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21 ボディシェアリング

 グラフェンマンこと、緑川龍鳳に

メールが入っていた。


 誰からだろう?

 

 元ガールフレンドのブレンダからだった。


「ハーイ! 元気してる?

VRで新しい技術を使ってゲームを作ったの。

敵味方な事は忘れて遊びにきて!」


 なんて軽い誘いだろう。

 

 敵味方に別れて、世界的な人口削減を

止めようとしている俺は、

いつ殺されてもおかしくないというのに……。


 これは、罠だろうか? しかしもっと

情報を知りたいという欲求もある。


 うーん、グラフェンマンは、

しばらく考えたあと行ってみる事にした。


 メールで返信する。


「今から行く」


 するとすぐに返事が返ってきた。

 

「窓を開けておくから入ってきて」


 さすがに玄関からどうどうと

入るわけには行かないか。




 緑川龍鳳はグラフェンマンに変身して

ブレンダの家へと忍び込む。


 なんだか、こっそり入るなんて

いけない事をしているみたいだ。


 グラフェンマンは、窓からブレンダの部屋へと

忍び込んだ。


「ハーイ! リュウホウ!

会いたかった!」


 ブレンダはすぐに抱きついてきた。

 

「うわっ、ばかっ、やめろ、

今は恋人じゃない」


「つれないわねー」


 ブレンダは、人差し指を立てて

あごにあて残念がった。


「それより、新しい技術とやらを見せてくれ」


「そう、それを見せたかったのよ!」


 待ってて、取ってくる。




 ブレンダが部屋から出ていったのを見て

部屋の写真を見る。


 2021年G7の写真だ。


 そこにはなぜか、ブレンダの父、

ビール・ゲッツが写っており、

各国の首相と仲良くしている。


 背景の建物に目をやると、

そこには6角形のガラスが貼られたドーム状の

建物があり、もろにドーム型のグラフェンの

ようなものが写りこんでいた。

こんな所にもグラフェンが……、

わざとわかるようにこんな事をしているのか?


 こんな事を考えている間に

ブレンダが帰ってきた。


「おまたせー」


 何やら腕にまくベルトのようなものを持ってきた。


「じゃじゃーん!

これは、ボディシェアリングと言って

腕を動かすための電気信号を送受信する

機械です!」


「えっ? 送信だけじゃなく受信も?」


「そう、やってみて」


 ブレンダは、

変身を解いていたグラフェンマンの腕に装置をつける。


 そばにあるパソコンのモニターに

FPSらしきゲーム画面が写っている。


「銃を握るように握ってみて!」


 ブレンダが言う。

 

 言われたとおり握ってみると、

銃を握る感覚がある。


「すごい、銃を握っている感覚がある!」


「引き金を引いてみて!」


 言われたとおりやってみる。

すると、ゲーム上の銃から弾丸が発射され

手にも発射された感覚があった。


「すごい!」


「でしょでしょ!」


 ブレンダが、はしゃいで喜んだ。


「他にこんな事もできるのよ!」


 グラフェンマンこと、龍鳳の手が、

グーチョキパーと次々に勝手に動く。


「すごい、自分で動かしてないのに動く!」


 ブレンダは自分にも装置を付けた。

 

「そして、私がやってみたかった実験は、

これを私も装着して、お互いの感覚を共有し

ベッドでエッチな事を試す事よ!」


 それはそれはとてもエッチな事になるだろう。

ムーンショット計画万歳!


 ブレンダは、龍鳳をベッドへと押し倒した。

 

 はっ、いかん、ついつい妄想して

快楽に負けそうになる。


「ダメだ! ブレンダ! はなせ!」


「だーめ!」


 いちゃいちゃとブレンダがからんでくる。




 バタン!!


 急にドアが開き、父のビール・ゲッツが入ってきた。


「黙って見逃しておれば、破廉恥な事を! 許さん!」


 ビール・ゲッツは、手にもっていた猟銃をパソコンに

向けて撃った。


 バーン!

壊れるパソコン。


 自由に動けるようになった龍鳳ことグラフェンマンは、

変身して逃げる。


「じゃあね! ブレンダ! 今日はこれで帰るよ!」


「ざーんねん」


「待て、撃ち殺してやる!」


 ビール・ゲッツはグラフェンマンに照準を合わせて

撃つが、当たらない。


「それじゃ!」


 グラフェンマンは壁にグラフェンワイヤーを

当てると、いつものように空を飛んで逃げた。


あとがき

ボディシェアリングのシステムは既に完成しているようです。

エッチなネタに使ってごめんなさい。


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― 新着の感想 ―
 娘の連れ込んだ男を問答無用で銃撃するゲッツ親父。  想像したら笑えました。  グラフェンマンを迎撃するなら、自宅の屋根にCIWSぐらい配備しないと難しいのかもしれない(それよりも娘の教育の方が先だ…
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