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11話:吉川君の癌2

 今年も初詣でに行き、家内安全と繁栄、家族の健康を祈願して帰って来た。

 2月には、熱海の桜祭りをでかけ、早咲きの桜を一足早く眺めて、孫との

多くの写真を撮った。その後、ゆっくりと温泉に入り、美味しい魚を食べて

2泊して帰って来た。その後、2005年5月10日に中学時代の友人での

N証券の吉川君から電話が入り今日の晩、会って欲しいと言われたので

新横浜のレストランで会うと、顔色が良くなくて、やつれた感じがした

吉川君が久保に久しぶりと言い、お陰様で、随分と儲けさせてもらい

ありがとうと言うと、これは仕事だからと言い笑った。


 ところで用事って何と久保が聞くと、吉川君が、俺が呼び出したの

だからおごるよと言い好きな者を頼めというのでビーフ・ステーキを頼んだ。

 吉川君はスパゲッティを頼んで、料理を食べ終わり、ボトルが入ってる

から水割りでも飲むかと、吉川君が聞くので、頼むと言った。そして乾杯し

、おもむろに、吉川君が、ここで話すことは、まだ誰にも言ってないので

、まだ2人だけの秘密にしておいてくれと断ったので、了解と久保が答えた。


 そう言うと実は会社の健診でガンが見つかったんだと言うので、えー、

大変じゃないかと久保が言うと、ステージ1、初期のガンで、そんなに

心配いらないと言った。医者も早期発見の舌がんでリンパ節への広がって

ないから切除すれば問題ないが、将来の転移が怖いから入院して完全に

治せと忠告されて4日後に横浜労災病院、消化器外科で手術すると言った。


 現在36歳でN証券に勤続14年で年収が1千万円を越えたところだと

言い、今迄に4千万円を貯めたと言った。でも今後、女房と子供1人が食べて

いくのには、最低5千万円できれば1億円必要だと思うと言い、俺の資金で

儲かった分を女房に渡して欲しいんだと言った。わかったよ君の言う

とおりにするから約束すると言うと、吉川君が、お前だけしか信用できない

から、その時は頼んだぞと肩をたたいた。


 久保が吉川君に入院はいつからだと聞くと4月14日から、多分、

長くても1ヶ月以内には退院できると思うと教えてくれた。まーゆっくり

休んで体調を回復させろよと肩をたたいた。すると、いつも強面の吉川君の

目に涙がこみ上げてくるのがわかり、それを見て久保も感情を抑えきれずに、

お前、あんなに頑張ってきたんだから、神様もきっと見ていて、助けて

下さるよとポツリと言った。


 すると吉川君が声上げ、お前は、本当に優しい奴で良かったと泣き崩れた。

 その吉川君の肩を抱いて、十分頑張ってきた、たいしたもんだ、偉いぞ、

だから、これから、少し、休め、よく寝ろと肩をたたいた。

 これからも宜しくなと、吉川君が、久保の手を握った。久保が、後の面倒は

見てやる、依頼したい事は、遠慮なく申しつけてくれと言うと、ありがとう、

本当にありがとうと、何度も頭を下げた。なに水くさいこと言ってるんだと

、久保が吉川君の肩をたたいた。

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