ!今スマホ持ってたらこの状況を撮って欲しい。頼む!」

「えっ!あ……九条君!…」


この状況はまずい。七夏が危ない。

ただでさえあんだけ怯えていたのに。俺は急いで七夏に駆け寄った。


「おいっ!お前何してんだよ。おい、七夏?大丈夫か?」

「うっ…」


これはダメだな相当辛そうだ。誰かに保健室に連れて行ってもらおう。

そう思ってる時、朝の三人が教室から出てくる。


「あ?……誰かと思えば朝のイケメン君じゃん。俺達になんか用?」

「用も何も、この子は俺の友達なんだけど」

「はぁ?お前本気で言ってんの?こんな女みたいな奴と友達?おいおい辞めとけって、君みたいなイケメン君の品位が下がるよ?」


コイツ……言わせておけば。

そして俺はチラッとコイツいるの教室を見る。するとそこには音羽がいた。すごく怯えているようだ。他のクラスの子もそう。

コイツの取り巻きのヤツらヘラヘラ笑っているけど。


「黙れ。お前にそんなこと関係ないだろ。」

「いや、ほんとにこんな女っぽい奴が友達だなんてやめといた方が…」

「俺の友達は俺が決めるんだ、だからお前には関係ないだろ」

「…あーそうかい。それはいいこった。」


ダメだ。コイツを見ていると本当に腹が立つ。久しぶりにこんなに腹が立ったな。

少し挑発してみるか。この手のもんなら乗ってくるだろ。


「それで?なんでこんな幼稚みたいなことしてんの?」

「なんだと?」

「だから寄って集って、クソ雑魚三人でなにしてんのって聞いてんの。」

「何が言いたい」

「はぁ、本当に頭悪いな何回も言うのがめんどくさいし、俺が言ったこと思い返して、思い出したら答えてよ。」

「コイツッ!」


ほらほら、こんな簡単な挑発にも乗ってくる脳筋共。まぁ外見から見るに三人共チャラチャラしてるもんな。ダサいけど。


「何?まだ思い出せないの?そこの金魚のフンみたいにくっ付いてる雑魚達にも聞いてるんだけどな〜」

「なにをーっ!」「おいっ!調子乗ってんじゃねーぞ!」


バカかよコイツら。まじで金魚のフンだな。こういう奴らは自分がくっ付いていた人が負けるとすぐ命乞いをする奴だな。

そしてケンカにも自信があるのだろう。ここで最後の挑発と行きますか。


「まぁ弱いものイジメしかできない番長とそれにくっ付いている金魚のフン達って感じだな。ハハッ!まさに雑魚三人衆じゃん」

「クッ!ちょ、調子に乗りやがってぇぇぇぇえ!行くぞお前ら!」

「八つ裂きにしてやる!」「ボコボコにして地面に頭擦り付けてやる!」


俺の挑発が上手くいったようだ。そしてコイツらは俺の思った通り殴りかかってきた。取り巻き二人のセリフダサい。(笑)

それに周りに人がいる事も、スマホを片手に持っている人が居る事もも気付いていないようだ。

しめしめ。よし七夏のためにも!返り討ちだ!


”ドカッ!”バキッ!”バコッ!”


三人衆はとても弱かった。

この中のリーダー的なやつは真正面から右ストレートを打ってきたので、俺はそれをしゃがんで躱し、顎を狙ってアッパーをかました。脳がぐらついたのであろう。一瞬で気絶した。


そして取り巻き二人はリーダーが倒されて一瞬怯むが、それでも向かってきたので、ひょいと足を出すとそれに取り巻きの一人ががそれにつまづき転び、それにもう一人も巻き込まれて、あっけなく終わった。


ふぅ…………よっわっ!!


そして誰かが呼んでくれたんだろう。その後は先生たちがこの騒ぎに駆けつけ一旦終わりを迎えた。




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