次の日の出来事
日間ランキング14位ありがとうございます!!!
あの後制服が乾くまで、俺達はゲームをしたりして時間を潰した。昼食も弁当があるのでそれを家で食べた。
遊咲の表情も少し柔らかくなり、俺はそれを見てホッとした。
ちなみに乾くまでの時間俺のTシャツを来ているせいで丈が全く合っておらず妙にエロかった。
涼花もなんか興奮してたし……。
く、クソ!相手は男だぞ!何考えてんだ俺は。
いや!でもツルツルの肌にでかいシャツから見える脚……これはもう……!っていやいや待て待て!
これ以上行くと危ない。変態になってしまう。
そんなこんなで改めて男の娘の破壊力を目の当たりにした俺であった。
★☆
翌日、【快晴】いつもの朝を迎え、学校へと向かう。だが今日からは違う。
俺と涼花と一緒にある所に向かった。
そう、遊咲の家だ。元々遊咲の家はそこまで遠くなく歩いて十分位のとこにあり、それを聞いた俺達は一緒に学校へ行こうと誘ったのだ。
もちろん答えはYESで一緒に登校することになっている。
これで毎朝三人で登校する事になった。
「おーい!遊咲ー!」
「あ!九条君と九条さん!」
「あ、……あー遊咲やっぱりややこしいから名前で呼んでくれよ。」
「え?あ!そうだねわかったよ涼雅くん!涼花さん!それじゃ僕の事も七夏って呼んでよ!」
「あぁ!わかったよ!七夏!」
「エヘへッ!」
「「ッ!(な、なんて可愛いんだ)」」
朝から男の娘パワーを浴びた涼雅と涼花だった。
気を取り直して学校へ向かう。七夏は昨日初めて出会った時とは違って生き生きしている。大変喜ばしいことだ。
「いやーそれにしても涼雅くんって背大き過ぎない?それにイケメンがすぎるよ。」
「なーに言ってるんだ、そういうお前だって顔が整ってるじゃないか。」
「ぼ、僕はその……女の子にしか見えないから嫌なんだ!」
「なんで?俺はいいと思うけど。」
「私もいいと思いますよ!七夏先輩!すごく可愛くて!ウフフ」
「あっ!今バカにしだろう!涼花さん!ぼ、僕だって男なんだからね!」
本当に七夏は可愛いもういっそ女の子になった方がいいんじゃないか?クスクス
「あー!涼雅くん!今変なこと考えてたでしょ!」
「ッ!?な、なんの事かなー?」
「ムゥー!」
さてはこいつもエスパーだな。どうして俺の周りにはエスパーが集まるのだろうか。
そしてそんな楽しい会話をしている時も一瞬で不快な空気に変わった。
「おいっ!お前今日はなんで一人じゃないんだよ?」
「ヒッ!」
何かすごく大声でそんな声が後ろから聞こえた。ふと振り返ると、三人の生徒がいた。
そして七夏の方を見ると酷く震えている。
「おいっ!なんか言ったらどうなんだよっ!」
「ヒッ!」
「「…………」」
七夏の子の脅えよう……そうかコイツらが七夏をいじめてる奴だな?
俺は内心どんどん怒りが込み上げてくる。
「お前口ついてんのかよ。なんで誰かと歩いてんだよ?」
その生徒がそう言った時に俺と涼花は少し離れお互い静かに頷く。あれをする為に。
涼花はあの三人には見えないようにカバンをゴソゴソ漁りながらその物を取りだしボタンを押した。そして俺のポケットに見えないように忍ばせる。そしてしっかり録音出来るようにまた七夏に近寄る。
そんな俺達を見て三人組はまだこう言い放つ。
「けっ!お前やっぱり女なんじゃねーの?誰かに守ってもらわないと対処出来ないんだもんな。そんなだから俺達にいじめられるんだよ。あー、それと昨日学校を休んだ分の昼飯代たっぷり要求するからな。」
その言葉に七夏は目を潤わせながら俯いていた。
それと同時に証拠一を入手した。これはまず一歩だぞ。
「……たく本当につまんねーぜ。行こうぜお前ら」
そんな捨て台詞を吐き捨て彼ら達は去っていった。
「七夏!七夏!大丈夫か?」
「はぁ……はぁ……はぁ……」
「落ち着け!深呼吸だ!涼花水をくれ!」
「う、うん!」
何とか落ち着かせるために深呼吸させ、水も飲ませる。
そして少しすると落ち着いた七夏が俺達に例を謝罪をしてきた。
「ごめんなさい。僕のせいで二人の手を煩わして。」
「バカヤロウ。ここは素直に、礼を言ってくれ。間違っても謝罪なんてしてくんなよ。」
「で、でも」
「バカ。もうお前は一人じゃないんだ!だから素直に礼を言えばいいんだよ。」
「そうですよ!私達もその方が嬉しいです!」
「う、うん……ありがとう。」
今まで溜まっていた感情が一気に決壊し、七夏はそこでしばらく泣いた。
とにかく証拠一は揃った。だがこれだけでは足りない。
そんな事を思いながら七夏が泣き止むのを待った。
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