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見出された運命の先に  作者: イミティ
第2章 再起への道筋
33/152

第7話

 今回はちょい長めの7000文字〜。

 そして次回でようやく一段落かも〜。


 知識を得ることに喜びはある。普段ならば知らないことを覚えていく度に、確かな快感を得て、知的好奇心が満たされていた。

 しかし今は、どちらかと言うと必要だから調べているという感覚が強く、別に楽しくない訳じゃないが、楽しんでいるわけでもなかった。


 そうして読み進んでいれば、そう時間もかからないうちに本は残るところ一冊となる。


 一度読めばそれらは全て覚える。[完全記憶]が無くともその程度は出来るが、このスキルにこれ以上ないほど助けられているのも事実だ。


 だが、最後の本を読む前に来客が来た。俺は本には手を伸ばさず、口を開く。


 「来たのか、慎二」

 「……あぁ、正面座るぞ」


 それは慎二だ。恐らく美咲か樹か、その辺りから俺が起きたことを聞いて、来たのだろう。本棚の影から現れるようにして、宣言通り俺の正面に座る慎二を、本を横にどけて迎えた。


 ふと、前回も図書館だったということを思い出すが、それはどうでもいい事だ。部屋以外には図書館に居る時間が長いのだし、別に不思議なことでもない。


 「夜栄、目が覚めたみたいだな……体の方は平気なのか?」

 「見ての通りピンピンしてる。そっちこそ、平気なのか? 昨日はアイツの攻撃を割と食らってただろう?」

 「そっちは大丈夫だ。部位欠損は今の俺(〃〃〃)には治せないが、骨折とか内蔵の損傷ぐらいなら、何回か回復魔法をかければ治せる」

 

 そう言えば慎二もまた全属性保持者だったな。慎二の回復魔法がどの程度の練度なのかは知らないが、今の会話を聞くに、低くは無いのだろう。

 前の慎二(〃〃〃〃)がどの程度の練度だったのかを知ることは、今は無意味だ。


 「それならいいが……この前は拓磨と一緒に戦ってくれてたしな。本当にありがとう」

 「感謝されることは無い。戦わなければ殺されていたし、あの場では俺と拓磨が最も強かったからそうしただけだ」

 「それはそうかもしれない。けど、お前───あの時は、拓磨に付き合ったんだろ?」


 あの時拓磨は、蒼太を殺されたことで怒っていた。蒼太を殺したガンツに対し、憎しみや恨みを抱いていた。だからこそ無謀にも攻撃を仕掛けていたのだ。

 もしあの場で拓磨しかガンツに攻撃しなければ、ガンツは早々に拓磨を殺していたかもしれない。少なくとも拓磨は怒りで冷静さを失い、普段の実力を発揮できていなかった。


 その状態では勝算はもちろん、生き残ることすら難しい。


 だが、そうはならなかったのは、拓磨が奮闘したと言うよりは、慎二の貢献が大きかったからだ。

 あの時慎二が共に戦ったからこそ、ガンツは評価を改めた。アイツはわかりやすい戦闘狂タイプで、戦闘を楽しく感じるような存在。


 慎二が来たことで拓磨も恐らくは少なからず行動に冷静さを持たせたはずだし、慎二もまた拓磨と動きを合わせつつ、的確な攻撃を仕掛けていたことで、ガンツに興味を持たせることに成功したのだ。


 その結果、俺が駆けつけるまで二人とも生き残っていた。拓磨一人だったら……それこそ、最悪の事態も有り得ただろう。

 

 「……そんなつもりはなかった。拓磨と共に戦えば、もしかしたら倒せるかもと思っただけだ」

 「そう言うなら、そういうことにしておく」


 これが嘘であることを見抜くのは容易いし、それを指摘するのは簡単だが、慎二は認めないだろうからな。


 「そういうことにしておいてくれ。それはそうと、こっちこそ昨日は助かった。ありがとうな」

 「今日はいっぱい感謝されてるな……どういたしまして」


 樹達やメイド、クリス、そして慎二だ。


 「まぁ、夜栄がクラスメイトの命の恩人であるのは確かだからな、仕方ないだろう。それに……蒼太の仇も取ってくれたしな」


 ミステリアスで平常心を保っているように見えた慎二だが、それでもクラスメイトの死は大きいのか、陰が見える。


 「……慎二は蒼太とは仲が良かったのか?」

 「親友と呼べるほどのものじゃない。だが、友人程度には交流があった。元は俺もアイツもオタクだからな、そこで意気投合したんだ……もう話せない訳だが。それを考えると、どれだけ死に慣れても(〃〃〃〃〃〃)、辛いものは辛いな」

 

 慎二が暗い笑みを浮かべたのを見て、何となく俺は、あぁ、と悟ってしまった。


 そこは、俺なんかが評価するのはおこがましいかもしれない。俺は人の死なんて数える程度しか経験してないが、慎二はきっと……数えるのも億劫になるほど、殺し(〃〃)別れ(〃〃)も経験してる。


 だから多分───全部が全部、仕方ないこと、ということで片付けているんだろう。乗り越えるんじゃなく、目を背けるんじゃなく、切り捨てる。

 

 慎二がどんな経験をしてきたのか具体的には分からない。けれどそれは……今の状況以上に、もっと辛く残酷なものなのだろう。


 今は気付かないふりをするしかない。事実慎二は、その表情になっていたのは一瞬だけで、次の瞬間にはまたいつもの表情に戻っていた。

 俺も先程のことは思考の片隅に置いておくだけにしておく。


 「……それはそうと、俺としてはあの魔族を倒したというのが今でも信じられないな。レベル差は圧倒的だっただろう?」


 話題を本来の路線に戻した慎二に、俺も表情を隠して頷いた。


 「少し傲慢になるなら、技術や機転、魔法の扱いで俺が上回ってたんだろうな。それに、気になることもあったし……」

 「魔力の隠蔽、か?」

 「……よく分かったな。その通りだ」


 ガンツは途中、『気配も魔力も感じない』と言っていた。恐らくだが、魔法の発動を悟られずに済んだのは何らかの理由でガンツが俺の魔力が感知できなくなっていたからだ。

 しかし、俺はあの時魔力を隠蔽なんてしていなかった。魔力隠蔽という技術自体は既に確立されているが、それはあくまで魔力を悟られにくくすること。目の前で明らかに魔法を練っているのに、魔族のガンツが魔力を全く感じられないなんてことは、俺の実力的にまずありえない。


 いくら魔法が感覚的なこととはいえ、魔力隠蔽の技術を俺はほとんど練習していない。それに俺が使っていた魔法は魔力を隠蔽しながら出来るほど楽なものでもない。隠蔽するにはそれだけ意識を割かなければならず、あの状態ではそんな余裕は残っていなかったのだ。


 となればなにか別の要因があると考えられるが……。


 「実はあの時、俺もお前の魔力が途中から感じられなくなっていた。魔力だけじゃなく気配もだ」

 「……だから気づいたのか」

 「あぁ。気配ならともかく、まず魔力を完全に遮断するなんて普通は不可能(〃〃〃)だ。それはもう隠蔽どころの話じゃない。少なくとも純粋な技術じゃまず無理だろう」

 

 慎二は、やはりその点俺より詳しいらしい。向こうも俺にはある程度予測されていると知ってか、その辺りをそこまで隠そうとはしていない様子。


 だが今はありがたい。話がスムーズに進む。


 「慎二から見て、魔力が完全に感知できなくなる要因は何が挙げられる?」

 「まずは魔力を感知する側の問題だ。何らかの理由で魔力を感知できなくなった、という可能性は挙げられるが……あの場で俺と奴が同時にそんなことになるのは先ずないと言っていい」


 確かにそれは考えた。ガンツ側に問題がある可能性も十分にあったのだ。

 しかしそれも、慎二もまた俺の魔力を感じられなかったという証言によってほぼ無くなる。


 「次に魔力の次元が違う場合……この世界には精霊などが居るのは知っているな?」

 「詳しくはないが、概要ぐらいならなんとなくわかってる」


 精霊と言えば、この世界では目に見えないながらも、実在している存在だ。

 主に自然豊かで魔力が豊富な場所におり、また精霊自体には明確な意思はないが、才能ある存在が精霊の近くで魔法を使うと、精霊が魔法を手助けしてくれる……とかなんとか。


 その精霊も、まず感じ取るために才能と鍛錬が必要らしいが。


 「精霊は確かに魔法の手助けをしてくれるが、一部のエルフなどは『精霊魔法』という魔法技術を取得している。これは、自分は精霊に魔力を渡すだけで、あとは精霊がほとんど魔法の発動を補完してくれる技術で、普通の魔法とは体系が違う」

 「その精霊魔法だと、魔力が感じれないのか?」

 「基本的には全く感知できない訳じゃないが、精霊に一度魔力を渡す以上、その過程で魔力は精霊にとって使いやすいのものに変換される。つまり普通の魔力じゃなくなる。この時、精霊を感知する能力が極端に低い場合は、そういったことも有り得るらしい」


 つまり、精霊を感知できないやつは、精霊魔法も感知できない、ということか。魔力感知は基本的に全ての生物───人族だけでなく、動物や魔物等も含め───が備えている一方で、その精霊感知能力は、特殊な才能が必要なんだろう。


 「だが、こっちも可能性は低い。精霊魔法は感知出来なくとも、夜栄自身の、肉体にある魔力が感知できなくなるなんてことは有り得ない。そして何より俺は精霊魔法を感知できる(〃〃〃〃〃)

 「じゃあ可能性としては皆無か」

 「そうなるな」


 となると……慎二は少し考えた末、最後の可能性を示す。


 「そして現状俺としてはこれが一番あり得ると考えているが……スキルや能力に、魔力を完全に隠してしまうようなものが存在しているかどうかだ」

 「……実際のところ、そんなスキルはあるのか?」

 「少なくとも俺は知らないな。スキルの数は膨大すぎるし、ましてやスキルに反映されない特殊能力もある。だからこそこれの可能性が最もあるだろう……心当たりのあるスキルは?」


 心当たりのあるスキルか……俺は自身の現在のステータスを[鑑定]で見てみる。



──────────────────────────


 名前:夜栄 刀哉

 性別:男

 年齢:17

 種族:異世界人


 レベル:1


 《パラメータ》

 【生命力】10000

  【魔力】10000

  【筋力】1000

  【体力】1000

  【敏捷】1000

 【魔法力】1000


 

 《スキル》

 ️■武器術

 [剣術Lv.6][槍術Lv.1]


 ■戦闘技能

 [足運びLv.5][先読みLv.5][回避Lv.6]

 [格闘Lv.3][片手持ちLv.5][両手持ちLv.2]

 [剣防御Lv.5][受け流しLv.5][気配察知Lv.3]

 [気配遮断Lv.4]


 ■属性魔法

 [火魔法Lv.4][水魔法Lv.4][風魔法Lv.2]

 [土魔法Lv.4][氷魔法Lv.6][雷魔法Lv.2]

 [光魔法Lv.3][闇魔法Lv.2][回復魔法Lv.3]

 [時空魔法Lv.4]


 ■魔法技能

 [魔力感知Lv.5][魔力操作Lv.6][魔力隠蔽Lv.3]

 [高速詠唱Lv.2][詠唱破棄Lv.6][無詠唱Lv.4]

 [無音詠唱Lv.3]


 ■強化

 [精神耐性Lv.4][トラウマ耐性Lv.1]

 [痛覚耐性Lv.1][気絶耐性Lv.1]

 [睡眠欲制御Lv.4][瞬間記憶Lv.5]

 

 ■一般

 [観察眼Lv.6][偽表情Lv.6][速読Lv.5]

 [高速思考Lv.5][連想Lv.5]

 

 ■ユニークスキル

 [成長速度上昇][完全記憶]

 [神童][鑑定][偽装]


 《能力》

 【輪廻転生Lv.1】


──────────────────────────



 レベルは、やはり上がっていない。ゴブリン二体程度ならともかく、明らかに高レベルの魔族であったガンツを殺してもレベルが上がらないということは、魔物を倒すことでしかレベルは上がらないのだろう。

 もしくは、レベルアップに必要な経験値の計算は、俺が想像するものとは全く異なるのか。


 それにしても、昨日と比べても、随分とスキルが増えていた。それに、一週間前と比べるとスキルレベルも軒並み上昇している。スキルレベルの上限は不明のようで、調べても『10以上はある』ということしかわからなかったが、仮に10ぐらいが人間の限界値とするならば、この数値は明らかに異常だろう。


 このペースではレベル8や9も恐らく遠くない。それとも、一気にレベルが上がりにくくなるのだろうか……。



 いや、スキルレベルはさておこう。今は、この中に魔力を感知できなくさせるようなスキルがあるかどうかだ。


 まず能力の【輪廻転生】だが、内容は分からないが可能性としては限りなくゼロに近い。名前からでは魔力関連とは思えないし、何より発動方法も知らないのだから。省いていいだろう。


 となると、だ……。


 「……偽装」

 「偽装?」

 「あぁ、ユニークスキルに偽装ってスキルがあるんだ」


 ぽつりと呟けば、慎二が聞き返してくる。

 ユニークスキルの欄。そこに表示されているのは[偽装]という名のスキル。

 

 以前に俺は、拓磨と共にステータスについて調べたことがある。[鑑定]のスキルはステータスを見ることはもちろん、物の詳細なども確認することが出来るのだが、ステータスをイメージしている状態で、そこから特定のスキルに対象を向けると、そのスキルの大雑把な概要を知ることが出来る。


 残念ながら一番知りたい能力に関しては詳細を見ることが出来なかったのだが、スキルは全部内容を確認することが出来た。当然その時に俺は[偽装]についても調べている。


 [偽装]、様々なものを偽装できる……本当にそれだけの説明文で、俺は[鑑定]の隣にあったのもあり、『ステータスを偽装出来る』『ステータスを本来のものとは変わったものとして表示できる』という解釈をしていた。


 だからてっきりそういうものかと思っていたのだが。


 「……可能性としては有り得るな。その偽装とやらの使い方は?」

 「多分イメージするだけで大丈夫なはず。ちょっと待ってくれ」


 もし、『様々なものを偽装できる』という言葉の『様々』というのが、それこそ本当にステータス以外にも物や気配、魔力などにも適用できるという意味なら。それを俺があの時、無意識に発動していたのなら。


 確かに可能性はある。そっと俺は、自身の魔力を消すようなイメージを浮かべる。[鑑定]と発動方法は似たような感じで……。


 スッ……不思議と、何かに入り込んだ(〃〃〃〃〃)ような感覚がした。もちろん俺の体は依然として椅子に座ったままで、その場からは動いていない。

 しかし、目の前の慎二の顔を見れば結果は一目瞭然か。


 「……全く魔力を感じない。成功、か」

 「その魔力を感じないって言うのは、どういう感じなんだ? 魔力は空気のように漂ってもいる。何も感じないということは、むしろバレそうなんだが」


 もしも欠片も魔力を感じないのであれば、隠密としては使いにくいかもしれない。この世界は至る所に魔力があり、まず魔力が存在しない場所こそ存在しないと言えるレベルだ。地球で言えば、空気よりも有り触れた存在とでも言おうか。水中、地中、空中、どこにでもだ。


 しかし慎二は首を横に振る。そういう意味ではないらしい。


 「そうだな……今この場だげではなんとも言えないが、魔力を感じないというのはおそらく、周囲の魔力に擬態(〃〃)しているような感じだ。つまり、もし魔力の濃い場所に行けば、夜栄の魔力もそれと同等に誤魔化されるし、逆に薄い場所ではそれと同等となる。ようは魔力を周囲と完全に一致させていると誤認させているらしいな」


 擬態能力か。それならわかりやすい。


 「それなら結構使いやすいか」

 「使いやすいどころか、反則級であるのは違いない。この状態では魔法の発動が一切読み取れないのに加えて、一度に誤魔化せるのは魔力だけじゃなく気配もなんだろう? 奇襲の成功率は大幅に上がるし、戦闘中でも不意をつける」

 

 そしてその結果はガンツのあの対応だ。魔力と気配を[偽装]で誤魔化していたから、背後から普通に斬りかかったにも関わらず、直前まで気づくことは出来なかった、と。

 

 「……なるほど、反則(チート)だな。俺もとうとうチートを入手してしまったか」

 「夜栄は存在自体が反則(チート)だから今更な気もするが」

 

 呆れたように言い放つ慎二に何も返すことは出来ない。自分でもそれは少し思っているのだ。

 ただ、チートという言葉はこう、棚ぼたの力ってイメージが強いのであまり好きではない。


 生まれつきのものと考えたら間違ってはいないのかもしれないが、生まれつきのものかどうかも実のところ定かではないし……。


 とにかく、つまりこのスキルがあれば魔力も気配も隠し放題ということか。いや、他のことにも適用出来るかもしれない。それこそ気配だけでなく姿や、ステータスはもちろん、物も音も……。


 後で検証の必要はあるだろう。


 「……さて、夜栄に感謝も伝えたし、俺は戻るとしよう」

 「ん、そうか。わざわざありがとうな」

 「なに、()は誰かに助けてもらうことなんてなかったからな、感謝はしっかり伝えなければと思っただけだ……まったく、自分より強いヤツがいるというのに、それが夜栄となると、むしろ安心してしまうのは何故だろうな」

 「信頼、と取っておく」

 「それで構わない」


 そうして席から立ち、離れようとした慎二だったが、最後にふと思い出したように俺に聞いてくる。


 「そう言えば夜栄、お前、これからどうするんだ?」

 「どうすると思う?」


 それは、先を見据えた問い。俺が逆に聞き返してやれば、慎二は少しだけ不敵に笑った。

 もしかしたら慎二にも、俺の行動が見えているのかもしれない。拓磨が今深刻な状態なのは把握してるだろうし、そこから俺がどう動き、その先(〃〃〃)どうするかというのも、もし見えているなら。


 「俺にはさっぱりだ。けれど、もし拓磨を復帰させられたら……こっち(〃〃〃)は俺に任せてくれていい。夜栄の代わり(〃〃〃)が務まるよう、頑張るつもりだ」


 ───そのセリフこそ、理解している裏付けである。


 俺の代わりなんてそうそう務まるものでもない。だが慎二なら……底が知れていないし、現状の戦力としては俺を除けばトップなのは疑いようもない。


 十分に、頼れる存在だ。


 「……ま、その時は任せる」

 「あぁ」


 言葉少なに返事をすれば、慎二は満足そうに頷いてくれた。


 異世界に来る前は、慎二に頼る日が来るなんて思ってもいなかったな。これはいい変化なのだろう。

 ただ一つ心残りがあるとすれば、慎二もまた精神を摩耗している。


 拓磨のようにはならないだろうが、それでもどこかで、慎二には癒しが必要なのかもしれない。

 それは、俺がどうにかできるものでも、無いかもしれないが。

 なーんか男との会話の方が多い気がするんですよね……おかしいな……でも王女とはいっぱい話したし気のせいかな……。


 次回は明日か明後日! さて、そろそろ第二章の序盤が終了するはず! 前も似たようなこと言った気がするけど!

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― 新着の感想 ―
[良い点] ・まず、魔族(ガンツ)が圧倒的に強かったという点。異世界の中で良くも悪くもバランスを取ろうとしていた、クラスメイトに大きな衝撃を与えるには十分すぎる事件です。 ・そして、刀哉がそれを覆す…
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