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見出された運命の先に  作者: イミティ
第3章 迷宮国家ヴァルンバ
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★第40話

 今回は修正対象のお話です。差分と言いますか、それは他サイトにて!



 その言葉に首肯すれば、少しだけしゅんと表情を悲しげに変えながらも、しかし次には顔を上げて。


 ちょこん、とワンピースの裾をつまんだ。


 「どうした……って、バカっ」


 その行為の意図を聞こうとして、すぐさま視線を逸らす。ルリは俺の目の前で、おもむろにワンピースをたくし上げようとしたのだ。

 

 「……見ない、の?」

 「見れるわけないだろ、早く下げてくれ」


 視界から外しているため当然見えはしないが、ルリは本当にたくし上げているらしい。それこそ視線を戻せばその脚が根元まで見える程に、ワンピースは持ち上げられているだろう。

 いくら何でも見れるわけない。見てしまったとして、その後どう反応を取ればいい? 普通なら下着を見てしまった場合、怒られたり、『見た?』と問い詰められたりするが、今回はルリの方から見せに来ている。


 見た見てないではなく、見せられている状態だ。これ以上変な思考を増やさないためにも見れるわけが無い。


 「ばっ、ルリお前っ……」


 そんなことを考えていれば、ルリが、逸らした視界の先に入り込んでくる。慌てて違う方を向くが、その一瞬は俺の脳裏に記憶する時間としては十分過ぎていた。


 真っ白く綺麗な脚に、小さな膝。しなやかで細い太腿と、その先の下腹部から腰辺りを覆うルリの……今更目を閉じても遅く、薄いワンピースの内側はバッチリと記憶してしまっていた。


 柔らかそうな布地と、少しだけ恥ずかしがるように頬を染めながらのたくし上げというその姿は、本来見てはいけないもので、否応にも刺激が来る。


 「……興奮、した?」

 「だから、そんなの聞かれても答えられないっての」


 また同じことが起こらないように目を閉じながら、回答を拒む。そんなこと言える訳もなく、ましてやルリが俺の答えを聞いて満足してくれるかも分からない状態なのだ。


 「……」

 「あ、ちょっ───」


 しかし目を閉じたことで弊害もあり、近づいてくるルリの気配が全く分からない。だからこそ、為す術なく正面からくっつかれる。

 最後の一歩の距離を詰めて、単に抱きつくのではなく自らの体を押し付けるように。


 驚いて目を開けば、がっちりと俺の事を捕まえているルリが。


 「……答えたく、ない、なら……直接、確かめて、見ればいい、よね」

 「ルリ待て、今くっつかれるのはダメだって!」


 視線を落として、そして俺の事を見上げる。

 

 単に抱きついた時の感触を危険視しているのではない。そうではなく、体に出ている反応を把握されてしまうのが嫌なのだ。

 そして今この状態で、それを隠すのは不可能であって。

 

 「……ぁ、ちゃんと、なってる…………興奮、して、くれてる、んだ……」


 抱きついたことでその感触に気づいたルリは、微かに微笑みながら俺に聞かせてくる。


 流石にこれには本気でルリから逃げようとするが、その小柄で華奢な体躯からは想像もできない力で押さえつけられ、逃れることが出来ない。

 拮抗すら出来ない、簡単にねじ伏せられるほどの力量差。パラメータが作り出したこの差は、そのまま俺とルリの間に圧倒的な壁があることを示している。


 「ダメだっておい、ルリ!」


 逃げられないなりに、せめてルリから腰を離そうとするが、しかし依然として俺のことは抱きしめたままだ。


 むしろ確認するように体を押し付けてくる。執拗にぎゅうっと。


 締め付けられて、顔が歪む。


 「んっ……こう、なってるって、ことは……変なこと、考えて、くれた……?」

 「考えてない考えてない! ルリ、頼むから離してくれっ!」


 流されるのではなく、本気で逃げようとしても逃れられない。この密着した距離ではただでさえ正確な座標把握を求められる『空間跳躍(テレポート)』を使用することすら出来ず、つまり現状持てる手段ではどう足掻いても抜け出せないのだ。


 その力関係が今何よりも焦っていて、言葉が珍しく叫びのようになっていた。


 抵抗は最大限示している。それでもルリが止めずこうしているのは、最後の部分───つまり体の反応という部分において、俺がルリにしっかりと反応してしまっているからなのだろう。


 「……嫌。隠しちゃ、ダメ」


 だからルリはそれを、俺の本音として呑み込んでいるのだ。言葉は嘘や誤魔化しがついてまわるが、体の反応はまた違う。

 興味が無いならこうはならない。興味があるからこうなってしまう。触れて刺激するならともかく、単に会話と視覚からの情報だけでこうなるのは、明らかに異性的な好意を持っている証拠だ。


 それが分かるから、ルリは止めないのだろう。そしてそれは間違っているわけじゃない。


 「……こう、なるのは、私に凄く、興奮、して、くれてるから? それとも……溜まって、る、から……?」

 「……」

 「どっちでも、いい、けど……でも」


 答えない俺に、だがその真意はさして問題ではないと、ルリは続けた。 

 

 「……トウヤ、が、こう、なって、くれてるなら……シ(〃)て(〃)、あ(〃)げ(〃)た(〃)い(〃)って、思うから」

 「してあげたいって……っ、し、しなくて平気だ! しなくていい!」


 そう言いながら、お腹をぐっと押し付ける。いつかの話の再来というわけだ。

 話の行方が一瞬だけわからなかったが、理解すれば即座に危機感が体を襲う。口だけで終わらすだろうなんて、今のルリを相手には到底言えない。


 「……私に、されるの……嫌?」

 「嫌とかじゃなくて、こういうのって、ちゃんとした関係じゃないと───」

 「私、トウヤの……家族、だから」


 グイッと、俺の言葉に対し、ルリは顔を近づけて力強く言った。


 「……へ、変なこと、しても……それは、家族の、スキンシップ、だから」

 「いやいや、いやいやいや、 そうはならないだろ!?」

 「……でも、トウヤも……私に、変な、気分……なる、でしょ? なってる、よね……? 家族、なのに」


 『なるよね』ではなく『なってるよね』。その言葉は明らかにコ(〃)レ(〃)を意識してのニュアンスだろう。

 俺が口でなんと言っても、今こうなっている以上ルリの言葉を否定できる根拠はない。それは確かにそうなのだ。実際間違ってないし、今こうしている間もかなり辛いところはある。


 「……私も、そう、だから……トウヤに、変な気分、なっちゃう、から……」


 慈愛と、そして懇願。前の、初めてこんな話をした時と違うのは、ルリが明確に俺にそういう意識を持っていると口に出しているところだ。

 他に疑いようもないほどに、ハッキリと、俺をそういう風に見ていると言っている。だからこそ逆に関係あると言いたいのだろう。


 お互い意識しているなら、別に良いんじゃないかと。お互いに想像しているなら、したいと思っているなら。


 「そっちの方、が、凄く、イイ……でしょ?」


 だから───ルリは片手を、そっと下へと落とし込んでいった。


 「……ん」

 「ぁっ……る、ルリ待て、いい加減にしないと───」


 何が何でもこれ以上はいけないと、俺は魔法を発動しようとしていた。吹き飛ばすだけの、単純な魔法。ルリなら避けてくれると信じての攻性魔法。


 だが結果として、俺はルリに攻撃するという行為をせずに済んだ。


 突然俺のポケットが、電話を伝えるように振動したのだ。


 「っ?」


 不意をつくような振動にルリの意識が一瞬逸れる。俺も驚いてはいたが、今すぐに状況を打開したかった体は即座に反応していた。

 力の弱まったルリの腕の拘束を瞬時に逃れ、あっとルリが言葉を漏らした時には部屋の扉の前まで移動している。


 「と、トウヤ……」

 「……こ、これに関する話は、また後でな」


 先程までとは一転、どこか動揺と、そして怯えたようにか弱い表情と声音。だが俺も困惑が酷くて気が回らなかった。

 ルリの表情を後目に部屋から出ていく。廊下で止まることもせず宿から外に出て、近くの路地裏に走り込んだ。


 ポケットに入れていたのはあの魔道具(マジックアイテム)だけだし、振動がクリスからの連絡というのは理解していた。

 故に人に見せていいものではないのもあって人気のない場所の方が良かったのは確かだが、そこまで考えての移動ではない。


 ただ───そう、ただ気持ちを落ち着けるためだけに無人の場所を求めて走っただけに過ぎない。


 周りに人がいないことわ確認して、足を止めて。

 

 「あぁくそっ……触発されすぎだろ。落ち着け俺……」


 適当な建物の壁に背をつけながら、しゃがみこんで自らに語りかける。その内容は言うまでもなく、疲労以外の理由で荒くなってしまった呼吸をどうにか整えようと深呼吸をした。


 しかし、呼吸は整えど先程から続くこの辛さは消えない。

 加えて思考が偏っているからか、脳裏をよぎるのはルリのことばかり。



 ───先程触れられた感覚が、忘れられない。その行為が忘れられない。



 あのまま、もしクリスからの連絡が無ければどうなっていたのか。そう考えて、でも確かにその先に欲を見せてしまう俺がいる。

 

 意思は変わっていない。ルリに抵抗していたのは本当だし、そこは本気だった。ただ、自制出来ない面があるという話で。

 

 スキルの影響か欲求の制御という点で、明らかに不調だ。例えルリがそういう性的なことを仄めかすような発言をして、下着を見てしまい、それに誘発されたものだとしても、流石に触られたり刺激されたりする前から嫌という程に反応してしまうなんて普段なら有り得ないはずなのだ。


 そして今も、もうこの場には誰もいないというのに一向に鎮まらない。痛みすら覚える程にキツくて、欲求だけがただただ膨れ上がっていく。


 異性に、ルリに触れたいと、身体が求めてしまっていた。


 再びポケットが振動し、俺はゆっくりとそれを取り出す。


 「……隠さなきゃな」


 クリスにこんな姿を見せるわけにはいかないし、本当なら万全の状態で連絡を取りたかったが、当然こんな場所で解消出来るはずもないししたくない。

 ルリのことを含めて相談するにはもってこいの相手かもしれないが、同時にしてはいけない相手でもある。王女である以前に歳下の女の子なのだ。性事情なんて知りたくもないだろう。


 大丈夫、耐え難いのは確かだが表情を取り繕うことは出来る。問題なく連絡は取れるだろう。

 いや、話の内容を変えずに、かつ他サイトとも噛み合うように修正するのって難しいんですよね。まぁ今回の修正はちょっと足りなかったかもなぁとも思うのですが……そしたらちゃんと修正しましょう。


 次回は残念ながら明後日辺り。出来るだけ早い投稿をめざします( ̄▽ ̄;)


 で、昨日は急ぎだったのであまり書けませんでしたが、皆様あけましておめでとうございます。私は大掃除なり年始の色々なりで大変ではありましたが、元気です。

 

 さて、後書きでそう長く書くことは出来ないのですが、皆様今年の抱負などは考えておりますでしょうか?


 私はですね、今年は18になる歳ですので、ノクターンノベルズへの投稿を目標としております。つまり、エロヘ力を入れようかと。

 ちなみに今回と前回が微妙にお色気なのは偶然です。別に抱負を早速意識した訳では無いですはい。


 ノクターンだけでなく、こちらの作品自体も、小説家になろうでは露骨に色々やることは出来ませんが、それ以外のサイトでは結構エロに力を入れていこうかなと。

 そんな私ですが、今年もよろしくお願い致します。もちろん戦闘やストーリー部分でも力を入れていきますのでご安心を!

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