プチ修羅場&親衛隊
おいおいおい!なんで三人ともいるんだよ!
というより涼花と御園はいいのかよ!
「りょうにぃ!説明してもらえるかな?それが昨日言ってた子?それともこっちの子が言ってた子?私の入学早々こんな事になるなんて!」
「説明しなさい!涼雅!これは一体どういうことなの?こんな事になるなら普段から一緒に昼食を取るべきだったわ!」
「く、九条君?この人たちは誰かな?」
なんだ、この現場は。これには音羽もびっくりしてるじゃないか。
まぁそりゃそうか。一体誰だか分からないもんな。
「え、えぇーととりあえず落ち着いて?ちゃんと説明するから。」
「あ、あの涼雅様?わ、私はどうしたらいいですか?」
「気にしないで大丈夫だよ。ここに居ていいからね。」
「は、はぁ」
とりあえずこの猛獣達をどうにかせねば。ハッ!いい解決方法を見つけたぜ。ククク
「あー、なんだ。とりあえず話すけど放課後でもいいか?もうすぐ昼休み終わるし。」
「「「わ、わかった」」」
ふぅー、とりあえず落ち着いたけど。放課後が勝負だな。
☆★
昼休みが終わり一緒に帰ってきた俺達。
またもや視線を感じるのだが、もう気にしたら負けだと思う。
男子は絶望した顔で、女子は顔を赤らめながらこちらに熱視線を送っていた。どうしたものか。
そしてその後も教室内での男子からの殺気纏わる視線はあったもののそれ以外何も無く、無事放課後になった。
そして俺も昼の件をさっさと済まそうと妹達を迎えに行こうとした。
だがそんな事せずともお昼の面々が勢揃いで俺を迎えに来た。
「りょうにぃ!迎えに来たよー!皆も連れてきた。さぁッ!かーえろ?あっ!ほら!貴方も早くー!」
「わかったわかった!帰るから引っ付くな!」
「えぇ!いいじゃん!兄妹なんだし!」
「いや意味わかんねーよ。はぁ……」
そう言いながら俺と御坂を連れ出して下校したのだった。
★☆
一方その光景を見ていたクラスメイトは
〜男子side〜
「は、はぁ?な、何あれ?なにあの美少女!」
「あれは多分一年生だな。リボンが一年生だった。」
「しかも兄妹って言ってたよな!なんだよあれ。」
「あれはまさに!!顔面偏差値の暴力だな。なんだよあの美形の兄妹勝ち目ないだろ。」
「それに生徒会長の御園様もいらっしゃったぞ。九条とはどういう関係なんだ?」
「それに音羽様に御坂さんまで!くそう!」
「でもよう。今日の朝の教室に入ってきた時の九条を見たらなんとも言えない気持ちになってんだよなー」
「お、おい……いや実は俺も。」
「俺も」「俺も」
「なんなんだろうなーこの気持ち……」
〜女子side〜
「ね、ねぇ、ちょっと今日色々濃くなかった?」
「えぇ、本当に今日は退屈しなかったわ!それに九条君があんなにかっこいいなんて!」
「前から身長が高くてスタイルがいいとは思ってたけど。顔も完璧だなんてね。ハァハァ……じゅるり」
「ちょっと亜子ヨダレヨダレ!それにしても九条君あれはやばいわね。今まで見てきた男の子の中でダントツだわ!」
「私も思った!芸能人の中に入ってもダントツだろうね!オーラも半端なかったし。」
「あぁ!私九条君ならどこで抱かれてもいいかも!いっそ激しく〇して欲しいわ!私今下やばいぐらい〇てるもの」
「ちょ、ちょっと男子がいるわよ!聞こえちゃうわよ!」
「でも由紀子の気持ちもわかるわー。多分クラスの殆どの女子がそうでしょ。だって朝の御坂さんになにか呟いてたの見た?あの甘いとろけそうな顔」
「見た見たその顔を見ただけ私……」
こんな会話が放課後なのに続きクラスメイト達は帰るのを忘れ、今日の感想会をし、しかも男子と女子でも語り合うという謎の交友関係が生まれ、これを機にクラスの雰囲気は良くなっていくのであった。
当然よく思ってない人物が二人は居るのだが。
それでもクラスの中では全員が涼雅親衛隊になっていたのだが。涼雅に関係する全てのものをクラス全体で守るという謎の団結を生み出してしまった。当の本人は知る由もない。
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