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僕は
周りの人達は口々に限界だと言い続ける
その言葉の中に少しの毒を含んでるんだ
見逃しちゃいけない
泣いてるひとは哀しくて泣いてるわけじゃないんだ
彼らの哀しみは自分に向けて、そう
君のかなしみと同じだと思わずに過ごそう
このまま、誰も来なかったら、約束しよう
僕が君たちを滅ぼす悪魔になることを
誰も居ない場所で邪な想いを育てる
待つよ少しなら
僕の孤独が始まるまでに誰もこなかったとしたら
もう何もこの手には掴めないんだと知るんだろう
だから待つよ
悲しみが誰かの心に有るのなら
その存在は失われたものと同じように
喪失を心に記すために生きているとしても
有るべき意味があるんだろう
悲しみだけが続くと知ってしまった後
もしそうなら
存在を否定する誰かが居ても許されると思いたい
僕はその術を知っている
それを哀しもう
赦されざる罪と裁かれる者達のために
ただ、その日が過ぎた後
この気持ちに傷を付けた人たちの笑顔が
残っていれば
僕にはわからない未来だけど
幸福が残っていることを祈ろう