プロローグ
新作です。
「ねぇ?あの人やばくない?あんな人見た事ない!この学校に来てよかったー!」
「えっ?なにあのイケメン。やば。」
「キャーッ!!やばい!やばいよ!なになにあの人!ちょーカッコイー!!」
「いやどこのモデルだよ。なんであんなイケメンがうちにいんの芸能科のある高校行けよ。」
「やべー男の俺でも惚れるわ。抱いてもらおうかな」
「いやお前何言ってんだよ!気持ち悪いぞ!」
周囲から浴びせられる憧れの眼差し。この状況を誰が予想したであろうか。かくいう自分も予想してなかった事だ。
オッホン!では何故こうなったか少し遡ろう。
俺の名前は【九条涼雅】高校2年生。誕生日は一月五日、血液型はO型、星座はやぎ座。そして男だ。そして身長は189cm。体重は70キロだ。身長だけは無駄に高い。
俺の自己紹介はいいだろう。
ところで今日は高校の始業式。それと頭髪服装検査がある。ちなみに俺は、金髪までとは行かないが髪の毛の色素が薄く日本の黒髪に混ざると少し目立ってしまう位の茶色の髪の毛に自分で言うのもなんだが、顔のパーツもそれはそれは完璧に整っている。(妹や従姉妹の意見を鵜呑みにしているだけだが……)
自分的には全くもってそんなこと思っていないのだが。でもまぁ、妹達が言うので間違いではないのだろう。
そんなわけで妹たちに『なるべく地味な格好で学校に言って!!!』と言われたので俺は約十年近くその約束を守っている。
なんて健気なんだろ〜。
なので頭髪服装検査などほぼされなくて楽だ。地味な格好バンザイ!バンザイ!
そんなこんなでいつも通り陰キャとして難なく頭髪服装検査をくぐり抜け、一人寂しく教室に帰ってきた。
「はぁ〜、学校だるいんだけど。」
「ちょーまじそれなー……てかまたあの陰キャと一緒のクラスかよ。やだわー。すずもそう思うよね?」
「…………」
「すず?」
「あっ!う、うん!!ほんと、き、キモいよね……」
「だよねー!あいつなんで嫌われてるのに学校来れるんだろ?キャハハッ!」
一人ぽつんと窓の鳥を見て小さく微笑んでいると、そんな声が聞こえてきた。
女子の陽キャ三人衆だ。俺はあいつらだけとは死んでも関わりたくない。いじめまではして来ないものの、罵詈雑言をぺちゃくちゃぺちゃくちゃ吐き散らかし俺の居場所を無くそうとするのだから。
悪口言うのはいいよ?慣れてるし。でもね、たった一つの居場所を取らないでくださいます?
オイラだってここに居たくて居る訳じゃないやい!!フンッ!
まぁ、とりあえずこの話は終わり。
ってか……なんか一人こっちを無言でジーッと見てくる奴がいるんですが……まぁいいやほっとこ。
★☆
そのあとは別に何も無く今日は始業式なので早く終わったのであそいでかえろうとしたんですねーこれが。
しかしこともあろうことか、さっきジーッと見られてた陽キャ三人衆の一人に捕まってしまったのだ。
「ちょっと、九条涼雅!今から私とここに来て!!」
「……は?」
俺は今世紀最大のだるい出来こどだなと思いつつ取り敢えず耳を傾けてあげた。すると彼女の方から、一緒にここに行くと言われてしまった。
「……あの……意味がわからないんですが」
「ッ!!いいから!来てお願い!」
「///ッ!!は、はいっ!」
すごい剣幕で、しかももう少しで唇とクチビルがくっつきそうなくらい顔を寄せられて言われたので俺は少し顔が熱くなりながら返事した。
急に言われて悪態付きながらも彼女の後について行きそして目的地の校舎裏にたどり着いたのであった。
そしてこの女のせいでと言うかおかげで?と言うかとにかくここから俺の人生が劇的に変化する事になる。
お願いします。




