第三十七話 実技テストに華やかに火花散る
「おはようございますですわ!」
「まさか本当にいるとは思いませんでした……」
太陽光のように朝から元気いっぱいなパンネッタに、昼の月のように薄くげっそりしているカグヨ。俺がそんな二人を見たのは模擬テスト二日目、ホテル前でのこと。
「おはようございます、パンネッタ」
「ごきげんよう、アークエンデ」
こういう朝から突撃娘が屋敷に多いせいか、アークエンデのパンネッタに対する態度は平素と変わらない。オーメルンも「おはよ」と素っ気ない挨拶をしている。
朝食を終えてエントランスを出たところで、外で待ち構えていたパンネッタに捕捉されたのだ。なんか昨日もそれっぽいことは言っていたが、本当に朝から迎えに来てくれるとは。
いよいよもって気の早いスクールメイツ。
「わざわざつるんで行く必要あります? 会場はすぐそこなのに」
と、どこまでもクールを気取るカグヨではあるが、
「そんなこと言って、あなただってアークエンデと一緒に出てきたじゃありませんの」
「こ、これは、たまたま! 偶然絶後にエントランスで行き会っただけですー」
「そうか。わたしは、カグヨお嬢さんが待っていてくれたように見えて嬉しかったが……」
「グッギギ……伯爵様は口を挟まないでください……!」
睨まれた。子供の意地の張り合いに大人が口を出してはいけない(戒め)
「いいから早く行こうぜ。おしゃべりなら歩きながらできんだろ……」
オーメルンが至極真っ当な意見を投げ入れ、公女たちがそれもそうだと歩き出す。おお……オーメルン、おまえ今日からギャルゲーの主人公やれ。俺は後方父親面やるから。
「アークエンデは実技に自信ありのようですけど、わらわに勝つことは不可能ですから」
道中、珍しくカグヨから挑戦状を叩きつけた。
「わらわの魔導要素は『煉水』。癒しと斬撃の二刀流です」
! この子もすでに『煉』に目覚めているのか。水は癒しの力がメインではあるが、中には攻撃魔法もある。水圧カッターを想像するといいかもしれない。抜けば玉散る氷の刃……彼女が扱う水の刀はさぞ美しいだろう。
「あら、それだとあたくしは自信がないみたいな言い方ですけど? それに『煉』も『星』も単なる付加価値。元より高貴な原石には不断の研磨のみで十分ですわ。あたくしは『土』! あらゆる攻撃を防ぎ、そして叩き潰しますの!」
その挑戦状を横から掻っ攫うパンネッタ。何で他人のケンカを奪う必要があるんですか?
ちなみに珍しいことに、『クロニクル』の探索RPGパートにおいて土属性は最強だ。
というのも、バランス調整ガバガバの無敵の盾と最強の鉾が土属性に偏っているからだ。他属性にも似たような術はあるが、そちらはちゃんと出しゃばりすぎないよう威力を調整されており、創造主に放置されたっぽい子だけがのびのび育って最強になった。
「フッ……残念ながら、お二人が何を誇ろうと、わたくしとお父様の前に敵はいませんの」
そんな地上の諍いを鳥瞰するように、余裕に満ちたアークエンデの声が場を覆う。
「この力はわたくしとお父様を繋ぐ力。お父様と我が領地を守るための、究極の愛なのですわ」
ゴオッ、と町中にもかかわらず、手の中に『煉火』の火を灯してみせる。まだ瞳に刻印も顕れていないし、力も抑えてあるはず。だがそうだとしても、その火の質はすでに一般の魔導士の技量を超えている。
さすがにムムッと唸る公女二人。……しかし、ここまでだ。
「三人とも張り切るのはわかるけど、ここで余計な力は使わないように。競うのなら模擬テストでだ。いいね?」
『はぁい』
三人揃ったいい返事だった。そして、本日の会場入り。
昨日は付き人たちでごった返していた校門前が、今日はやけにすっきりしている。
移動中の一団を目で追ってみれば、そのまま門を通過して校舎の裏手へと進んでいっていた。
「みんなどこに行くんだ?」
「旦那様、実技テストは校庭で、半ば公開形式で行われます」
「公開!?」
バスティーユが教えてくれた内容に俺は目を剥く。
外でやるのは知っていたが……公開しているのか。
人の流れに沿って進んでみればその通り、広いグラウンドに様々な器具が置かれ、ギャラリーもそこかしこに集まっている。
「実技は即戦力を計るのに適しています。自分の目で見たい、という人間が思いのほか多いのです」
例のツバつけとくやつか。確かに机上の問題を解くよりも、実際に行動として起こせるほうが信用度は高い。参加者にも縁者ではなさそうな野次馬が結構見られる。
だが……これはちょっとマズいかもしれない。
魔導実技だけでも数科目に分かれてる上に、それぞれが離れた位置にあって、ギャラリーに取り囲まれている。人目は多いがその分死角も多い。グラウンドから誰かがひっそり離れても、すぐには気づけないかもしれない。
「伯爵」
オーメルンが俺の袖を引いて来た。無言でうなずいてくる。
彼も目を光らせてくれる、という意思表示だ。
頼りになる相棒はいる。ここはやってのけるしかない……!
「それでは行って参ります!」
アークエンデたちが集合場所へと向かっていく。
成り行きとは言え三人一緒に行動してくれているのは何だか嬉しい。これが彼女たちの未来となれるよう俺も頑張ろう。
実技テストが始まると、会場はちょっとした学園祭の様相を呈した。
俺もバスティーユと見物していたが、参加者が課題に挑むと、付き人だけでなくヴァンマーニュの野次馬までが応援したり囃し立てたりする。
『キャーッ!』
不意に、蝶の群れが舞い上がるような黄色い声援が飛んだ。
「マルセール様ー!」
「カッコイイー!」
おお、あれは……!?
女性陣の声を受けて課題に挑むのは、眼鏡をかけた金髪イケメンだった。歳は十四、五くらいのはずだがすでに高長身で手足も長く、柔らかな表情からは知的な雰囲気が立ち上る。
「マルセール・エドリン……!」
『アルカナ・アルカディア1』で主人公アルカナの二つ上の先輩として登場し、速攻で堕とされる魔導書部部長だ。大人っぽいインテリ眼鏡枠だが、好感度が上がるとやや支配的になり、他のキャラへの嫉妬を口にするようになる。やまとさんによるとそこがいいそうですハイ……!
「ご存知なのですか? 我が領地とは縁のない土地の者のようですが」
「あ、ああ……。名前だけ……」
たずねてくるバスティーユに曖昧な答えを返す。マルセールもユングラント入学後に花開く人物だが、今はまだ貴族の子供の一人に過ぎない。それにしてはすでにファンクラブがみたいな人たちがいるみたいだけど……誰だよ。
『おおーっ……!』
また別のところで沸き起こる歓声。そこでも際立ったイケメンが人々の注目を集めていた。なんかあっちも見覚えあるな……!
「ああ、そうだ! アルバート・ハイデルガー!」
そちらは質実剛健を絵に描いたような真面目そうな少年で、ゴリラではなくスマートな細マッチョ。口数が少なく不愛想に思われがちだが、実は世話焼きで料理上手で明るい家庭を目指している可愛い人なんですよ以上やまとさん談!
おいおい、何だここは。『1』の最上級生たちの逆同窓会か。煉界症候群のお姉様たちが見たら七転抜刀(悶え転がった後に突然の襲撃)してきそうな夢空間だ。
「ふむ……なかなか使えそうな少年ですね。試験はまず通るでしょうが……落ちたら我が屋敷に迎え入れますか?」
「いや……皮算用はやめておこう」
ただでさえこの世界の人物相関図を掻き回している。この上、乙女ゲー本編の人気キャラまで引き抜いたら煉界から腐女子の怨念が大量発生しかねない。
そして、これまでとは違ったざわめきが一つ。
目を向ければ、ここウエンジットの領主の娘、パンネッタが課題の一つに立ち向かおうとしていた。
「パンネッタお嬢様、頑張れー」
「期待してますぞー!」
飛び交う声援は地元民たちのものだ。もしかすると、見物客の一番のお目当ては彼女かもしれない。
「ルールは説明した通りだ。あそこに立てられた燭台の火を、蝋燭を倒さずに消すこと。チャンスは五回。集中力と微妙な力加減が大切だよ」
審査員と思しき高齢の魔導士が、パンネッタにそう説明している。
彼女から数メートル離れた先に、五又の燭台が立てられていた。五本ある蝋燭の高さはどれもまちまちで、二つを同時に消すことはできない。間隔はせいぜい数センチ。これまでのところ、すべてを達成した参加者は『1』に登場するあの二人しかない。
「試験なのにいきなり上級者向けすぎないか?」
俺がバスティーユにそっとたずねると、
「それを要求されるのがユングラード魔導学園という場所です。魔力が高いだけでチヤホヤされるような甘い所ではありません。だからこそ、どの志願者たちも家でしっかり鍛錬してくるのです」
そして魔導の鍛錬は、生活に余裕のある貴族が圧倒的に有利。平民が滅多に入学できないのはこのためか。
「ただこの課題に関しては、概ね四本成功すれば好成績、三本で“可”というところでしょう。見た限り、ほとんどの者はそれ未満です」
バスティーユがそう説明してくれる中、燭台と対峙したパンネッタはそこで奇妙な動きをしていた。
首をわずかに振り、誰かを探すような素振りを見せたのだ。その表情にかすかな落胆を見たのは俺の盗賊の眼だけか。
「パンネッタ、頑張れ」
俺はなぜか、その一声を彼女に向けていた。
ピクッとフワフワのツインテールを揺らしてこちらを向いたパンネッタは、呆気に取られた顔の後、何とも言えないむずがゆそうな表情を浮かべた。しかしそこから一つうなずいて、前へと集中する。
「“其は蒐集されし純粋なる重しである。汝の名は『鋭殻矢』”!」
詠唱の後、彼女の指先から放たれる土くれの矢弾。
一つ、二つ、三つ、四つ、五つ!
立て続けに五本とも成功!
ウオオオオオオ……!!
拍手と歓声に沸き立つ会場。パンネッタも得意げに拳を振り上げてみせる。
「やーる」
俺も拍手を贈りながら、彼女の確かな実力に感服した。偉そうなのは態度だけではない。ちゃんと練習してきた痕跡が見られる。エライ。
しかしその盛り上がりも、すぐに次の参加者が現れたことで一気に下火になってしまった。
カグヨだ。
水を纏うが如き彼女の静謐な雰囲気に、正に水を打ったように静まり返る周囲。しかしそれは、カグヨの涼しげな姿に感動したわけではない。露骨に罵倒する者こそいないが……否定的に注視する目線が彼女に集約されている。
完全アウェー。イルスター民の黒髪青眼の特徴を彼女は余すことなく網羅している。
カグヨ自身もこうなることはわかっていたのだろう。ツンとすまして目を閉じ、一切動じていない。それどころか、逆にまわり全員を威圧している節すらある。
「カグヨ、落ち着いていこう」
俺はまたしても、そこに応援を一つ投げ入れていた。
彼女は目を開け、呆れた様子で俺を見た。しかし、そこに周囲の人々へと向けた圧力はなかった。
ふいっと前へ向き直って、深呼吸。
「“広がり、うねり、集まりて穿て。汝の名は『岩打つ一擲』”」
一つ、二つ、三つ、四つ、五つ!
立て続けに五本とも成功!
おおおおおお……!
どよめきと共に沸き起こる拍手。意外にもそれはヴァンマーニュの人々からだった。ライバル騎士団として応援はしない。が、その力は称賛する。長年競り合ってきた相手だからこそ、貶したり蔑んだりはしない。強い者と戦う者は皆、強者である。
「ふんっ」
わずかにほっとする吐息を隠すような、高飛車な鼻笑い。肩にかかった黒髪をさっと払いのけ、早々に次の参加者へと場を譲る。しかし退場の際、こちらに向かってわずかに指先をひらひらさせたのを俺は見ていた。応援どうも、みたいな感じか。
――ざわっ!
ここで一際大きなざわめき。
待機場所から、長い髪をなびかせ颯爽と現れたのは――アークエンデ!
まさかこの三人が立て続けに出てくるとは……!
「ヴァンサンカンだ……!」
「ヴァンサンカン!」
俺のまわりでその名が盛んにつぶやかれる。ウエンジットの人々からすれば、東征を阻む目障りな壁。しかし、カグヨと違って敵対的な響きではない。しかもざわついているのは彼らだけでなく、他の領地の人々もだ。
こ、これはもしかして、アークエンデの勇名がそこまで――!?
「ヴァンサンカン、トメイトウありがとう!!」
「今日も新鮮なのを頂いたよ!」
「もうケチャップなしじゃソーセージが食えないぜ!」
おいいいいィィィィィィ……!?
何だこれはトメイトの話ばっかりじゃないか……。敵視されないのはいいが、これではアークエンデがトメイトウ姫だ。
「ふふっ……」
しかし、そんな珍妙な扱いにもまったく動じることなく、アークエンデは優雅に受験者の位置へと歩いていく。
本人は全然気にしてない。それどころか誇らしげだ。ならいっか! 皆様、わーくにのトメイトウ、お買い上げありがとうございます!
「アークエンデ」
俺が呼びかけると、彼女は超反応で振り返ってきた。うなずきかけると、笑顔でうなずき返してくる。その可憐さ愛らしさに、ため息を漏らす者たちすらいた。やっぱりうちの子が一番!
ウエンジット、イルスターと来て、ヴァンサンカン。誰がこの順番を決めたのかはわからないが、とにかく会場は一番の期待に満ちていた。
気負い過ぎるなよ、アークエンデ。三本でも十分なんだ。祈る気持ちで見守る。パワーは申し分ない。技術の方は……どうだ?
彼女の詠唱が始まった。
「“一旦は、地を這う滝の一滴となろう。然して再び天へと昇れ。汝の名は『煉火流星雨』”!」
次の瞬間。
ギンッ!! とまるで剣で切り裂いたような凄絶な音がして、五本の蝋燭が同時にすべて消えた。
!!!!????
アークエンデが撃ち出した煉火の光は五つに別れ、蝋燭の隙間を掻くようにして飛び去った。これまでの参加者たちは、皆一発一発を丁寧に狙い澄まして発射していた。だが彼女はまとめて一発。一度に五発……!
思えば彼女は同じ技で、修道聖騎士たちの隙間を通して、首無しセルガイア像を攻撃している。緊張で体が強張る実戦であれだけやれたのだ。平和なテスト会場でできないはずがない。
「なっ、何だあああっ!?」
「一度に吹き消したのか!? よく見えなかった!」
「トメイトォー!!??」
一瞬の静寂の後、ギャラリーの口から吹きこぼれるような驚愕が沸き起こる。
審査の老魔導士もはっとした顔だ。
対するアークエンデはそんな周囲には目もくれず、俺にだけ手を振ってその場を次へ譲った。こんなもの序の口ですわホホホ……。そんな優雅さだった。
「あれがヴァンサンカンの娘なのか?」
「あんなすげえの見たことねえ。替え玉では……!?」
「だとしてもとんでもない子供だ!」
「トメイトォー!!」
次の参加者が課題を開始しても、人々のどよめきはアークエンデの活躍を引きずり続けた。
素晴らしい。圧倒的ではないか我が娘は。
しかも彼女は瞳に刻印を発動していなかった。力加減のためかもしれないが、まだまだ余力を残しているということだ。俺の娘はあと三回は変身するぞ……! もうしないで!
その後は一本やら二本やら、ようやく落ち着いたスコアに回帰。これが普通とはいえ、パーフェクト三連打を見たギャラリーからは明らかに気の抜けた拍手や声援が飛ぶだけ。周囲を気にしないで集中するのも課題なのかもしれないが、参加者たちは少し気の毒だった。
一方のアークエンデたち三公女は、ここから別々の場所へと分かれていった。
パンネッタとカグヨも離れた位置にいる。今のところ順調……というか、彼女たちはどこへ行っても注目の的になっていた。最初の課題であれだけやらかしたのだから無理もない。
絵に描いたような衆人環視。
この状況で誘拐犯はどう動けるっていうんだ?
……これなら二日目も乗り切れる。
俺がそう確信した時だ。
にわかに頭上からゴロゴロと重苦しい音が降ってきた。
「!?」
いつの間にやって来たのか、黒雲が学校の上空を覆っている。
ぼたりと重たい一滴が顔に当たったのは、それからすぐのことだ。
これは豪雨になる――そんな予感に先駆けて、メガホンを手にした係員のアナウンスが入った。
「参加者の皆さんは校舎内に退避してください。付き添いの方々は体育館側へ」
雨の勢いは加速度的に強くなっていく。濡れてはたまらないと、参加者、付き添い双方が、それぞれの場所へと避難する。
俺たちが避難した体育館渡り廊下は、校舎とはグラウンドを挟んで反対方向にあった。驟雨はその校舎の姿を煙らせるほど強く、土の地面を打ち付ける……。
かと思ったら、それは天の勘違いだったかのように、ほんの数十秒で止んでしまった。何だこれ。通り雨にしてもずいぶんな……。
「なあこれ、天候操作の魔法じゃないか?」
俺たちと一緒に避難していた誰かが、そんなことを言った。
天候操作の魔法だと……?
それは、現実的に考えると超スゲーとなる魔法であり、ゲーム的に考えるとイラネーとなる魔法の代表格だ。
戦略シミュレーションの『クロニクル』においても、率いている兵種の地形特性を活かすために使われる。ただし効果時間は短く、特定の天候で強い兵種は総じてパラメーターが低いため、それより武将の攻撃スキルをぶち込んだ方がはるかに勝ちやすい――何なら一人三つしかないスキル枠の一つを天候操作で埋められている分、さらにディスアドバンテージ……と散々な仕上がり。
そんなイラナイ魔法が使われた? なぜ?
「子供の悪戯か?」
「バカ、天候操作は難しいんだぞ。子供じゃ使えん」
「じゃあなおさら何がしたかったんだよ……」
そんなやり取りが聞こえた瞬間、俺は体の内と外が裏返るような焦りに襲われた。
今のこの状況。
雨で子供たちとそれ以外が分断。さらに人々がじっと見守るのは、いつ止むのかと雨空一択……。
まさか……!
水溜りすらろくにできなかったグラウンドを一人横断し、校舎内へと駆けこむ。
「パンネッタ、カグヨ! 誰か、あの二人を見なかったか!?」
唖然とする参加者たちに向けて俺は叫んだ。しかし明確な返事はない。
「お父様、どうなさったのです!?」
アークエンデが慌てて駆けてくる。同じ質問を投げてみるも、彼女も二人を見ていなかった。これだけ騒げば迷惑がってもんくを言いに来るはず……なのに来ない。
やられた……! あんな使えない天候操作一つで、二人を攫われた……!
盗られたら盗り返すのが怪盗だよなぁ?




