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5話:先祖の土地が富を生んだ

 やがて2001年となり、久保伸介の家族4人が実家でおせち料理をご馳走

になった。そうして、父の車で近くの神社に初詣に出かけ、家内安全、商売繁盛

、健康を祈願して、実家を後にした。しかし1点、久保伸介には不安があった。

 それは株投資で成功してN証券の投資口座5066万円あるが安定した企業に

就職していないことだった。更に、久保興産が以前の様な家の改築の仕事が

一巡してしまい、数件の借家の管理と庭の管理、2軒のお得意さんの家の塗装

の仕事が数年に1回程度しかない。そのためアルバイトさんを使わずに自分1人

で働いていても、年間平均で120万円程度しか収入がない事だった。


 有限会社を経営していたが健康保険と国民年金以外は支払っていなくて老後を

考えると愕然としてしまった。2001年4月に久保伸介の長男の圭介がソニー

への入社が決まった。そして、母の成美さんが新しいスーツをつくってやり、

大喜びした。そして会社の独身寮に入り、橫浜市保土ケ谷区郊外の研究所で

働くことになった。


 まず現在の状況をノートに書き出してみることにし家計の問題点と対策を

考えることにした。年収210万円、その他の預金が100万円。支出は月に

食費が4万円、車は両親からの借り物、ガゾリン台が月5千円、家賃あり、電気、

ガス、水道代2.5万円、医療費1万円、交際費1万円、予備費1.5万円、

保険代2万円、電化製品、その他の費用2万円、基本・外食なし、酒飲まない。


 月14.5万円で年間174万円、十分間に合うじゃないかと思ったが、

よく考えてみると車も土地も家も全て両親の援助、尻拭いしてもらっている事が

わかった。ちなみに現在、親に出してもらってる分の通常の家賃が月・14万円、

車を車検、諸経費比込みで360万円とし10年で減価償却するとして月に

3万円、月18万円、年間216万円。


 こう考えると自分達の収入210万円、自分達だけの支出174万円、

年間36万円の黒字、もし、親の援助なしの場合、自分達の収入210万円、

総支出390万円で年間180万円、月15万円の赤字となる。これが月に

家賃収入として月42万円、年間504万円の収入が加わり父の年収が

714万円となる。


 だた、賃貸住宅のメンテナンス費用を考えると実質630万円程度となる。

 この話を父にすると以前の価値のなかった広大な山野が港北ニュータウン

が出来て、土地を貸したり、大手不動産屋に売ったり、敷地にアパートを

数軒建てて大家として地元不動産会社にさん収入を得られるようになった。

 父の資産は1994年から毎年460万円ずつ賃料が入り10年で利息を

含めて4300万円となった。父のその他の父の売却、賃貸料など含めると

資産を含めると資産合計が1億円以上になったと話した。


 2001年8月5日に久保伸介の家に中学時代の同級生の樋口静夫から

12月20日にクラス会を同級生の加藤太一の加藤飯店で午後5時から開催

するが、出られるかと聞かれ、久保伸介は出席すると答えた。

 少しして、夏になり、暑いので、奥さんはエアコンの近くで休みながら

、炊事、洗濯と家事をやっていた。その後、12月20日になり車を置いて

、クラス会へ出かけて行った。クラス会に出ると、久しぶりに再開する友に

、うれしそうに挨拶し手回った。総勢40人のうち28名が参加した。

 最初に、元級長で幹事長の戸部賢一が、亡くなった2人の話をした。

 1人は池辺努、冬山登山に行って滑落して亡くなったそうだ。もう1人は

金田周子、車にはねられての死だった。

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