友達
皆様本当にありがとうございます!文章がおかしかったりしましたら、報告の方お願いします。
少々話が脱線したかが、ようやく話に入るらしい。
「コホン!では単刀直入に聞きます。お二人は兄の事が好きなのですね?」
「ちょ!おい!涼花!そんな事答えられるわけな……」
「「えぇ!好きです!というより好きになりました!」」
えぇ……答えちゃうの?俺今二人同時に告白されたー!?やだ!すごい恥ずかちぃ!
「だそうですよ御園お姉ちゃん」
「えぇ!聞いたわ!そしてその心意気も大いに結構ね!」
いや何様だよ!俺には二人が魔王にしか見えないよ!
「でもね?それって涼雅の素顔を知らなかったらどうしてたの?あの格好のまま、変装が溶けず悪漢から助けられたら好きになったの?あの時素顔を見せてって言われても見せてくれなかっても好きになってたの?要するに私が聞きたいのは涼雅の顔がいいから、カッコイイから好きになったの?って聞きたいの。」
「「そ、それは……」」
二人とも何も言い返さないようだ。
そしてこれは俺からは何も言えない。それにこれは俺が思っていたことでもある。
今までずっと地味な格好をしていた俺が少し素顔を見せただけで惚れられる。なんて都合のいい話があるわけが無い。
「言葉が出ないという事は思い当たる節があるという事ね。」
「「…………」」
まぁ、そうだよな。これは少し難しい質問なのかもしれない。相手の事を全く知らずに好きになる。言わば【一目惚れ】ということになるのだろう。
ではこの状況をどう解決するか!答えは一つ!それは……
「ね、二人とも?俺を好きになってくれてありがとう!……でもね?俺は涼花や御園の言う気持ちも分かるんだ!二人とはもう生まれた時から一緒だからほとんど知らないことがない。けれど、二人のことははっきり言ってまだ何も知らない。だけどお互いのことを知らないなら知ればいいと思わない?」
俺がそう言うと二人はこっちを向く。
「今はまだ二人の気持ちに答えることはできない。その機会がずっと無いかもしれない。でもね?俺も後悔したくないんだよ!……だから俺と友達になってくれないかな?そしたらこれからもっと一緒にいる事ができるし!お互いの事をもっと知れるよ?それに友達も出来るしね!ね?どうかな?」
俺は色々頭で考えながら本心の言葉を二人に告げた。
すると彼女たちもそれを真剣に聞いてくれた。
「九条君……うん!そうだよね!まずはお互いを知ることからだよね!」
「涼雅様……ごめんなさい!私の気持ちばかり押し付けて。そして私も涼雅様の意見に賛成です!」
「よし!じゃーまずは友達からってことで!」
「うん!(はい!)」
「「ちょっと待った!誰かを忘れてない(かしら)?」
「あっ!エヘへごめんなさい!涼花ちゃんも御園さんも!友達になってくれますか?」
「わ、私ともお友達になってください!」
「「えぇ!もちろん!」」
こうして無事高校生活初めての友達が出来ました。
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