超日常雑談
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一話 電車
これは朝の電車の中での出来事。
私は乗り換え口に近い、先頭車両に乗っていた。
全ての電車が私の乗っていた様な車両になっているかは知らないが、
一番ドア(先頭車両の一番前の扉)と運転席の扉(仕切り)には、ちょうど一人分が入る隙間がある。
まさに今日そこで事件が起きたのである。
そしてその出来事は一日中私の頭から離れなかった。
私はいつも通り、電車の中でボーッと寝ぼけていた。
私は電車の扉の横の壁(角の席との仕切り)に寄っ掛かりながら立っていた。
状況はこうだ。
一番ドアと運転席の扉の間には一人のおじさんが立っていて、その隣の一番ドアの横には、
銀色のメガネにリュックを背負っている、真面目そうな印象のサラリーマン(A)さんがいた。
駅に着いておじさんが電車から降りて(A)さんは後ろに下がり、
おじさんがいたスペースに入りそうな動きを見せた。
ところがその時、背が少し低くぽっちゃりとした印象のサラリーマン(B)さんがそこのスペースに入ってきた。
(A)さんはきっと割り込みされたと思っただろう。
しかし(A)さんの動きは小さく、(B)さんは気がついていない様子だった。
少し時間が経ち、(B)さんは(A)さんにリュックが当たっている事を指摘した。
(A)さんが少し下がった事でスペースが小さくなったのだろう。
それに対して(A)さんは少し切れ気味に「あなたが先に割り込んできたんじゃ無いんですか!」みたいな事を言い返した。
そしたら(B)さんはその場を離れて隣の号車にいってしまった。
これで話は終わり。
ありがとうございました。
私が知りたいのはどちらの人が悪いのだろうかという事。
どちらも悪いと言えば、それはそうなのだがあなたは(A)さん(B)さんどちらに共感出来るだろうか。
是非教えて欲しい。
先に割り込んできたのに、図々しくリュックが当たっていると指摘された(A)さん。
何も知らず、いきなりキレられてその場から離れるしか無かった(B)さん。
作り話にはこんな感じの微妙な話は無いだろう。
作り手は読み手が納得いく展開にする為に、事件は解決させ、
その出来事になった理由が分かる原因を提示する事が多い。
でもそんな綺麗事で現実の問題の全てが片付く訳は無く、時には理不尽な事もあるだろう。
これは現実に起こった出来事を元に書いて日常話である。
私自身はこの物語に登場した人を批判する為に物語を公表したつもりは全く無いという事だけは明記しておく。
超日常雑談ではこのように少し疑問に感じた出来事を紹介して行こうと思う。
次回もお楽しみに。