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悪趣味な開幕②

屋上からの風景は、何時も見るときは最悪な状況が多かったが嫌いじゃない風景だった。

殴られて空を仰ぎ、残酷なほどに青い空を見ながら立ち上げると、

自身とは関係なく遠くの街が見えた。

日本で一番高いタワーやビル群を見て、何時かはあの街で大手を振って歩きたい。

今の糞ったれな状況で地を這う生活ではなく、何時かは空を何も思わずに見れるようになりたいと。

だが、その光景は一瞬で奪われた。


『もう!焦らない!こういう時はおやつだったかなァ冷静にしようよ』


ふざけた奴が何かほざいいてるが、人間限度を超えた驚きをすると静かになる。

屋上から見える風景は森の風景に変わり、遠くに見えるビル群や学校の隣の商店も全て森になっていた。


『押さない!駆けない!喋らない!冷静にね』


この声の主は人の神経を逆なでする才能は某首相並みだなと考えた。


『じゃあ、そろそろゲームルールに関して説明するから良いよね?まぁ、勝手にするけどね。』


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


ルールは人狼ゲームを模したもので、美徳サイドと大罪サイドで別れて戦う。

大罪サイドはその名の通り7つの権能を持った者で、

美徳サイドも同様だけど大罪の権能保持者以外は全てになるので、

大勢対少数の戦いだけど、大罪サイドには特殊な力を与えるから許してね。


何で、大罪サイドは美徳サイドを全滅させたら勝ち

美徳サイドは大罪サイドを全て倒したら勝ち


まぁ、それ以外にも面白いことをした人には特別なポイントを付与


喜び 1ポイント

友情 3ポイント

恋  5ポイント

悪意 5ポイント

悲しみ5ポイント

殺意 5ポイント

性交渉10ポイント


見ていて映える行動にはポイントをプレゼント

そのポイントは君たちの食料や生活向上に使えるよ。


交換表

食料 1ポイント

美味しい食料 3ポイント

水 1ポイント

望む飲料 3ポイント

寝具 2ポイント

武器 10ポイント


その他は後で追加予定


しかも、現実世界に持ち越した場合

1ポイントについき1万円をプレゼント


勝利したサイドの人物には『願いを叶える』特典を与えるよ!


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


大罪と言うのは7つの大罪と言う意味であっているのだろうか?

前に好きなラノベで調べた際は8つとかになる場合もあるとかを見かけた。

こういう糞なゲームを考える奴は変な抜け穴とかを考えるひねくれた奴も多いし注意をと考えていた時に、

自身の目の前にゲームアイコンのような表示がされた。


【あなたは大罪サイドです 2/7】


たぶん、この表示を信じるとなると自身は大罪サイドの人間らしい。

2/7という表示は7人中2人目といった意味だろう。

早速、糞だと思った。

このままだと大勢の人間から追われて自身は殺される側になるのは確定事項だ。

しかし、自身には権能という武器が与えられる筈だからと考えた時だった。


【あなたの権能は強欲です。】


表示は以上だった。何が使えるかとは特になく、だた権能だけの表示

想像以上に神に嫌われているかと思うくらいに酷い


『皆、自身のサイドは分かったね!次は武器を与えるよ』


そう不愉快な声が言うと目の前にバトンの様な金属製の塊が落ちてきた。


『ビームソード!使い方はソード横のオンオフスイッチを入れるだけの簡単設計、使用時間は無限の優しい武器!』


映画やアニメで見たような武器が出てきた。

とりあえず、スイッチを弄ると竹刀くらいの長さの光が飛び出てきた。

自身が弄っていると下からは悲鳴や怒声が聞こえてきた。


「危ないわよ!」

「そこにいるのが悪いんだろ!」

「とりあえず、弄るのは止めなさい!先生の許可があるまで触るんじゃない!」


たぶん憶測だが、同様に弄った奴らが密集したところで武器を展開した結果

刀身が危うく誰かを傷つけそうになって混乱が生じているんだろうなと考えた。

色々と情報量が多く、どうしようかと考えている時だった。


『ちなみに大罪サイドはアイコン越しで仲間を見ると赤く見えるから、仲間を互いに見つけてね』


頭を抱えるしかなかった。

色々と考えている時だった。


「大賀!」


学年主任の先生が屋上にきて自身を殴りつけた。

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