―噂の正体―
最初の三人であらすじを三行で説明するコーナー!!
零
「噂に釣られて
みんなで探検
楽しかったです。」
日記?!
瀬人
「噂を聞いて探検に行ったら
美女と幼女が一緒に来たグへへ」
微妙なうえに三行ですらない!!
麗華
「助っ人も呼んで
みんなで一緒に探検に行きます
これからどうなるんでしょうか
ちなみに私は噂は本当だと思うんです!!
だって地図もありますし場所も明確になっていてry」
長いわぁぁぁぁ!!
駄目だこいつら早く何とかしないと・・・。
零「なぁ麗華」
前を歩く麗華に話しかける。
麗華「はい?」
零「あのさ、俺たちどこに向かってるんだっけ?」
麗華「あ、はい。えーっと・・・地図によるとここですね!」
麗華は地図を出す。
それには何やら妙な形と✖印がある。
麗華はそこを指差して笑った。
だが・・・
零「ここですね!じゃねーよ!!なにその紙切れ!?」
麗華「地図ですが?」
零「もはや地図じゃねーよ!ただの子供の落書きだろうが!!」
麗華「なっ!落書きってなんですか!!落書きじゃないです!!ちゃんと描いてあるじゃないですか!!」
零「描いてありゃいいってもんじゃねーだろ!!」
シャル「ねぇ瀬人。あの子達は何の話をしてるの?」
瀬人「よくわからないっす」
ルゥ「っすー!」
シャル「まぁいいわ、とりあえず場所がわかってるのだから早く行きましょう」
瀬人「ここでこのままグダっててもいい気がしますけどねー」
シャル「ねぇ瀬人?今夜は満月だったわよね?」
瀬人「んー?そうでしたかねー・・・麗華ー!」
麗華「はい?」
瀬人「月は出ているか!」
零「そのネタ伝わるやついんの?」
瀬人「そこは放置するところだろ・・・」
麗華「あ、出てますねー・・・今夜は満月です!」
シャル「満月・・・ね」
そうつぶやくとシャルはルゥを見る。
ルゥはただシャルを見返して首を傾げるだけだ。
瀬人「シャルさん?」
シャル「あ、えっと何かしら?」
瀬人「いや、なんか神妙な顔してたんで・・・そんな感じで大丈夫か?」
シャル「大丈夫だ、問題ない」
零はシャルってノリいいな・・・と、強く思った
麗華「何を話しているんですか?行きますよ!もうすぐ・・・のはず・・・です!」
零「今小さい声でなんか聞こえたんだけど幻聴だよな!?つーか幻聴であってくれ!!」
麗華「はいはい。行きましょう?」
シャル「そうよ。場所がわかってるなら行きましょう。今あなたたち何やってるかわかってる?いわゆる脱走と同じ行為をしてるのよ?バレなきゃいいものの・・・」
瀬人「慣れてるんで大丈夫ですって」
シャル「な、慣れてるの?」
零「特に麗華あたりが」
シャル「・・・それは予想外ね。あの子は「しっかりした優等生」って感じの子だと思ってたのに・・・」
瀬人「最初はみんなそんな感じ・・・だよな?」
零「あぁ、最初は俺も同じようなこと思ってた」
シャル「い、意外とたくましいのね・・・」
麗華「もうすぐですよー!早く早くー!」
ルゥ「はやくー!」
既に先を歩いていた二人が叫ぶ。
というかあいつ本当に遠足か何かと勘違いしているのではないだろうか・・・。
そして何気なく前を見ると・・・。
零「・・・あれ?」
麗華「あれです!」
瀬人「・・・うわ」
シャル「・・・なにあれ・・・」
ルゥ「おおー!」
前に見えたのは・・・。
誰でも一度は行ったことのあるであろうデ○ズニーランドのあの城を思い出して欲しい。
あれに茨が絡みついて薄気味悪くなっているようなものなのだが・・・。
しかもあれと違って照明などはない。
ましてや今は夜中・・・。
絶対出てくんだろあれ。
零「なぁ、麗華。本当にあれか?」
麗華「間違いないです!」
零「その地図が間違っている可能性は?」
麗華「ないです!」
瀬人「シャルさん・・・明らかなんか出ますよねあれ・・・」
シャル「雰囲気あるわね・・・」
ルゥ「しゅごーい!」
麗華「行きますよ!」
シャル「・・・ついに来たのね・・・」
零「え?何この最終決戦的な・・・」
瀬人「俺・・・今日帰ったら妹をいっぱい抱きしめてやるんだ」
零「安心しろ。お前に妹はいない」
麗華「ついにここまで来れましたよ!やったね!零ちゃん!」
零「おいやめろ。そしてなんだ零ちゃんって」
シャル「もう何も怖くない!」
零「もうわけがわからないよ!!」
瀬人「おぉ勇者零よ、諦めてしまうとは情けない」
零「お前らのせいだから!!!」
ルゥ「あはははははは!!」
ルゥなんて大笑いだよ・・・。
シャル「それは置いといて・・・もうあそこなのね」
麗華「はい・・・」
瀬人「よっしゃ・・・テンション上がってきた!!」
零「もう嫌だ・・・」
ルゥ「零、怖いのー?」
零「こいつらのテンションがこええよ・・・」
・・・つーか初めてこいつ俺に話しかけてきた気がする。
瀬人「零はビビリだなー!俺みたいに堂々としろよ!」
零「足がマナーモードになってる奴のセリフじゃないと思うんだが」
麗華「わくわくしますね!」
零「・・・もう何も言うまい」
シャル「・・・;」
数十分後( ̄ー ̄)――――――――――――――――――――――――
零「上のしたり顔を殴りたくて仕方ないんだが」
瀬人「おぉメタいメタい」
というわけで俺たちは今、城の入口にいる。
しかし城の中に入るには古めかしい南京錠を開ける必要があった。
麗華「・・・さて、どうしましょうか」
零「は?」
麗華「だってこのままじゃ入れないじゃないですか。針金とかで鍵開けられる人いないんですか?」
零「そんなやついねー・・・「あ、俺できるわー」いた!?」
俺は急いで声の主を見る。
瀬人「えーっと、針金針金ー・・・」
零「お前かよ!!」
瀬人「俺の十八番ー」
麗華「・・・言っといてアレですけど、不思議ですよねー・・・なんでできるんでしょうか・・・」
瀬人「俺、家で脱走常習犯だったからなー。南京錠とかの鍵なら余裕だぜ?やろうと思えば空き巣だってできる」
零「おまわりさんこっちです」
瀬人「待て待て待て待て待て待て」
麗華「ふざけてないで急いでください!」
瀬人「あ、わりぃ!」
そういって瀬戸は南京錠を開け始める。
すると、あっさりガチャンッ!という音を立てて南京錠が外れて地に落ちた。
瀬人「っしゃあ!」
麗華「待ってください!懐中電灯の電池交換します!」
零「じゃ、次は俺のも交換するからな」
シャル「次は私たちの懐中電灯を使いましょう。帰り頃には消えてしまうでしょうから、その時はお願いね」
麗華「はい!」
そして・・・扉を開けて中に踏み込む。
すると・・・中には光が満ち溢れ、パーティをしているじゃないか。
麗華「これは・・・こんなことって・・・」
シャル「噂は噂だったわね。既に人が住んでいるんだもの」
瀬人「ちぇー・・・」
ルゥ「帰る?」
シャル「そうね。帰りましょうか」
瀬人「麗華、帰ろうぜ?」
麗華「何かあると思ったんですけどねー・・・」
こうして俺たちはなにもないまま帰った。
そして、いつもどおりに日々が過ぎていった・・・。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
って感じだったら良かったのになちくせう・・・。
麗華「雰囲気でてますね・・・!」
中は真っ暗で、埃だらけだった。
明らかに何かありそうな場所だった・・・。
瀬人「待て・・・今何か聞こえなかったか?」
瀬人が急に真面目な顔で低く呟く。
すると、その場にいる全員が耳をすませる。
そして・・・聞こえてしまった。
小さな歌声・・・。
女の子の声が・・・。
麗華「この歌・・・通りゃんせ?」
瀬人「だよな・・・通りゃんせ・・・だな・・・」
シャル「・・・ええ・・・」
ルゥ「とーりゃんせ とーりゃんせー・・・」
・・・待ってくれ。
みんなには通りゃんせに聞こえるのか?
零「これは通りゃんせ・・・なのか?」
麗華「だって、通りゃんせって歌ってるじゃないですか?」
零「・・・・・・」
瀬人「どうしたんだよ?」
みんなには通りゃんせが聞こえるという・・・。
でも俺の耳には・・・俺の耳に聞こえているのは・・・。
[かごめ かごめ]なんだぞ・・・?
遊んでいるような・・・でも一人ぼっちで・・・。
まるで寂しさを紛らわすように一生懸命歌う声・・・。
麗華「では、行きましょう。くれぐれも一人にならないようにしてください・・・」
麗華は真面目な表情でそう言って、歩き出す。
そうしている間もかごめ かごめは聞こえてくる・・・。
かーごめ かごめ・・・
瀬人「ん・・・?おい?零?」
零「んぁ?」
麗華「レイさん、大丈夫ですか?無理しないでくださいね?」
零「あぁ・・・大丈夫だ、問題ない」
シャル「・・・・・・・・・」
ルゥ「こーこはどーこの細道じゃー・・・」
ルゥは歌っている。
さっきからずっと・・・。
ルゥ「天神ー様の細道じゃー・・・」
シャル「ルゥ、静かに・・・声が聞こえなくなってしまうわ」
ルゥ「ん・・・」
シャルに注意されてやっと歌うのをやめた。
そして、歌うのをやめずにずっと歌っているこの声の持ち主は一体・・・。
・・・城に入って数十分はたっただろう。
俺たちは最上階の部屋まで来ていた。
ここから歌が聞こえるのだ・・・。
・・・ついにわかるのか・・・。
麗華が聞いたあの噂の・・・そして、この声の主が・・・。
麗華「・・・開けますよ?」
麗華が扉を開ける。
その中を・・・俺たちは見た。
すると・・・。
瀬人「嘘・・・だろ?」
麗華「え・・・?」
シャル「嘘・・・」
ルゥ「?」
瀬人「誰もいない・・・!?」
瀬人はそういって驚いていた。
しかし・・・俺には見えていた。
瀬人たちには・・・見えていない?
どうして?なぜ?
俺の頭の中では疑問しか浮かばない。
そこには・・・。
どう見ても、15いくかいかないか位の少女が部屋の真ん中に座って歌っていたのだ。
少女の髪は真っ白でキラキラしていた。
しかもかなり長い。
目を閉じて歌っているため、こちらに気づいていないのだろうか・・・?
しかし、彼女は麗華や瀬人の声を聞いたはずだ。
気づいているはず・・・なのに・・・。
零「・・・どうして・・・なにも反応しない・・・?」
その少女は歌い続けている。
なにも聞こえていないかのように・・・。
麗華「レイさん。なにか見えるんですか?」
麗華が俺の服を引っ張って聞いてくる。
その背後からなぜかシャルが俺を睨んでいる。
俺は彼女に何かしてしまったのだろうか?
そして少女に目を向けるが・・・。
少女は消えていた。
一体・・・あの子はなんだったのか・・・。
零「いや・・・なんでもない。なんで歌は聞こえるのに・・・誰もいないんだろうな?」
瀬人「気味わりぃな・・・」
シャル「・・・今日は帰りましょう。明るくなったらもう一度ここに・・・ね?」
麗華「そう・・・ですね。仕方ないです・・・」
そして、俺たちは帰路についた・・・。
なぜあの少女は俺の前に現れたのか・・・。
あの少女は何者なのか・・・。
なぜか俺には・・・あの少女が人でないもののように思えたのだ・・・。
そんなことあるはずないというのに・・・。
零「で、一番上のやつで一番まともだったのは誰のやつだ?」
作者「麗華の?」
麗華「私の勝ちです!」
瀬人「俺のは?」
作者「お前のあれ下心しかなくね?」
零「俺のあれ結構いいと思ったんだけどなー・・・」
作者「終わってないのに日記みたいにするからだよ」
麗華「私の熱意が伝わったんですね!」
零「以下略されてるけどな」
作者「感想など待ってますね!」
零「唐突だな・・・」
麗華「楽しんでもらえたなら幸いですね!」
瀬人「んじゃ、また次回な」
零「誤字があったら教えてもらえるとありがたいな」
作者「それではまた次回お会い・・・できたらいいなー」
零「願望かよ」