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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

こんにちは滅亡

作者: るーな

たまにはSFもいいよね。

「……で、あるからして」


何て世の中になったのだろうか。


「どの銃にも言える事だが連射性を追求したために低い確率ではあるが……」


平和な日本、敗戦国であるが恒久平和を謳い戦力を保持しない国。そんな国に生まれたのは幸運にさえ思っていた。


「詰まる。ジャムともいうが弾が詰まった状態になる。銃は立てて使うものと想定されており映画のように横にして撃つと詰まる可能性は格段に上がる」


まだ高校生なのに……。それなのに教師の代わりにどこから来たかわからない軍人が教鞭をとり。


「詰まった時の対応は、他に銃を持っている場合そちらを優先して使うこと。そして銃を持っていない場合、状況にもよるが……」


国民総戦力法、それがこのクソみたいな授業がある原因だ。


「おい入島! 聞いているのか」


今未知なるものと戦争している―――




「ケーキ、授業聞いてなかったでしょ」

「漫画の中のキャラクターみたいにUFO探してたんだろ? 」

「何それ、古すぎー」

「じゃああれだな。エッチな事を考えてたんだろ」

「もーやめてよ、大地じゃないんだから」

「おい、ケーキどうした? 」

「いやなんもない。大地、つばさちょっとボーっとしててさ」


俺の名は入島篤(いりしまあつし)。なぜかあだ名はケーキだ。あだ名がついたいきさつにはある理由があるけど省略させていただく。

話しかけてきたのは幼馴染の工藤大地と大塚つばさ。小・中・高とずっと一緒につるんでいる。


「みたいなこと考えてたのか? 」

「どこかの主人公みたいに」

「おいおい、勝手にモノローグつくんじゃねーぞ。大体誰に説明してるんだよ」

「「読者でしょ! 」」

「はいはい」


中学の時に頑張って普通科の高校に入学した。将来やりたいことなんてなかったし、両親の勧めで決めたんだった。

俺が行くんだったらと頑張ってくれた大地。なんだかんだ面倒見のいいつばさもくるってわかった時は嬉しかった。


ありふれたような学園生活を送るハズだった……。



―――半年前。



宮崎県にある航空基地が急襲を受けた。

自衛隊は何とか抗戦するもほぼ壊滅状態になった。

映像もなく、空いては正体不明として世界中が警戒態勢を敷いた。


被害状況を全世界に報道したところ自分の国がやった。

そう手を上げた国は一つもなかった。

そりゃそうだ、一発で戦争になる。だけど―――


だけど戦争は起こった。日本と同盟国であるアメリカがロシアと中国に牽制を入れたところ軍事衝突に発展。そこに北が参入。日和見を決めていた韓国に北が攻撃したところ日本側に参戦。


はれて第三次世界大戦が起こった。


実は大々的に発表してはいなかったがあとからわかった事実がある。

日本が公表する前にロシアとアメリカの軍事施設がそれぞれ攻撃されていたのだった。

ただその手口がわからず公表しなかったのだと聞いた。


経済主要国が大戦を起こしたことで世界が混乱した。

そこに今回の黒幕が現れる。

正体不明で宇宙からの侵略者とゆう訳だ。


世界はこいつらの手で踊らされていただけにすぎなかった。


第三次世界大戦勃発の折、日本の自衛隊はそのまま日本軍と呼び名を変えた。アメリカと合同で軍事開発に取り組んだ。

大国ばかりの戦いであっとゆう間に世界は疲弊した。

そんなときの黒幕出現。


さい疑心の強くなった各国に協力の文字はなかった。


アメリカとは友好関係にあるけど相手の戦力は不透明。

そして他国からの増援は望めない。そうなると戦力は自国民しかいない。

そこで出来たのが国民総戦力法。


日本軍がまだまだ頑張れるうちに次世代の戦力を育てるといった法案だ。

対象となったのは一部の社会人と学生のほとんど。


例外対象となったのは第一次産業素それにかかわる僅かな製造加工業。

一部の娯楽施設に医療介護職だ。

それと医療介護を学ぶ学生。


そうなれば普通科の学生何て何もできるわけでもなく銃器について学ぶとゆう訳だ。



そして今に至る。


表面上は世界出協力して侵略者を撃退しよう! そうゆう名目であるが、何が下人であれ戦争をやっていた訳でそんな簡単に信用は出来ない。

あくまでも他国の邪魔をしないように動いていた。


敵は強大でありながらも狡猾であった。

各国防衛には力を入れる。それは当然の流れだ。

敵もそんな被害が大きくなるようなところは狙わない。


どこを狙ったのかと言うと海だった。


海岸沿いに街がある場所を狙い陸地ではなく海を狙う。そうすると津波が発生し津波により被害が出る。

そうやって世界各地の海岸沿いにある街が狙われていった。

そうすると防衛拠点を広げなければならなくなり防衛の薄くなるところを狙われる。


世界は確実に押され始めていた。



「日本は大丈夫かねー」

「私達普通の学校生活送りたかったね」

「中学校まではマジでたのしかったよな」

「私たちにしてみればいい思い出ないんだけど」

「俺とケーキハラハラドキドキの冒険だったぜ」


ある日の昼休み。俺たちは日課となってる屋上に来ていた。




「いちいち表現が古い」

「あーみんなで覗きに行ったんだっけな」

「そうそう、愛美ちゃん可愛かったなー」


黒歴史。皆でその場の雰囲気に任せて女湯を覗きに行ったのだった。

つばさはいなかったけど何人かの女子が犠牲に。


「たしかに。女体って神秘」

「ケーキまでキモい。あっ」

「なんかあったのか? 」


上空に戦闘機二機が見える。今の時代戦闘機は珍しくない。


「うそっ」


ここは都心に近い上空。そんな中戦闘機が砲撃したのだ。

それがどんな意味があるのかわからない俺たちではない。


「敵影見えなかったけど」

「なんかいるのかも。そんな事よりあぶないかもな」


攻撃したとゆうことは敵がいる。そして撃退に成功するか負けたとしても墜落すれば……。


「敵を野放しにするよりはいいのかもしれないけど」

「俺らの家に墜落しなければいいな」

「俺は俺たち三人とその家族が元気だったらいいなと思う」

「大地らしいな。でも俺もそう思う……愛美ちゃんはいいのか? 」

「そーそー、良い子散ったけど愛美ちゃんはいいの? 」

「愛美ちゃんはいい! 」

「大地たまにはかっこいいこと言うじゃん。あ、愛美ちゃん彼氏いるらしいけど」

「なにー」


日常会話に違和感がる戦闘機の音。


「おい、上みろ」


そこには黒煙を上げる何かが見えた。


「敵か?でもこのままだとやばい」

「ちょっとこっち来てない? 」


戦闘機二機は健在だった。恐らく交戦していた敵だろう。


「どうする? 逃げる? 」

「逃げるったって下に降りるしかねーぞ」

「それより見える屋上にいた方がいい! みんな端に寄るぞ」


幸いにもわが校の屋上は広い。学校で習った戦闘機よりも広い面積なのだ。敵機の大きさがどれくらいかわからないけど見えないより見える物を避ける方が生き残れる確率は上がるだろう。


「大丈夫……かも」


その時校内放送が流れる。


『全校生徒のみなさん。落ち着いて聞いてください。東京都上空にて交戦中。機体が墜落した場合は近寄らないようにしてください。……あ、敵機撃退したとのこと。現場には

近づかないようにしてください。生徒の皆さんは郊外に出ないように。繰り返します……』


みるみる高度を下げる機体を見ながら焦っている様子の声色が放送から聞こえた。


俺たちは三人とも身動きをとらずにその様子を見ていた。

ゆっくりと下降を続ける黒煙を上げる機体。まるでスローもションだった。


画工よりもずいぶん手前に墜落したのに感性の法則によってこっちに迫ってくる。


「さがるぞ! 」


大地のとっさの声にハッとし慌てて屋上の奥へと身を引く。

直接機体は見えないのに破壊音と時々何かの破片が飛ぶのが見える。

黒煙はゆっくりと迫ってきているように見えた。


とこが静かになるとお互いに無事か確認する。


「大丈夫か? 」

「ああ」

「みんな怪我にないみたいでよかった」


屋上より見下ろすと丁度校庭にあった。それは見たことないようなフォルムの乗り物だった。


「日本の国章どころか主だった国の国章もないぞ」

「やっぱ敵機か」

「……なんだか怖いね」


またもや放送が入る。


「生徒へ告ぐ。グランドへは出ないように。後者より外へ出ないようにしなさい」


その放送を皮切りに先生たちは完全武装で外に出ていた。

銃を持ち、物陰に隠れるように移動し機体を包囲していた。

屋上から見ればまるで何かの撮影現場を目撃しているような印象を受けた。


「俺らもしゃがんで様子をみよう」


大地の一言でかがんで様子を見ることに。


立ち上り続ける黒煙の下には墜落した残骸が散らばる。様々な残骸がある中に一つだけ大きな球体があった。

その球体は未だに光が明滅している。まるで生きているかのように。


軍事授業の顧問がゆっくりと一人だけ近づいていく。

銃口を向けながら。


それに呼応するかのように球体が動く。


「何か出てくるぞ」


球体が動くと同時に白煙に包まれる。

顧問は即座に飛びのき大声を上げる。


「構えっ! 」


銃口を向けていなかった教師も皆臨戦態勢に入る。


白煙はどうやら消火効果があったようで黒煙はいつの間にかおさまっていた。

姿を現したのは漫画やアニメに出てきそうなボディスーツに身を包んだアニメに出てきそうな水色の髪の少女だった。


「手を上げて大人しく投降するのであれば殺しはしない」


顧問が大声で訴える。


少女はその顧問の方を向くと口を開く


「――――」


口を動かしただけなのに顧問の足元に何か飛ぶ。

それを攻撃と判断した顧問。


「撃てーっ」


その号令に合わせて皆一斉に銃音を響かせる。


「うわっ」

「きゃっ」


教師人の何人か倒れた。

大地がたまらず口に出してしまう。


「何だあれ」


少女を包むように薄い光の膜の様なものが覆っている。

そのおかげか少女は無傷だった。


「やばいってあれ」

「おい、逃げるか? 」


跳弾。倒れた教師、原因は跳弾が当たったのだろう。

あの球体がなんなのかわからないけどここは敵地。普通の人間ならば出てこないか自殺するだろう。それを堂々と出てきた時点でもう少し慎重になるべきだった。


次の瞬間、なにかの光に顧問が貫かれ血を吐きながら崩れ落ちる。

血は止まることなく流れ、瞬く間に血だまりをつくる。

校舎より大きな音が沢山聞こえる。見ていたほとんどの生徒が身の危険を感じた事だろう。

窮地に陥った場合パニックは連鎖する。一人がパニックになれば連鎖的に起こる。



崩れ去った平和。

平穏だった日常まで崩れ去るのにそう時間はかからなかった。




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