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ティル・ナ・ノーグの最強騎士〜「生ける理不尽」と呼ばれる少年が挑む理不尽なミッション  作者: 風庭悠
第5部:「眼鏡っ娘お嬢様(ロリ)を守るぜっ」―対テロ組織編―
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第47話:遅刻すぎる、刑事さん。

刑事モノ?に挑戦する。


みなさん今晩は。

今日も花粉が酷かったようで⋯⋯。

まあ、わたしは別口のアレ持ちなんで花粉症はないんですが、外に出ると、やはり肌は花粉を感じてピリピリするんですよね。

[新地球暦1839年6月16日 惑星ガイア]

[スフィア時間:星暦1550年9月1日]


最初の訪問から1カ月おいて9月に再び凛は、マーリンとグレイスを伴ってガイアを訪れた。

今回の訪問の目的は、新しい惑星防御(エクスカリバー)システムの実証実験を披露し、ガイアの各国から幅広く支持を得るるためである。


その実証実験はアポロニアの経済の中心地であるアナスタシアで行われた。

そこが選ばれたのは、その都市が宇宙港を持つ都市だからであり、惑星の各所からのアクセスが非常に良い。また、惑星ガイアの国際会議である「ガイア惑星会議」の議事堂がその都市に置かれているからでもある。


議事堂はベイサイドに置かれていた。凜が行う実験とは、前章でアマレクの首都メンフィスで行われた実験と同じものである。ただ、時系列的にはこのガイアでの実験の方が先であった。

惑星会議には大勢の首脳や特命大使たちが招かれており、少なくとも閣僚級以上の人間が居合わせていた。


「今、危機に立ち向かう時」という主題でシンポジウムとパネルディスカッションが行われ、凜はパネラーとして登壇していた。天文学者や物理学者によって、どんな被害が予測されるかが披瀝されると、あまりの危機的な状況に、議場はすっかり静まり返ってしまった。


さらに、経済学者や社会学者、また軍事学者によって、ブラックホールレーザーの限界と、暴走の危険性、また、移民船では人類全てを救済することが技術的にも、時間的にも、経済的にも不可能であることが説明された。会場内にはひそひそ話やため息が立ち込める。


あたかも葬式のような雰囲気であった。


そして、凜の出番である。

(すごい緊張する。会場の空気も冷え切ってるし。)

凜が弱音を吐く。

(わかります。動悸が異常です。マーリン、何か一言、励ましてやってください。)

ゼルがマーリンに振る。

(ほんとにわたしでなくてよかった。とりあえず、「人」という字を書いて食べるといいらしいですよ。)


(それじゃ『人を喰ったような』スピーチになるでしょうが。)

凜が鼻をほじらんばかりに他人事を決め込んでいるマーリンを一睨みする。

(ゼル、私の言ってる方法、間違っていませんよね?)

珍しく普通のことを言って怒られたマーリンがゼルに確認する。

(はい。ただ、それだけ凜がテンパっている、ということではないでしょうか?)


「トリスタン卿。いい加減に肚をすえろ。くよくよするな、さあ卿の出番だ、行ってこい!」

グレイスが力任せに凜の背中に手のひらでぱちーん、と打った。

それがシーンと静まり返った議場に響き渡り、笑い声と、張り詰めきった空気が緩んで行くのを凜は感じた。凜は壇上に立ち、聴衆を見回してから語り始めた。


「皆さん、元気を出してください。」

凜が第一声を上げると

「お前がなー」

とヤジが飛ぶ。ようやく凜は落ち着きを取り戻し、新惑星防御砲(エクスカリバー・ネオ)計画を説明する。それは、そこに出席するほとんどの人間にとって初めて聞くような内容であった。


「では、『プリンかどうかはまず喰ってみせろ』(論より証拠)と言われるように、実際にお見せしましょう。これが、皆さんにとって本当に美味いかどうかです。」


凛の合図と共にスタッフが壇上に置かれた実証実験の機器に掛けられた布を外した。

おお、という感嘆とも興味とも取れる声が聴衆の間から漏れる。


すると機械から光の魔方陣が投影される。

「この光は完全に粒子化した光、光子です。波の性質をほぼ抑えることに成功しました。これは重力子レーザーによる性質変化です。このレーザーはこのジェネレーターによって電子から転換されています。このレーザーがある限り、この魔法陣は消えません。

この魔法陣の紋様は我々の長年の研究によるものです。これは、ここを通過する物質をその質量の大きさに準じて遠くへ転移させる『意志』を現したものです。


これを打ち込むことにより、その照射された部分が転送されます。つまり、破片を出さず、爆発による熱も出さず小惑星を処理することができるのです。

今回、この自動車を小惑星に見立て、これを遠くへ、海の方角へと転移させます。このクルマの質量ですと、10km以上、遠くへ転送できれば成功、といえるでしょう。」


おお、という声と共に、期待の目が注がれる。自動車の下には海に浮くようボートが取り付けられている。レールにそって、無人の自動車がゆっくりと魔法陣に向って降ってゆく。そして、魔法陣に差し掛かると、クルマが吸い込まれるように消えて行く。

「消えたぞ。」

「一体、どういう原理なんだ?」

議場は騒めきに包まれる。


「先ほどのクルマにはGPS用の発信器がつけられています。はたして、受信できたでしょうか?」

すると壇上のレーダーモニターに反応が生じる。

「ここより南方に18kmの海上です。」

そして、確認のためヘリコプターが飛ばされる、5分ほどして

「実験の成功を確認しました。」

パイロットからの報告と共に、海上で波に揺られる車体の動画が転送される。


「皆さん、実験は成功です。クルマは海上にある(car on the sea)ことからも、この理論が「絵に描いた餅」(pie in the sky)ではないことがお解りいただけたと存じます。」

見守る人々から拍手が沸き起こる。スタッフたちも互いの労をねぎらった。


建物を出ると、そこはデモ隊がひしめいていた。

横断幕には「Tell me truth.Gimmie the truth !(真実を明らかにせよ)」

とあり、フェニキアから漏れ出した情報が、市民の間に疑心暗鬼を呼んでいることが窺えた。


彼らを堰き止めているのは傀儡(マリオネット)とスフィアでは呼ばれているリモートコントロール型のロボット兵器である。

「情報の出し方は難しいですからね。いきなり出せば『混乱』、小出しにすれば『疑心暗鬼』を招きますからね。バランスが難しいのですよ。」

マーリンが呟く。


「その通り。大水と同じさ。堤防で堰き止めても一穴から漏れる。しかも、その穴から一気に決壊することさえある。」

実証実験の援助をしてくれたロナルドが後ろから声をかけたので皆驚いた。

「アシュリー卿、驚かせないでくれ。」

グレイスが抗議するとロナルドは謝った。


「ロナルド、先ほどはサポートをありがとうございました。おかげ様でなかなか良い感触です。今日の実証実験の様子が公開されれば、市民の皆さんにも希望が見えると思います。」

凜はロナルドに握手を求めた。


「お兄ちゃん!」

リーナが凜と父親を見つけるとかけよって来た。

「リーナ、元気にしてたかな?」

凜はリーナをハグする。

「うん、元気よ。」

今回は、リーナの家には立ち寄らなかったのである。

「ねえ、お兄ちゃん、今日は家に泊まって行くの?」

リーナが期待感いっぱいの表情で凜に尋ねる。


「ごめんね。今回はお仕事の予定でいっぱいなんだ。その代わり、月に帰る前に、リーナのお家に寄ってみるよ。」

「そう⋯⋯。」

リーナは心底がっかりしてしまった。

「私⋯⋯待っているから。約束よ。」


凜たちはその後も精力的に宇宙港を持つ7つの国との交渉を続けた。

思わしいところも、そういかない国もあり、引き続き、神殿のスタッフを残しての事務レベルの協議を続けられることになった。


[新地球暦1839年6月23日 惑星ガイア]

[スフィア時間:星暦1550年9月8日]


「さて、『月』に帰るとしますか。」

マーリンが二人に声をかけた。

「そうだね、その前にリーナのところに顔を出して来るよ。」

凜が言うと

「卿も律儀だな。さすがは『月の王子様』だな。」

グレイスが感心するとも皮肉るともつかぬ口調で褒める。

「そうだ。その間、グレイス卿もおともの皆さんにサービスして差し上げたらどうですか?」

マーリンが言うと、

「そうだな。では、花の都アナスタシアでも楽しませてもらおうか。」

副団長のアンネ・ダルシャーンを始め、随行した団員たちと観光をすることになった。


凜はマーリンと共に、首都カーライル郊外にあるアシュリー邸に立ち寄ることにした。

「本当かい?忙しいのに、気を遣わせて悪いね。きっとリーナも喜ぶよ。」

連絡するとロナルドは凜の訪問を歓迎してくれた。


しかし、アシュリー邸に近づくと、何やら様子がおかしい。

「なんでしょう、あれは?」

運転手が声を上げる。

閑静な高級住宅街で、ヘクタール単位の豪邸が立ち並ぶ住宅街に消防車や救急車の行き交う音がけたたましい。


「何かあったのでしょうか?」

凜はロナルドの携帯電話にかけたが通じない。

アシュリー邸に到着すると、その門は開け放たれたままでいた。


「何か嫌な予感がするな。」

凜の言葉通り、アシュリー邸の玄関まで進むと、そこは滅茶苦茶に破壊されていた。


「どうする?勝手に入れば不法侵入だが。」

凜の問いに、マーリンは笑った。

「問題ありません。外交官には『不逮捕特権』がありますよ。そんなことを心配するよりも、己の良心に従い、正しきを為すのが騎士の本道では?」

「そうだったね。」

凜は、これはまたマッツォやハワードの罠じゃないか、という一瞬の衒いがあったことを恥じた。


玄関に入ると邸内は滅茶苦茶に荒らされていた。屋敷を守るための護衛用のマリオネットも無惨に破壊されている。

「これはひどい。」

凜は眉を顰める。幸い、2か月前に長逗留していたおかげで、この屋敷の構造はほぼ把握していた。


「かなり荒っぽいですね。戦闘用マリオネットを使ったのかも?」

マーリンと凜は背中を合わせ、リビングに進入した。賊はいきなりリビングから突入したのか高い天井までの高さまである窓ガラスが粉々に砕け散っていた。

「まるで海賊だな。」


「ゼル、警察に通報。」

凜の命に、ゼルの答えが返ってくる。

「回線がつながりません。どうも、同時多発的なテロの模様です。」


「どっちだ?どれが陽動おとりで、どれが本命ねらいだ?」

凜の動悸が高まる。それに気づいたゼルが凜を諌めた。

「凜、落ち着いてください。とりあえずアシュリー家の皆さんの無事を確認するのが先決です。」

凜は深呼吸をする。

「そうだった。ゼル、ナベちゃんを呼んでくれ」


「了解。キング・アーサーシステムにリンク。こちらレベル9リンカー。アザゼル。召喚要請。オーソリティコード、序列第24位ナベリウス。」

すると、床に召喚陣ゲートが描かれ、緑色の髪をショートカットにした少女が現れる。

「召喚了解。ソロモン七十二柱、序列第24位ナベリウス、見参しました。」

グレーのパーカーにデニムのショートパンツ、という一見少年っぽいコスチュームだが、偵察業務を一手に引き受ける有人格アプリである。


「命令受諾しました。」

ナベリウスはアイソトープ・ビンガーという微量放射能をレーダーの用に使う。

「生命反応、確認しました。確認作業に移行します。」

ナベリウスはフォルネウスからドローンを呼び出すと偵察を開始する。やがて、そこに生存者を確認したようだった。

「はい、2階奥のゲストルームで多数の人間が拘束されています。映像、網膜投射型ラティーナモニター に転送します。」

凜とマーリンのモニターに何人もの人間が拘束されて転がされている様子が映し出された。

「さすがナベちゃん、仕事が早い。賊はまだこの建物の中にいる?」

「いいえ、ここにいる皆さんだけです。ほかに室内犬2匹の生存も確認されていますが、そちらの映像もご所望ですか?」


「いや、拘束された人間が先だ。」

凜とマーリンはその部屋のドアの前まで転移ジャンプする。ドアを開けると、カーテンを閉ざされた薄暗い部屋に映像のまま10人近い人たちが拘束され、転がされていたのだ。幸い、空調はつけられていたので熱中症の心配はないだろう。


凜が部屋の灯りをつけると人々は恐怖のあまりうめくよような悲鳴を上げた。

「安心してください。助けに来ました。」

そういって人々の拘束を解いた。その中にはロナルドの姿があった。

「ロナルド、何があったんです?」

凜が尋ねるやいなや、ロナルドは凜の手を握った。

「凜、リズ(妻)とリーナがさらわれてしまったんだ。」

ロナルドは震える声で訴えた。息子のロバートはベビーシッターのアデラに抱かれていて無事だったのだ。


「防犯カメラの映像など、いただけませんか? ロナルド、管理システムに勝手に繋がせてもらいますよ。ゼル、解析を頼む。」

その映像は衝撃的だった。ヴェパール級の飛空艇でアシュリー邸の上空に至ると、ラペリングで次々と犯人グループが庭に降り立つ。そして、スタングレネード弾で室内を一斉攻撃。突入して、護衛用のマリオネットを破壊。そして次々と中の家族やスタッフを拘束し、エリザベスとリーナを攫っていったのだ。


「もはやテロリストと言うより軍隊、いや特殊部隊だね。しかも飛空艇まで持っているとは。」

しかし、スフィアで建造される重力制御式の軍用飛空艇は、ガイアに対しては輸出規制品なのであり、そんな代物まで持つ彼らが一体何者なのか、見当も付かなかった。


「ダメです。情報が錯綜し過ぎています。」

ゼルが珍しく根を上げた。


「すまん、ナベちゃん、引き続き、この事件に関する偵察及び情報収集を頼む。」

「了解しました。」

ナベリウスはさらに街へ出て偵察を続ける。


「やはり、スフィアのようにはいきませんね。」

マーリンもぼやく。スフィアなら市井の人々が持つ義眼(ラティーナ)デバイスの映像を集めて再構築すればたいていの事件の全容はわかってしまう。しかし、権限のない他国では、防犯カメラの映像すら集められないのが現状だ。


「ようやく、警察と連絡がつきました。」

待たされること数十分、『駆け付けた』とはいいがたい時刻にようやく現れたのは装輪装甲車であった。おそらく、軍隊も出張ってきたのだろう。


中から出てきたのは、背の高い細身の男であった。

「ああ、暑い、暑い。いや、クーラーの効きが悪いんですよ。この『戦車もどき』は」


連邦捜査官ケビン・スイフトと名乗った男は、遅れた詫びを口にしようとはしなかった。彼はようやく落ち着きを取り戻したロナルドに敬礼した。

「遅くなって申し訳ない上院議員。すぐに駆け付けたかったんですがね。まさか、まさかの同時多発テロだったんですよ。」

言い訳がましかった。

「おや、こちらは……そうそう、『月の王子様』と『魔法使い』、でしたな。ところで月の『女王陛下』は?」

やはりグレイスは警察(こちら)でも人気らしい。凜もイライラをこらえながら答えた。

「彼女はアナスタシアで休暇です。」


「そうでしたか、それは残念。」

ケビンはそう言うとポケットからタバコを取り出して咥えた。

「ところで『迅速スイフト』とはとんだ看板倒れですね、刑事さん。」

マーリンはちくっと皮肉を言ってから続けた。

「犯人の目星はついているのですか?賊はスフィアの飛空艇を使っていました。かなり大がかりな組織のようですが。」

ケビンは悪びれる様子は無い。

「いやあ、俺のことは、できればケビン、と呼んでほしいね。スイフトの名字はよくつっこまれるんだよね。こういう場合みたいな時に。まあ、冗談はさておいて、この荒っぽい手口から見ておそらくは、『短剣党(シカリオン)』とみて間違いないでしょうな。」


「シカリオンといえば、去年の暮れにデジマでラドラー卿を襲撃したテロリストだね?」

凜はマーリンに尋ねる。

「ほう、彼らをご存じで?いやね、最近どうにもヤツラの動きが活発なんですよ。やつらはいわゆる『離脱主義者』でしてね、人類の故郷である地球に帰る、などとほざいている連中ですよ。なんでも最近は地球教の裏の連中ともつながりがあるとか、ないとか。」

飄々とした語り口のケビンにややいらだった口調で凜は尋ねた。

「ケビン、さらわれた要人、もしくはその家族。リーナだけではないのでしょう?」


そこまで聞くとケビンは話しづらそうにしている。

「凜、わたしたちはここでは異邦人エイリアンなのですよ。」

マーリンが凜を押しとどめようとした。


「まあ、こちらとしては協力はしていただきたいのですがね。」

ケビンは要領を得ない。

「じゃあ、こちらはこちらで何をやっても好い、ということになるけどそれでもいいの?」

凜が意地悪く尋ねる。


「いや、それは困る、そんなことしたらブタ箱に入ってもらうよ?」

ケビンの方も多少いらだっていた。

「残念ながら、その前に君の方がそうなるけどね。僕は外交官だ。不逮捕特権がある。それに、リーナに約束したんだ。月へ帰る前に、必ず会いに行くってね。これは騎士としての約束だ。」

ケビンがニヤリとする。

「なるほど、貴婦人(レディ)との約束は絶対だったな。騎士道では。」


「凜、ただいま戻りました。」

そこにナベリウスが帰ってくる。

「ケビン、それだけじゃない。僕のスタッフはとても優秀なんだ。」


「誰だい、この子は?」

ケビンは突然『男の子』が現れて驚く。

「私はナベリウス、偵察用員です。凜、報告を続けます。」


ナベリウスからデータで情報を受信する。ゼルがそれを解析する。

「飛空艇の型番が割れたか? 」

ケビンがチラチラとこちらを見る。彼らには得ることの出来ない情報だからだ。それを承知した上で凛はもう一度ケビンに尋ねた。

「スフィアの飛空艇の情報を持っているのは誰だと思う?」


ケビンはやれやれっと言った表情を浮かべた。

「OK、OK。どうやらここは僕の負けのようだね。ただ、勝手気ままに動かれてはこちらも困る。俺たち「サラリーマン道」にだって面子、ってもんがあるんだぜ。どうだい、僕らは相棒(バディ)ってことでどうだ? ここはギブアンドテイクといこうじゃないか。」


「ちょっと違うな。今回どれだけ僕が働いても、手柄はすべて君のものだ。win-win、ってことだよ。」

ケビンは首を傾げる。

「じゃあ、君は何を得たいんだい?」


貴婦人(レディ)の是認の微笑み、と言ったところかな。」

凛の不敵な表情を見て

(いやいや『青い』ねえ。)

ケビンはそう思ったが、それを口にするほど彼はもう『青く』なかった。


次回、第48話:「小さすぎる、貴婦人。」は何と明日投稿なのだ。

さらわれたリーナの運命やいかに。

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