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童話

小さいくも

作者: 功刀攸

むかしむかし、とある家に小さなくもが住んでいました。

小さなくもは散歩が好きで、毎日のように家の中や庭を歩き回っていました。


ある日、小さなくもは家の主人に見つかってしまい、つぶされてしまいそうになります。

そんな小さなくもを助けたのは、家の主人の娘である女の子でした。

「おとうちゃん、おとうちゃん。その子をつぶしちゃだめよ」

「どうしてだい?」

「だって、その子はあたしの友だちなんだもの」

小さなくもはおどろきます。

家の主人もおどろいたようすでしたが、女の子に友だちならば守ってやりなさいと言って、隣の部屋へと行ってしまいました。

「あたしのお部屋の小さな住人さん。つぶされなくて、よかったよかった」

女の子は小さなくもを紅葉のような、かわいい手のひらにのせてくれました。


それからそれから、小さなくもは自分を助けてくれた女の子を助けようとがんばります。

女の子は黒い大きなバケモノがきらいです。

小さなくもは、女の子のために小さな体で自分より大きなバケモノをたおしていきました。

たおすと、女の子がすごいとよろこんでくれるからです。


小さな女の子が、大きな女の子になってから、部屋に帰ってこなくなりました。

小さなくもは、家の中も庭も全て歩き回りましたが、どこにも女の子はいません。

「もしかしたら、山の中に行ったのかもしれない」

そう考えた小さなくもは、家の中から飛び出しました。

女の子が遠くの村へお嫁に行った事も知らずに。

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― 新着の感想 ―
[一言] 小さい蜘蛛さんが可哀想(TдT) 女の子好きだったのにお嫁さんに行ったことしらないんですよね、そこがなんか悲しいです… 短いながらも楽しませてもらいました!
2017/11/18 22:49 退会済み
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