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  作者: 明夢 優深
27/27

最終日~雫~




数年後、『最後の月国』にて。


「夢人様、こちらの書類にサインを!」

「その次は『空の島』の大臣との面会日程のご確認をお願いします」

「わかった、わかったから一気に来ないでくれ・・・」

サラサラと執務室にペンの走る音がする。

「夢人様―――」

「今度は何?」

ギロリと夢人が睨みつける。兵士は少したじろぎながら、

「心様が」

「心が?どうしたの?」

心、と言うワードに過剰反応を見せる夢人。

「なんでも、夢人様に逢わせたいご客人がいるらしく・・・」

「わかった。今すぐ行く」

夢人は今書いていたサインを書き終わると、執務室から応接間へと向かった。

「夢人君」

心が笑顔で夢人を迎え入れた。

「どうしたの心、逢わせたい人って?」

「うーん、夢人君、って言うよりは大夢君に逢わせてあげたいの」

「?・・・!!!」

夢人は首を傾げて心が逢わせたいと言った『客人』を見、驚いた。

「・・・わかった、明日、大夢を連れて来よう」



翌日。

「なんだよ夢人、逢わせたい奴って」

大夢の今の職業は夢人の補佐、及び外交のパイプ役だった。国中を飛び回っていた大夢は、昨日至急夢人に呼ばれたのだった。

「まあ、逢ってみればわかるよ。心も待ってるよ」

「心も?つうかお前ら、子供できたんだろ?おめっとーさん」

「ありがとう。でも、今はそれ以上の事態だよ」

「はあ?」

そんなやり取りをしながら昨日と同じように応接間に入る。

「あ、大夢君、久しぶり」

「おう、心・・・って、零!?」

「やあ、大夢。元気だったかい?」

「まあ、お陰様で、って何、この面子」

「こっちですよ!」

大夢は心に手を引かれ、ある場所へ連れて行かれた。

「はい、どうぞ!」

「はいどうぞ、って・・・」

大夢はちらりと目を遣って、それから目を見開いた。

「・・・大夢、久しぶり」

そこには、水色の髪の女性がいた。

長さは短くなっていて、眼帯もしている。だけど、見間違うことはない。


「雫・・・!!!」


思わず思い切り抱きしめた。

「うわっ、大夢・・・!?」

「お前、なんで、ここにっ・・・!つうか、生きてるんだよな、な!?」

身体中をベタベタ触る大夢に雫は顰め面をしながら言う。

「生きてる。でも、あの日は死にかけたの」

雫の話によると。

あの日、雫は谷に落ちてしまい、殆ど死にかけの状態だったが、幸いなことに助けてくれたのが腕利きの医者で、片目の視力は失ったものの、辛うじて生き延びることはできたのだった。

どうしてか両目ではなく片目だけだったのは、偶然とも奇跡とも呼べるだろう。

「リハビリなりなんなりで、こんなに時間かかっちゃった。・・・ごめん、大夢」

「・・・いい。雫が生きてるなら、それでいい」

「あはは・・・あたしも、逢えて嬉しいよ」

ぽんぽん、と背中を優しく叩いた。

「じゃあ、久々に皆でお話ししましょう!」

「そうだね。僕も公務をちゃんと終わらせたし」

「俺は暫く仕事ないし」

「私はクッキーを焼いてきました!!ジャスミンティーも淹れましたよ」

「僕も入っていいかな?」

『儂もいるのにゃ!!』

「そうだね・・・皆でまた、話そう!」

ある者は笑い、ある者は泣き、ある者は怒り、ある者は照れて。


そんな日々が、これからも続く。


これは、アタシ達の

最高で最悪な一週間の物語。





Fin.


*:..。o○☆゜ほんとのほんとのあとがき*:..。o○☆゜


ここまで読んでくださった方々に、まず感謝の言葉を。

ありがとうございました。


こんな途中で飽きてやっつけ感たっぷりな作品に最後まで付き合ってくれて本当に感謝感激です!!


元々飽きっぽい性格なので、多分今度も途中で飽きてグダグダだろうなあ、とは思っていましたが、案の定でした!

まず設定が無理やりすぎた!本当にごめんなさい!矛盾点だらけだしフラグの回収も仕切れてない感が否めないです!罵ってください!!!\(^o^)/


私のくだらない妄想で喋って動いて傷ついた雫たちにも感謝の意を。

誰かイラスト描いてくれないかな!無理だよね!ごめんなさい!!



次はどんな話にしようかな・・・。


本当にありがとうございました!!


2012,9,21

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