秘密
教室に着いたみもりがまず巻き込まれたのは、案の上転入生の話だった。
「ねー聞いた? 今日うちのクラスに転入生来るんだって! それも噂だと男の子!」
「へぇ、珍しい時期、ですわね。っていうかどこから流れた噂なんですのそれ?」
ここで軽々しく「知っていた」とか「詩織から聞いた」などと言わないのはみもりの良いところだろう。かつては意識的にやっていたのかもしれないが、今のみもりはそうした詩織への気遣いをさほど気にせずともやっていたりする。
「さー、でもたぶん、桃ちゃん先生なんじゃない?」
噂の発信源と聞いて迷わず犯人扱いされる桃春教諭はやはり日頃の行いが悪いらしい。
朝のホームルームが始まるまで教室はその話題で持ちきりで、みもりもみもりで気にはなっており、その噂話に混じっていた。
噂というのはどこまでも誇張され広がっていくもので、
「帰国子女が来る」
「スポーツ推薦で編入してきた」
「天才が飛び級してきた」
などなど、あることないこと囃し立てていた。
いやまず幸魂高校にスポーツ推薦はないだろう、第一勉学に力を入れている進学校で運動部の実績はほとんどないじゃないか、日本の義務教育に飛び級とかないだろ、とか。
いくら勉強が出来るといっても、残念な話をしているときの脳は残念な具合にしか働かないらしい。みもりとて、適当に相槌を打っては適当に会話に参加していた。
すると教室の扉を開ける音がして、瞬間室内から一切の音が失せる。
緊張する生徒と裏腹に、ひょいと顔を見せたのは一年一組担任の大石大空教諭だ。一斉に溜息が放たれ、大石教諭の首を絞めてみせる。誇りある中年である大石教諭の眉間に皺が寄る。
「なんだ、先生の顔を見て溜息をついて。まぁいい、あー、森崎。ちょっと職員室まで来てくれるか?」
「あ、はい。大丈夫です」
大石教諭が呼ぶままに、みもりは廊下に出る。
恐らくは転入生の関係だろう、というみもりの予想は当たっていた。
「たぶんどっかからか情報が漏れてるらしいが、実は今日からうちのクラスに男子が一人増えるんだが」
「はい。噂で、伺っています」
「全く、別に隠すような情報でもないが……一体どこからそういう話は漏れるんだろうな?」
生徒の間では桃春先生が一番の犯人候補ですよ、とは言わず、みもりはただ微妙に引きつった笑顔を浮かべた。別に大石教諭にとってもそこは大した問題ではないらしい。すぐに呼んだ理由に移った。
「今そいつが職員室に来ているんだが、これから一組まで机と椅子、それに大量の教科書を持ってかねばならん」
「ああ、なるほど」
初めての登校日で、教科書が職員室で手渡されたらそれはかなりの荷物だろう。ただでさえ自分の鞄を持っているだろうに、机と椅子くらいは手伝いがいるだろう。
そのための要因としてみもりを呼んだらしい。
力仕事に女子を借り出すのは咄嗟の判断としていかがなものなのか、と若干思った矢先、大石教諭はみもりを呼んだこと自体に意味があると説明を加えた。
「そいつの席を森崎、お前の隣にしようと思ってな。色々と仕事は忙しいだろうが、ちょっと世話してやってくれ」
隣の席になるから色々と見てやってくれ、とは。確かに普通なお願いな気もするし、そのために今こうして先に会わせておこうというのもわかるのだが。
肝心な部分が間違ってはいないだろうか。
「ええと。それって普通、男子の役割じゃありません?」
転入生が男子だというのなら、その世話をするのは男子の方がいいのではないだろうか、とは当然の疑問である。
高校生の男女、というものはある意味最も相性の悪いものだ。
男子も女子も、中学生のときほど互いに嫌悪感を示してはおらず、小学生や大学生たちほど互いの存在を受容してはいない。もっとも、大学生の場合は互いを受け入れすぎて、互いの必要性が薄れたりほんの僅かに将来を見据えた胸中の闇が深かったりする。ついでに社会人は本音と建前、それに多分の妥協と金が動く。愛情の形は様々だ。
ともかく、高校生の男女というのは一緒にいたい、という気持ちと等分の一緒にいたくないという気持ちが混ざる複雑な生き物だということだ。
転入生という奇特な存在に対して、異性を駆り出す意味はないだろう。
そんなみもりの正論に対して、大石教諭は口ごもる。
「あー、そうだな。そうなんだけど、な」
「何か、私であったほうが良い理由でも?」
「別に森崎に、ってわけじゃあないんだが、森崎なら何があっても大丈夫だろ?」
何が起こるというのだ。爆発するとわかっている爆弾に突っ込め、という話なら是非とも遠慮したいところである。
「いや、これ以上は先生の口からは言えん」
「はぁ、なら、聞きませんけれど」
「ああ、頼んだ」
「何かあればご相談しますわ」
「そうしてくれ」
話している内にすぐ職員室に到着した。その入り口の扉のすぐ横に裏返した椅子を乗っけた机が置いてある。それが転入生用のものなのだろう。
「悪いが、教科書を持つの手伝ってくれ」
「はい、わかりました」
大石教諭に続いて、みもりが職員室に入るとそろそろホームルームの時間だからだろう、諸先生方は支度をしているようで忙しそうだ。そして、すぐに、その姿が目に入る。
普段であれば大石教諭の席である、そこに一人の男子生徒が座っている。
どうやらまだ制服は購入していないか届いていないらしく、男女共にブレザーである幸魂高校においては見ることのない学ラン姿。ツンと逆立った、茶に染まった髪。
「待たせて済まないな、秋山」
「別に、大丈夫っす」
大石教諭が声をかけると、その男子生徒は立ち上がった。女子にしては比較的背の高いみもりだが、男子生徒の方は男子の中でも背が高いのではなかろうか、正面に立ったみもりがやや首を上向きにして会釈する。
「ああ、こっちは秋山のクラスメイトで、隣の席になる予定の森崎だ」
「森崎みもりです。よろしくお願いします」
「……うす」
ぶっきらぼうに返事を返されるが、みもりは笑顔を崩さない。別に人によらず、初対面の男子というのは大体こんなものだろう、と適当な納得をしておく。
「生徒会で会計を担当していてな、かなりしっかりしてるやつだ。困ったら何でも聞くといい。それで、森崎、こっちが今日から一年一組に来ることになった秋山千晶だ」
「……っす」
いや、それにしたって名前くらいは名乗りなさいよ、と若干こめかみに力のこもるみもり。だが、当の転入生――秋山千晶はみもりの反応など気にもしていないらしい。
大石教諭はそんな千晶の反応を知っていたかのように、咎めることもなくすぐに指示を出す。
「じゃあ行くか。机は先生が持つから、森崎は教科書持つの手伝ってくれ」
「はい」
「……」
みもりが大石教諭のデスクに積まれた教科書を持とうとすると、
「……」
するりと、千晶はみもりの動きを遮るように立ち、そして大量の教科書を自分一人で持ち上げた。
そのままみもりに目もくれずに、職員室を出る。
すぐには反応できなかったみもりだが、すぐにその背中を追いかける。
「あの、私、手伝いますわよ?」
「……」
無言。
めげずに声をかける。
「鞄もありますし、落としたら危ないし」
「……」
無言。
なお、大石教諭は机と椅子を持ち、やや後方を着いて来ている。積極的に話に加わるつもりはあまりないらしい。
(森崎なら大丈夫、っていうのはこういうことですの? 先生)
自分なら怒らないとでも思っているのだろうか。
うーん、とみもりは内心で納得のいかない声を零す。
自覚しているし、また、詩織も理解しているところではあるのだが、みもりは結構怒るべきところでは怒るほうだ。怒りの沸点が低い、というわけではないが、他の女子と比べても怒ることは多い。
ただそれがみもりの場合、陰険さや陰口に繋がるようなことはあまりなく、誰が見たって”私怒ってます”という態度になるのでさほど問題が起きたりはしていない。むしろ、そんなわかりやすいみもりの性格を可愛いと思っている女子は多い。
「あの! 無視するのはよくないと思いますわ!」
気になったことはきちんと言葉にしてみる。
みもりの抗議の声には、反応があった。
「……頼んでねぇし」
短く、ぼそぼそと喋る千晶であったが、それはあからさまに、話しかけるな、というメッセージが込められていた。
当然、ここで引くようなみもりではない。
「教科書、持ちますわよ」
「……別にいい」
やはり返ってきたのは、拒絶の言葉。だが。
「言えば、無視はしないんですのね」
みもりは全く別なことに感心していた。
「うぜぇ」
が、感心したのは一瞬だけで、すぐにみもりは怒りに支配される。
初めてはっきりと発言した内容が、『うぜぇ』とは、何事か。言葉遣いがなっていないとか初対面の相手に対して失礼でしょうとか第一なんで手伝いに来た自分がこんな扱いを受けているんだとか先生はなんで黙ってみているんだろうとか。
あれやこれやと考えてみたが、結論としては。
どうやらこの秋山千晶、すごく嫌な人らしい。たぶん。
「ええわかりましたでは勝手に手伝わせていただきますわ!」
と、みもりは怒った風な身振りで千晶が重そうに持っている教科書をひょいと半分ほど奪ってやった。
半分とはいえそれなりに重さがあり、こんなに沢山をよくまぁ持って歩いていたな、と男子の力に驚きを覚えつつ。
ひとまずは当初の目的が果たせたことに満足のいったみもりである。
「お前、勝手に!」
「無視されましたので、無言を肯定と受け取りましたわ?」
何か問題があって? と挑発するみもりに千晶は思い切り舌打ちをする。
面と向かって舌打ちされたことが相当に久し振りなみもりは、そのことに驚きつつ、ついでに怒りのボルテージも上げつつ。しかし笑顔は崩さない。みもりと仲の良い友人が見れば、一発でみもりが笑ってなどいないことがわかるような、そんな笑顔を。
「お前性格悪いだろ」
「いえ、秋山くんほどではありませんわ」
「あぁ?」
互いに睨みあうみもりと千晶。
しかしながら。睨みあうということはそれなりに顔を近い位置に突き合わせているということで。互いに互いの顔をじっと見つめ合っているということで。
「早速仲良くなってるなー」
「なってねぇ!」
「なってません!」
後ろを歩く大石教諭からはその姿は、その見てくれだけは、仲良しに見えたのだった。
「ってわけで、今日から秋山千晶くんがうちのクラスに加わる。早速二週間後の土日は文化祭だ。秋山を巻き込んでやってくれ」
大石教諭から紹介を受けた千晶は、みもりに対してとっていた態度と全く同じように、ぶっきらぼうに、小さな声で、手短に自己紹介をした。
だが、クラス、という集団心理がそうさせているのか、どうやら今の所は千晶のそうした態度よりも転入生という言葉の響き、そちらへの興味の方が勝っているらしく、ホームルームが終わるとすぐに千晶の席には人だかりができていた。
勿論その席とは予告されていた通りみもりの隣、である。
ご丁寧に一列分そこだけ席を増やして、みもりの隣が空くように机をずらしている。
結果、みもりはすぐ隣で質問攻めに遭う千晶の発言を一字一句聞き逃すことはなかったのだが。ひどいものである。
「ねー、前まではどこに住んでたの?」
「……」
「前の学校は? どうしてうちに?」
「……」
「うちの転入ってかなり難しいらしいけど、もしかして頭いいの?」
「……」
「クラスの企画、シンデレラやるんだけどさ、今ならまだ間に合うよ! 王子様役やりたくない!?」
「おいおいそりゃないぜ!? 俺の立場がねーよ!?」
「……」
(発言してないっ!!)
しばらくはなんだやっぱりそういう性格なのか聞かれたことくらい答えたらいいじゃないと思っていたみもりだったが、あまりにも露骨に口を開こうとしないのを見て、さすがに雰囲気が悪くなる前にフォローしておくか、とみもりは思い千晶に群がるクラスメイトに聞こえるように声を張る。
「あの、秋山くん来て初日で結構疲れているみたいですの。質問攻めはこれから少しずつにしてあげてくださいな?」
「あらら? そうなの?」
「あー確かにそりゃそうか、んじゃまたな秋山!」
「……」
みもりの言葉であっさりと引くクラスの面々。
みもりへの信頼がみもりの言葉の理解を助けているとはいえ、いくらなんでも聞き分けが良すぎないか最近、と心配になるみもりだった。
この間の役決めの際に見せたように、裏があってあっさりと引き下がるようなことはよくする友人たちだが、どうにも最近の彼ら彼女らはみもりの発言やその意図を汲み取りすぎている。
有り体に言って、みもりのことを母親だとでも思っていそうな勢いである。
みもりは知らないことだが、そのみもりの微かな懸念は当たっており、幸魂高校の一年生の間で一部、みもりのことを『お母さん』『お母様』と呼んでいる勢力が存在している。
後に『森崎みもり公式ファンクラブ』と『みもりの子どもたち』という意味不明な二大勢力が学内に出現し、事あるごとにみもりを巡って争いを生むのだが、それはまだ未来の話である。
さて、散り散りになって一時間目の授業の準備を始めたクラスメイトの姿を見てから、みもりは千晶に小さな声で話しかける。
「ちょっと、どうして何も発言しないんですの?」
「……」
またしても千晶は無言のままだ。
一体なんだと言うのだろう。
ただ緊張している、というわけではないらしい。元々喋るのが好きではないのかもしれない。それにしたって、最低限言葉を交わすことくらいはできるはずだ。
別に話すことができない、というわけではないはずだ。
現にここまで来るときには、憎まれ口を叩いていたのだから。
だから何か事情があるのではないか、と。どうしても話をしたくない、そんな理由があるのではないか、と。
気を遣った声色で、そっと尋ねる。
「その、何か理由があるんでしたら、私、聞きますわよ?」
その言葉を受けて、千晶はみもりの方へ顔を向けた。真っ直ぐにみもりの目を見る。
無表情で自分を見てくる千晶に、みもりは心配だ、という言葉を顔に貼り付けたまま、千晶から目を逸らさない。
ようやく、千晶が発したのは溜息と、
「さっきの質問に返事したらまたお前が、『どうして私のときだけ無視してたんですの』とかうるせぇと思ってよ」
という、乱暴な言葉だった。
「な……」
「理由聞いたろ? 満足したか?」
さらに挑発するように確認をしてきた千晶に、みもりも額に怒りマークを浮かべて返す。
「ええ、よーくわかりましたわ。あなたやっぱり性悪ですわね!」
「ならその性悪に構うなほっとけ」
「いーえ。大石先生から任されたので、しっかりと世話を焼かせて頂きますわ。秋山くんがクラスに馴染むまで!」
「な、に?」
「それで、満足かしら?」
ぐ、と嫌そうな表情をした千晶だったが、ふい、と顔を背け、机に突っ伏すのであった。
無言は、肯定。
先ほどのやり取りを思いだし、みもりは内心で「勝った」と訳も分からない勝利に浸っていた。
クラスメイトから感嘆の声が零れたのは気のせいではないだろう。
さて、一時間目は世界史でしたわね、と授業の準備をし始めるみもり。
その横で、机に突っ伏したままの千晶がぼそり、と。
「母親かお前は」
そう呟いたのを。
みもりは気付き、しかしこれ以上の口論は疲れるだけだ、と。
どうにか受け流すのだった。
その日の放課後、生徒会室には続々と役員が集まっていた。
文化祭が近いということもあり、毎日やらなければならないことは目白押しなのである。
生徒会が様々な決定権を有している幸魂高校であるが、そうは言ってもたった七人で文化祭の企画運営全てがこなせるはずがない。
体育祭は学年と男女で種目を決めてしまえば他に仕事が死ぬほどあるわけではない。各種書類や申請は必要なものの、新しいことをしようとしなければ、昨年と同じ種目を同じルールでやるのに申請が通らないということもない。そのため体育祭に関しては珍しく実行委員会なるものが設置されないのだが、文化祭に関しては違う。
文化祭実行委員会は、前夜祭と後夜祭の企画と運営、そして各クラスの企画の取り纏めに保護者向けのパンフレット作成など、多岐に渡る仕事を生徒会と一致団結して行っている。
「あははは、それでみもり、その、秋山くん? のお目付け役になったんだ?」
そんな忙しい最中にある生徒会に、大きな笑いが起こる。
「本当に、誰が、母親ですか!!」
「い、いいじゃんそれだけ魅力的ってことだよー」
「ええ、それだけお節介ということですわね!?」
笑っているのは詩織で、怒っているのはみもりだ。詩織は涙すら浮かべている。
「ふふ、いいじゃないこんな時期に転入生だなんて。これからの文化祭が楽しくなるわ」
優しくそんな言葉をかけたのは、みもりと詩織の先輩、二年生で生徒会長を務める狩野奏音だ。
さらりと流れる長い黒の髪を、指で薙いで笑う姿にみもりは一瞬目を奪われる。何時見ても綺麗だな、などと陳腐な感想を抱く。
「でも、秋山くんが参加してくれるか、わかりませんわ」
「参加させるのは、みもりちゃんの役割なのでしょう? なら、頑張らなくちゃ」
その奏音の正論に返す言葉もないみもりに、更なる攻撃が加わる。
「そうそう! 人は見かけによらないんだから! わかるまではぶつかってみないとだよ!」
元気良く、他意も無くみもりの心を抉ってきたのは、奏音と同じ二年で広報を務める侑李友莉だ。
「意外と、ただの恥ずかしがり屋さんなだけかもよ!」
「……でも、友莉みたいに、面倒かも」
「ちょっとお! 私が面倒みたいに……うん、まぁ、否定はしないね」
と、元気いっぱいだった友莉のテンションを下げさせることに成功したのは、やはり二年で書記の夢叶優芽だ。仲良く首を捻りあっている。
「け、けどさ、優芽だって結構面倒だよね! 人のこと言えないくらい!」
「わ、私は、面倒、だけど、面倒じゃ、ないもん」
「えーなにそれ? や、まぁ、面倒くささで言えば、私たちの上を行く人がそこにいるけどね?」
と、友莉と優芽が奏音をじっと見つめる。
四つで二人分の目が自分を向いているのに気付き、奏音はわざとらしくこほん、と一つ咳をした。
「私、お二人の面倒くささに比べたらまだまだだわ……」
「あー逃げた!」
「ずるい」
「ずるくないです。ほら、そんなこといいから、仕事、始めましょう?」
そんな、いつも見ている先輩の姿だったが。
詩織とみもりはその姿に何度だって憧れる。
「やっぱり、先輩たちは凄いね」
「ええ」
みもりも詩織も、仲の良さには自信があるわけだが。
改めて思うのだ。
仲良くなる、とは。
「互いの秘密を、知り合うことなんですわね」
「握り合うって表現が正しいと思うよ?」
仲良くなるとは、そういうことらしい。