1人称リアルタイム型を思考する。
1人称にはリアルタイム型と回想型があります。ここではリアルタイム型を説明します。
基本的な考えは、主人公の時間=語り手の時間で、読者を想定しない独り言です。
独り言のくせにはべらべらと喋りますが、重要なのは語り手は未来のことを話せないということです。
これは視点にも関係してくるのですが、知らないことは話せないという鉄則です。
語彙、心理描写ですが、1人称リアルタイム型はそれらも 主人公=語り手 です。
たとえば、小学1年生が主人公だとします。語り手も1年生です。1年生であれば、地の文は幼くなります。心理描写も年相応の考え方になります。
漢字はあってもいい。例えば、お父ちゃんとか。あくまでも語っているのだから、出版社が漢字に変換したと思えばよい。でも漢字をワザとひらがなにすることで、幼いイメージを植え付けることはできます。
特徴として、口語(話し言葉)で書くとか、より感情移入しやすくなります。
台詞の雰囲気も地の文と同じになります。(目上の人との会話を除く)
主語、述語を取り除いた文章を書きやすくなります。
また、~~る。(~は走るとか)の現在進行形を多用できるのでスピード感が増します。
○○だった、とか、○○であったは、現在継続中の情報であれば使わないほうが良い。
初心者の人はこの方法をとると、さまになった小説になりやすいです。