中学3年編④
祝100PV突破\(^o^)/
………………ごめんなさい!
自分も書いてみたかったんです!
だって憧れだったんですよ!
次に祝を入れられるのはいつになるのやら(;´д`)
あれから瞬く間に日は経ち今日は待ちに待った市中引き回………ではなくスイーツタカられましたの日だ。
市中引き回しって知ってる?
江戸時代の刑罰らしいよ。
詳しく知りたい人は調べてみてね。
恐いよ…
これからおれもされるんだけどね♪
悪いことしてないのに……
まぁ、こんなどうでもいい事を考えてしまうくらい追い込まれているから仕方ない。
遡ること……って言っても前日に友里様から本日の予定なるありがたいお知らせを頂いた。
そこには集合時間に始まりショッピングや映画のおまけまで付いてきた。まるでデートのような内容が旅のしおり風に羅列されていた。
1日友里といるなんてできるわけがない……てか、いたくない。
なんでかって?
例えばだ、お前らは殺し屋と1日いて平気でいられるか?いつ殺されるかわからない緊張感に耐えられる猛者がいるなら今すぐ連れてきてくれ。
スマン。少し熱くなりすぎてしまった。話をもどそう。
つまりどうにかして友里から逃げなければならなくなってしまった。
少し考えて2つの案がすぐにでた。しかしどちらの案も実現不可能だとすぐに悟った。
第1案は親類の誰かを死んだことにして葬儀のためか病気になり見舞いのために行けなくなったというもの。
うん…家族の協力がいる時点で無理ゲーです。
そして第2案は今から友人宅に匿ってもらうというもの。
これついてはやはりというべきか、最初に浮かんだ顔が友里を除く天才幼馴染だ。
貴史は嬉々として迎えてくれるだろう。でもこいつは俺を友里に売った前科あるので信用できない。
逆に新は絶対に匿ってくれそうにない。門前払いが関の山だろう……門前まで行けるかな?
最後の里津は……女子の家に行く時点でハードルが高すぎる。もしも…万が一…億が一にも転がり込むことができても俺がもちません。
はい!全敗しました!
じゃあ、学友を頼れば?となるよね。
でも残念、そこまで親しい友達も俺にはいません。
チキショー!!!
泣いてないよ!目からちょっと汗がでてるだけだから!
……………よし、旅に出よう。
もう考えることを放棄してしまったおれはなぜ最初からそうしなかったのか不思議に思うくらいおかしくなっていた。
海外の有名な諺にもあるじゃないか。
『逃げるは恥だが役に立つ』
多分意味合いは違うだろうが今はどうでもいい。にげるための理由が欲しいのだ。
プライドをドブに捨てた俺にとって恥など些事に等しい。
それから日を跨ぎながらも何とか準備を終わらせ少しの仮眠をとり朝5時、今から駅に向かえば始発には十分間に合う。
心配させるようなことはないようにしたいので書き置きもしておいた。
これで問題なし!
しばしの間我が家との別れに少しセンチメンタルな気持ちになったが直ぐに持ち直し見付からないように玄関に向かった。
さぁ!自由のための逃避行だ!
きっとこのときの俺は無垢な少年のように未知の世界に1歩踏み出すワクワク?高揚感?に満たされた顔をしていたと思う。
ドアノブに手を当て音をたてないようにそっと扉をひらいた。
でもここで重要なのは『思う』と言ったことだ。
それはなぜか………
直ぐに扉を閉じからだ。
開けた瞬間に鬼(友里)が見えたような気がした。
そして1つ深呼吸をして落ち着きを取り戻すように試みる。
落ち着け俺。こんな時間にあいつがいる訳がないじゃないか。
そうだ!あれは俺自身が見せている幻覚に違いない!
無事に答えを得た俺は再度扉を開いた。
「おはよう。待ち合わせにはまだずいぶんとは早いわよ?待ちきれなかったのかな?」
満面の笑みを見せながら鬼(友里)は話しかけてきた。
どうやら幻覚だけでなく幻聴もあるらしい。
これは重症だ。今日は予定を変更して病院で精密検査を受けなければなるまい。
しかし挨拶をされたならば人として返さなければ……それがたとえ幻覚でもだ。
「おはよう。今日は病院に行くから友里とは出掛けられなくなった。」
幻覚に話しかけるだなんて俺も末期だな、なんて考えて扉を閉めようとしたが動いてくれなかった。
壊れたのかと思い確認すると外側のドアノブを笑顔に青筋をたてた鬼……ではなく友里の幻覚が掴んでいた。
どうやら最近の幻覚は物理現象まで引き起こすハイスペックに進化をとげたらしい。
「どこが悪いのかな?わたしに聞かせてくれない?」
先ほどから質問の多い幻覚友里。
「さっきから幻覚と幻聴があるんだ。」
「どんな?」
「いないはずの友里がいる。」
「それ本物。」
「スゴいな………冗談まで言えるのか。」
「ん~………1発逝っとく?」
「誤変換なのかな?俺死ぬの?」
「回れ右して部屋で大人しく時間まで待っているならまだ助かるかもよ?」
「…………………」
このプレッシャーは信じられないが本当に本物の友里なのか?あとそろそろその笑顔やめません?般若にしか見えません!
「本当に友里みゃにょにゃ?」
俺が喋っているのに友里の左手が顔を急に鷲掴みしたので変になってしまった。
でもちょっと可愛い…………
「そんなにお喋りしたいならうちくる?」
ここで家(収容所)への強制連行を仄めかしてきた。
もうここまで来れば目の前にいる友里は本物で間違いないだろう。
俺は友里の質問に対して否定の意味を込めて横に首を振ろうとしたが尋常ではない力で押さえつけられて振ることが出来ない。
さらに喋ろうとしても口も押さえられている状態なのでモガモガとしか言えない。
そんな俺の奇行?を見てやっと手を離してくれた。
「部屋で大人しくしています……」
「そ。それじゃ時間になったら迎えに来てね。」
「はい…」
そこでようやく友里はドアノブから手を話してくれたため玄関戸を閉めることができた。
だがもう地獄が待っている未来しか見えない。
とにかく逃げるという目的は必ず果たさなければならない。しかし当初のプランは既に破綻している。急ぎ別プランを考える必要ができてしまった。
そこで現在の双方の位置取りに気付いた。
現在、あいつはまだ正面玄関口にいる。おれもほぼ同じ位置にいるわけだが。
しかし俺が家を突っ切り裏手から逃げれば仮に気付かれたとしてあいつは大回りをしなければならない。
気付かれなければ大成功、気付かれたとしても入り組んだ道に入れば巻ける自信もある。
僅か数秒で新プランが決まったことに笑みがこぼれそうになったが時間との勝負になると思いグッと堪えて直ぐに行動を開始した。ここで慢心すればこのプランも破綻してしまう。
最速で最短!しかし物音は立てずに裏口までたどり着き先ほどの轍は踏まないよう小窓から周囲を見回したが敵影(友里)の姿はない。
そっと戸を開け再度の敵影の姿がないことを確認し裏門から逃亡を計るべく駆け出した。
逃走経路を頭の中で組み上げつつ裏門を右折した瞬間に目の前に人影が見えた。
避けようと試みたが、ドン!!という衝撃が胸から腹にかけてはしった。
人とぶつかっただけなのに想像以上の痛みに息ができなくなり身動きがとれなかった。
(いてぇ…ぶつかったのは俺の前方不注意だ。早く謝らないと。)
どうにか動こうとするが左手を後ろに回されて完全に極められていることに気付いた。
(どうして俺うつ伏せに倒れてんだ?押し倒されたのか?でも誰に?不審者に間違われたのか?)
今の状況も理解できない中で様々な疑問がでてきた。
そこで俺の後ろ?背中?から声が聞こえた。
「おはよう。圭。いきなり飛び出して来たら危ないじゃない。」
聞き覚えのある凛とした透明感のある声に一気に戦慄がはしった。それと同時にこんなことをしている人物にも気付いた。
確かにあいつなら俺を組伏せるのは容易いだろう。単純な力なら俺が勝つだろうがこの天才様は『護身術よ』なんて言って合気道や柔術をやっていたはずだ。
でもなんでこんなところに………時間もないのに……!
「お前、里津か!?何でこんなとこにいんだよ!?つーか、離しやがれ!」
早朝なのに近所迷惑も考えずに思わず叫んでしまった。
「近隣の方に迷惑よ。」
「そ、そうだな。スマン。………じゃ、なくて質問に答えろ!」
「……………散歩?」
「嘘だろ!」
「ええ。嘘よ。」
「白状するの早すぎない!?」
「面倒ですもの。それよりも今の状況は理解しているの?友ちゃんに見付かるわよ?」
里津の言葉に再び戦慄がはしり押し黙った。でもそこで違和感のある言葉もあった。
「なんで友里の名前がでてきたんだ?」
「さぁ、なぜでしょう?」
実は今回もう少し早く上げられたんですよ。
嘘じゃないよ!ホントだよ!
書き終わったら6000文字越えで書いた自分もビックリしましたよΣ(・∀・;)
やればできる子なんです(`ω´)
ですので分割した分は明日?今日かな?の22じ上げます!
( `・ω・´)ノ ヨロシクです。
できれば評価の方もくれれば作者が狂喜乱舞します。