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9話:クラス会での話4

そのために先祖伝来の田畑を全て売り払い自分の家まで売ってアパートや

公営住宅住まいになった人も多かった。一番ひどいのは借金を払えずに

自己破産して夫婦の離婚、子供を手放すという悲劇まで生まれたと言うと

どよめきが起きた。どうだ驚いたろ、だから俺は無理に投資を奨めない。


 自分の身の丈に合った生活を着実に過ごす事も重要だと思うと言い、でも

俺みたいに、貧乏人は、どっかの誰かさんみたいに親の財産も当てにできない。

 裸一貫で生きて行かなければならない。生きるか死ぬか、食うか食われるか

の世界で生きねばならない者達には、この戦いに勝って人並み、やがては

人もうらやむ生活へたどり着きたいという強い願望があるんだ。


 そのためには勝たねばならない。ここまでやる気がある者のみが生きていける

世界なのだと言い決して遊び半分でやるもんじゃないと訴えた。すると、西藤君

が吉川君のところへ来て、やっぱりやめたと言った。すると良い選択可かもねと

軽く言った。次に吉川君が、久保、お前はどうすると聞くと俺は人生は1回

しかないから、挑戦するよ、でもオケラになる前に逃げるけどねと笑いながら

言うと、わかったと答えた。


 吉川君が、まー、いろいろ脅かしたけど投資は結局、自己責任のゲームで

中途半端じゃ駄目、勉強するなら徹底的に勉強する事だと言った。吉川が投資は

、全体に馬鹿じゃできない、これは俺が保証すると言い話はおしまいと言って、

みんなで乾杯した。すると、パラパラと解散していき帰る連中が吉川君、

ご馳走さんと言って去って行った。


 最後は久保と吉川君の2人となり吉川君が、お前、思ったより骨のある奴

だなと誉めた。そんなことないよ、ちょっとあまのじゃくなだけだよと人生って

1回じゃないか、のんべんだらりと生きても、スリリングに生きても良い

じゃないか。ただ、俺は、のんべんだらりに生きても、生きた証しが残らない

と思おうんだと言うと、へー、結構、哲学的なことを考えて生きてるんだと

笑うので、そんなたいそうなことじゃないよと笑った。


 吉川君が、そんなところが、お前と俺の馬が合うところなのかも知れないと

言い、全力で儲けさせてやるからなと肩をたたいて、乾杯してガッチリと握手を

して別れて行った。12月24日にはクリスマスパーティーを開いて両親も

来てくれ祝ってくれた。やがて2002年が終わり、2003年となった。


 久保夫妻は、実家に行って新年の挨拶をした後、初詣でに行って、家内安全

、繁栄、健康を祈願して来た。2月に久保一家が熱海の早咲きの桜を見に車で

出かけ多くの記念写真を撮って温泉に泊まって帰って来た。4月下旬には自宅

の近くの牡丹桜を見に行き、その独特の美しさと濃いピンクの花びらを写真の

撮って来た。夏場は実家の庭にプールを作り子供達を遊ばせた。また、今年も

12月11日に中学の同窓会をすると連絡が入り参加すると伝えた。

 そして秋になり浜梨を買って小さく切った者を子供達にやると甘くて

美味しいのか、いっぱい食べてくれた。12月8日に 長男の久保圭介が

風邪をひいて、翌日、長女の久保清実にも感染した。やがて2003年が

終わり2004年を迎えた

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