第77話:デジャヴすぎる、襲撃者。
ついにロゼと向かい合う父ジョーダンは⋯⋯。
[星歴1551年12月10日。惑星スフィア、フェニキア植民都市エウロペⅠ]
本戦への1年間にわたる予選も残り1戦となった。予選に一度でも優勝さえすれば、本戦への切符が手に入るため、一発逆転を目指すチームは引きも切らない。
これまで出場が決まっているのは「魁」も含めて6チーム。最後の予選の勝者、そして獲得ポイントの上位チームが本戦に駒を進めることが出来るのだ。それは予選第7戦の終了時に確定する。
「凜、あなたに相談したいことがあるのだけど。少し、時間を取っていただけないかしら。」
唐突にジェシカに言われ、凜は面食らったような顔をした。
「ええ。構いませんが。」
ジェシカに連れられて来たのは、落ち着いた感じのバーである。扉も厚い板でできていた。ゆっくりとそこを開けると、気難しそうなバーテンダーがこちらに目をやる。
ジェシカはカウンターの端に座ると、隣の席に凜を招いた。薄暗い店内で燻らされた葉巻の紫煙がうっすらとたなびいている。ただ、高性能の空気清浄機のおかげでこちらまで届くことはなさそうだ。
「良く、こちらに来られるのですか?」
凜が手慣れた感じでカクテルをオーダーするジェシカの横顔に聞いた。
「タバコ、吸ってもいいかしら?」
ジェシカは問いには答えず、逆に凜に聞いた。
「ええ、どうぞ。」
「だいぶ、お久しぶりでしたね。猫夜叉様。」
凜の代わりに答えたのはバーテンダーであった。
「『戦役』の頃は、よく仲間を連れて、来ていたわ。最近は、ご無沙汰だったわね。」
そう言ってからジェシカは煙を吐き出した。その煙は空気清浄機に飲み込まれ、ミントの香りだけが、燻された匂いとともに凜の鼻に届く。
「相談、ってなんでしょう? 」
「本戦のことよ。予選と違って、ある程度、共同戦線を張る必要があるわ。」
「買収⋯⋯ってこと?」
「そうね。正確にいえばそういう交渉を含めて全てがレース、ということよ。」
「なるほど、今回のレースの勝利者にエウロペの主席を指名する権利が譲渡される、というのが条件ですからね。自ら勝ちに行く候補者のチームもあれば、勝利者に権利譲渡の条件を提示する者もあるということですね。」
凜は顔を上げる。ジェシカがカクテルを注文すると、凜の前にもグラスが出された。
「『シャーリー・テンプル』よ。エタノールフリーだから安心して。」
ジェシカは、兄ショーンがかつて経験したことを語った。無論、凜もすでに知っていた話ではある。確かに反対する理由はないが、単純に頼る当てもない。
「実は、ここに呼んでいるの。会ってくださるかしら。」
そう言って、彼女がデバイスを操作してしばらくすると、再びバーの扉が開く。白いパナマ帽を目深にかぶった男だった。
彼が帽子取ると、そこには豚の顔がある。
「ミスター 、レッド・マックスでしたか。」
彼は紅空団のドライバー、レッド・マックスことマクシミリアン・パゴットであった。彼が近年行われた「ブレイク・ショット戦役」でジェシカと共に戦ったことは凜も聞いていた。彼は葉巻をくわえながらジェシカの話に耳を傾けていた。
「まあ、話はいくつかもらってはいるよ。俺はしがないプライベーターだからねえ。少しでもいい稼ぎがあればそちらになびくのだが、今回は少々混沌としているようですな。……とはいえ他ならぬ猫夜叉のお嬢さんの頼みであれば、力になりますよ。戦友ですからね。」
レッド・マックスによると、今回のアポロニア・グランプリのように政治的な思惑が絡むと実力通りのレース展開が望めないのだと言う。今回、「とある」旦那が札束でレーサーたちの頬を張り飛ばしているそうだ。
というのもレースはスピードを競うだけではなく、強制参加のバトルステージが用意されているからだ。
「問題は、あのピーター・パーフェクトがどう出るか、ということなんだがね。彼が、こんなローカル戦に出てくること自体が謎なんだ。いったい誰の、そしてどんな思惑があることやら。」
ピーターが勝てば、間違いなくハルパートにその権利を売るだろう。ハワードとつながっている以上、「ドM」の後見人である「無窮」がそう決定するのは目に見えている。「自在天」のパット・ペンディングは「撤退派」であるシルヴェスタのお抱えである。「文武丸」のルーファス・ラフカットのガールフレンドはハルパートの娘だ。この3チームとは目的が相いれるということはありえない。
「旦那様もすでに(交渉に)動いておられますから。」
そういってジェシカがカクテルを口にする。
「お任せしてもいいですか?」
凜もそう答えてグラスに手をやった。
「よかったわ。あなたはお若いから、そういう大人の交渉ごとが嫌いだったらどうしよう、って心配してたから。」
[星歴1551年12月16日。惑星スフィア、フェニキア植民都市エウロペⅠ]
ロゼは大事をとって、第7戦は欠場することが決まっていた。
「あーあ。おもんないわー。」
ロゼはベッドでジタバタしながら枕を抱きしめる。
「あーあ、今ごろみんな、『魁』なんやろなあ。ああウチももうひと暴れくらいしたかったわー。」
すると、病室のドアをノックする音がした。
「どうぞ〜」
ロゼが答えるとドアが開く。そこにいたのは父のジョーダンであった。
「な⋯⋯。」
ロゼは驚いて固まってしまった。
「どや、調子は?」
父親はそう言って、枕元の椅子に座る。
「まあ、ボチボチですわ。……レース、見んでもええのん?」
娘も伏し目がちに答える。
「ああ、ノートン(ロゼの義兄)に頼んどいたわ。……すまんな。この前はみっともない姿をさらしてもうて。あん時、自分がショーンにしばき倒された時に頭ん中がすっかり真っ白になってもうてな。色々と自分との思い出が走馬灯のように頭ん中でぐるぐると回ってしまったんや。⋯⋯」
ジョーダンの言葉に思わずツッコミを入れる。
「『うちは死にましぇーん』。⋯⋯て、なんで自分の方に走馬灯がまわんねん?おかしいわ。」
ジョーダンも決まり悪そうな笑みを浮かべる。
「せや、しかも思い出せた思い出というのが、自分が小さい頃、しかもエマと一緒だった時の記憶のままで止まってんねん。⋯⋯だからや。⋯⋯このままではアカンと思うたんや。フェニキアの商家はファミリーで営むのが基本やさかいな。だから、今日は逃げんとこ、と決めたんや。自分と向き合うんいうことからな。ホンマはワシの口からエマのこと説明せなあかんかったのにな、これまでずっと逃げてた。ほんでな、ロゼ、少しだけ、ぼくとエマの……自分のお母ちゃんの話、聞いてくれんか?」
ロゼが黙って頷くと、ジョーダンは語り始めた。エマとの幼い頃に出会った頃からの思い出。たくさんの時間をともに過ごし、近所の公園に咲いた桜の樹の下で結婚を誓い合ったこと。家の事情でエマとは離れ離れになってしまったこと。最初の妻に逃げられ、自尊心も体面もぽっきりと折られた時に、エマが側にいてくれたこと。プロポーズを中々受けてくれなかったこと。これらは、ロゼが初めて聞くエピソードばかりであった。
「それでな、エマを半分騙して、自分をこさえたんやで。どう騙したかは聞かんといてな。まあ、エマになんとかプロポーズを飲まさせるためにな。だから、ホンマ嬉しかってん。自分がおなかにさずかった、てエマに言われた時な。ほんまに思うてん。ぼくは人生かけてエマとこの子を守ったる。ぼくはあん時固く……固く誓ってんねんで。それなのに、それなのにぼくは⋯⋯」
ジョーダンは鼻声になりながらもなおも語り続けた。家族や親族からありとあらゆる嫌がらせをうけ、精神的に追い詰められたエマが難病を患ってしまったこと。やがて体力的に女将の仕事ができなくなり、さらに追い込まれたエマの方から別れを告げて来たこと。
「なんでおとんはそん時にお母ちゃんをとめてくれはらなかったんかいな?」
ロゼの問いにジョーダンはゆっくりと首をふった。
「とめようとしたで。しかも何度も何度も、必死こいて、とりすがって、泣いて、わめいてな。『絶対、許さへんで。エマ、ぼくには君しかおらんねんや。最後まで添い遂げてくれんか。』……土下座もしたで。」
しかし決してエマがそれに同意してはくれなかったのだ。
「なんでなん? 僕のこと嫌いになってしまったんかい? そうまでしても僕を捨てたいんかい?」
ジョーダンの詰問にエマは微笑んで首を横に振った。
「そないなことあらへん。せやったらうちはこんなに苦しんだりせえへん。あんた、好いとうよ。めっちゃ好いとうよ。子どもの頃から、ずっと。そして、今も、⋯⋯そして、きっと死ぬまで、ずっと!
だからわかって。ウチはもうあなたの支えになれないの。もう、身体も、心もすっかり壊れてもうてんよ。
でも、ウチの願いは、あなたにはもっともっと男として、高いところにまで羽ばたいて欲しいねん。一人の女のそばにいるだけで満足できる普通の男で終わったらアカンねん。だから、ウチから別れる。これがウチなりの愛し方やねん。あんたが、女ごときで人生棒に振ったなんてみんなに思われたないねん。ジョーダン・ジェノスタインを潰した女、なんてウチは言われとうない。ウチかて女の意地はあんねんで。」
結局、彼女の中にあった「卑しい出の女」というコンプレックスをジョーダンは取り去ることはできなかったのだ。それが、いやジョーダンの家族と共に彼女を追い詰めたのだ。彼女の病気の発生原因は「尋常ならざるストレス」であろう、というのが医師の診立てであった。
「全部……。全部あかんかったのはぼくだったんや。ぼくが……エマを壊してもうたんや。」
その事実を突きつけられた時、ジョーダンは折れた。ただ、法律的に夫婦でなくなっても、引き続き夫婦である、ということだけは確認した。ジョーダンはロゼに左手を見せた。
「ロゼ、それでぼくは指輪を二つ、してるんや。この、下の方の指輪がエマとの結婚指輪やねん。ぼくはこれだけは一生外さないつもりや。⋯⋯もう、それくらいしか、あいつにしてやれることがないねん。そして、自分を大切に育て上げること。⋯⋯でも、結局はそっちもお疎かにしてたんやな。」
ロゼはずっと目を見開いたままでいた。涙がなぜかあふれていた。父は話を続ける。ロゼの手を握りしめたまま。
「僕はね、トリスタン卿にも言われたんや。僕は自分と仲の良いトリスタン卿に嫉妬してたんやろなあ。『お父さん、ロゼはあなたとエマさんに捨てられてしまったかもしれない、そう感じているのですよ。』ってね。
んなアホな。きちんと学校にも上げて、おマンマ食わせて、いい服着せてるやんか、そう答えたら彼は言いよったよ。『あと、もう一つだけ必要なものがあります。それはあなたの時間です。「時は金なり」、って言うでしょう。あなたの一番貴重な時間をどうぞ彼女に、少しだけでもいいから分けてさし上げてください。彼女は親に愛されていないかもしれない、という不安と恐れを抱えています。彼女はそんな自分自身を果たして愛せるものでしょうか? お母さんにもお父さんにも決して捨てられていない、今でも変わらずに愛されているんだ、と感じさせて上げて欲しいんです。』ってな。
ぐうの音も出んくらいの正論だったわ。だから言ってやったわ。『そんなんベタすぎやろ?』ってな。そしたら奴さん不思議そうな顔をしながらこう言いはったわ。『でも、カルタゴのお笑いって、そんなのばっかりじゃないですか?』ってな。」
そう言って最後は泣きわらいになっていた。
「あちゃー。そんなことあらへん、ベタなことあるかい。よう見てミイ。カルタゴのお笑い舐めんなよ⋯⋯って、……ホンマや、むっちゃベタやったわ。だから、ロゼ、ベタなことをいわさせてほしい。
ロゼ、堪忍や。自分からお母ちゃんを奪ってもうたのはこのぼくや。いっちゃん傷ついていた自分をほったらかしにして仕事に逃げてもうたんは、このぼくや。ほんまに堪忍や。一番大事な時に自分を抱きしめてやらんかったんぼくが悪いんや。ほんま、ほんまに堪忍やで……。お母ちゃんは決して自分を捨したんやない、ぼくやこのジェノスタインの家がお母ちゃんから自分を取り上げたんや。黙ってお母ちゃんがいなくなったんは、最後に一目会うてしもうたら、絶対、自分を置いていかれんようになるからなんや。自分はお母ちゃんとただ一人、血を分けてもろうた大事な大事な娘なんやで。ほんま、堪忍や。」
そのあと二人とも言葉を紡げず、ただただ泣いていた。ロゼは不思議な感覚だった。あんなに嫌い、蔑み、反発していた父が今、目の前で涙を流している。
あれほど高く険しい山のように見えた父の背中がいやに小さく見える。
ロゼはやっとわかった気がした。この人は、お母ちゃんをただ引き止められなかった自分を責めているのだ。彼女を手に入れただけで満足してしまい、壊れゆくお母ちゃんに気づかなかったことも。そして、ロゼを見ると辛いことばかり思い出してしまうため、ロゼから顔を背けていた自分のことを。
ロゼは深呼吸した。ぬるま湯のような気怠い病室の空気だ。そう、お母ちゃんと同じ、懐かしい病室の匂い。意を決したようにロゼは口を開いた。
「お父ちゃん。うちも今まで、散々、お父ちゃんもジェシカも困らせるようなことしてたん、謝るわ。堪忍な。ウチもホントはわかってたんや。お父ちゃんもお母ちゃんも、そしてウチも。ホンマは誰も悪くはないんや。⋯⋯きっと悪いのは『運命』なんや。
そうや、今度の本戦で、ウチがその性悪な『運命』をどつき回して、しばき倒してくるわ。約束や。ウチはウチの運命をこの手で掴んだる。
お父ちゃん、もし、ウチが凜と本戦で勝ったら凜の騎士団に行かせて欲しい。それが、今のウチの一番の望みや。」
ジョーダンはロゼの願いに承諾するかどうかは答えなかった。ただ、自分の知らないところですっかり大きくなってしまった娘に、もう少し関心を払うべきであったことを後悔していた。
看護師がロゼの部屋を訪れ、ロゼの状況について医師の説明を聞くように言われ、ジョーダンはそこを後にした。
「とっても明るくて、チャーミングなお嬢様ですね。」
看護師に褒められるとジョーダンは照れ笑いを浮かべた。」
「ありがとうございます。ええ子に育ってくれました。『親は無くとも子は育つ』。よう言うたもんですわ。」
[星歴1551年12月16日。惑星スフィア、フェニキア植民都市エウロペⅠ。最終予選。]
最終予選、第7戦のコースパターンは「インテルラゴス」である。最初のカーブを挟んでホームストレートとバックストレートが続き、そのあとカーブセクションが延々と続くメリハリのついたコースである。
「今日でハチロクの封印を解く。全開でいってももうこの性能はばれないだろうから。」
サミジーナはそう宣言した。
「後はマーリンの腕次第だね。」
みんなでマーリンにプレッシャーをかける。
レースは順調に運び、最初のピットインを5位で入る。
「敵襲です。」
6位の「銀河鉄道」であった。パイロットのレイジー・ルークは背の低い小男で、ボロボロのマントに銃痕が開いた帽子を被り、腰にエネルギー銃を下げていた。彼は戦闘用マリオネットを連れていて、有人格アプリ「レディM」がインストールされていた。戦闘用マリオネットは美しい女性の姿をしており、長身で黒いドレスをまとい、その上にケープ状の黒いコート、そして黒い帽子をかぶっていた。
「既視感たっぷりですね。」
ゼルが呟く。
「『銀河鉄道』からこれ以外のコンビが出て来たら、却ってクレームがつくかもね。」
凜ももはや諦め顔である。
「あちらはガンマンスタイルですね。レイジーが攻撃し、レディMが防御というスタイルです。」
ジェシカが説明する。
「最初は向こうに合わせますか。」
こちらも凜が攻撃し、ジェシカが防御する作戦をとることにした。
5分間のバトルが始まった。
レイジーが銃を撃つ。ジェシカが槍でそれを防ぎ、凜が矢を放つ。そして、それをまた「レディM」が鞭で落とす。ピット外の岩場での攻防のため、地形的には凜たちが有利ではある。
それを嫌がったレイジーが近接戦を挑んできた。
「髪の毛針!」
何と、帽子を取ると髪の毛が針のように飛んで来たのだ。凜はすんでのところでそれを避ける。
(「星野鉄●」の次は「鬼太●」かよ。)
凜は「天衣無縫」でそれを防ぐ。レディMが鞭でジェシカに襲いかかり、ジェシカも槍で応戦した。
レイジーは杖を出すとそれは炎を吹き出す。
「妖能力火炎車!」
予想に反した攻撃に、凜はバックステップでなんとかかわす。
(……「ド◻︎◻︎ン閻魔くん」か?)
(凜、落ち着いてください。伏字が不適切なものになっています。)
ゼルが注意を喚起した。
さらにレイジーは「髪の毛剣」を発動し、凜と切り結ぶ。しかもなかなかの腕前である。ジェシカも「レディM」に苦戦しているようだ。ジェシカの顏すれすれをレーザーが走る。「レディM」の指輪から放たれたものだ。凜はジェシカとプライベート・ラインをつなぐ。
「ジェシカさん、彼女の弱点はイヤリングです。」
「どういうこと?」
意味がわからなかったが、ジェシカはとっさに貫手でイヤリングを突いた。
「離れて!」
ゼルの言葉にジェシカがステップバックするとイヤリングが爆発し、その衝撃でレディMは気を失った。そのイヤリングは高性能手榴弾になっていたのだ。
「メーーーーーーーーー〒ルーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!」
レイジーが絶叫した。
「今です!」
距離を取った凜は「天下無敵」を召喚する。
「くっそ、オラの必殺技、受けてみろ!」
レイジーは構えを取る。
「カーーーーーーー×ーーーーーーーーーハーーーーーーーーー×ーーーーーーーーーーー」
両手にエネルギー弾が現れ、それを凜に向かって放とうとした瞬間だった。
「波ーーーーーーーーーーーーーーーーっっ!!」
そのエネルギー弾に「天下無敵」から放たれたプラズマ砲が当てられたのである。その手の中でエネルギー弾は炸裂、レイジーはノックアウトされたのだ。
「強敵でした。しかし、最後の必殺技、初見のはずなのに、よくわかりましたね。」
意気揚々とピットに引き返しながらジェシカが尋ねた。
「まあね。」
凜はとぼけて見せた。
1周のアドバンテージを得て4位に浮上した「魁」は最後のバックストレートで首位争いのデットヒートに出くわす。「蟻塚団」が搭乗する「防弾爆弾」とレッド・マックス の「紅空団」である。
マーリンがトリガーをひく。量子砲が放つ重力ペースト弾が当たった先は「防弾爆弾」であった。
そのまま減速したライバルを置き去りにした「紅空団」がチェッカーフラッグを受けた。
「少年、借りが出来ましたね。」
レッド・マックスが礼を述べる。
「凜、ついに本番ですね。」
マーリンの言葉に凜は黙って頷く。
ゼルがいつもの格好で登場する。
「さっきの攻撃ですか? 『中の人』がみーんな、『野●雅子』のキャラつながり、でした。いーーーーーーーししししししししししし。」
第6部もついにクライマックスへ!
来週9/29(金)、「第78話:大決定すぎる、出場者たち。」(人物紹介のみ)、「第79話:激闘すぎる、本戦。」を投稿予定。
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