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死は唐突に

つまらない人生だ...

そう考えていた。


「ここは...」


目を開けるとそこはただ真っ白な空間だった。

ついさっきまでの部屋とは違い壁が無く、終わりが見えない。瞬きしても目を擦っても変わらない視界、まるで目の錯覚でも引き起こしているようだ。

突然の変移に思考が追いつかない。取りあえず覚えている限りの直前の記憶を遡る。




3月14日の午後 僕、霧島将蔵は病院の一室で卒業式を終えた。


「じゃ、先生は学校に戻るわね。くれぐれも安静にしておくように」

「ありがとうございました。紫藤先生」


先生は教師としての責務を終え病室を去る。

僕はその後姿を最後まで見届ける。


「病室で卒業式をやってくれるなんて、良い先生だね」

「そう...ですね」


僕の担当の医師、宇津志さんは羨ましそうに言った。宇津志さんの言うとおり、とても良い先生だった。

時には教材、時にはゲームや漫画を持ってきていろいろな事を教えてくれた。

もともと体が弱く、入退院を繰り返していた僕に一番付き添ってくれた。

親に見放されたも当然の僕は唯一の心の拠り所だった先生にもう会えないのはすこし寂しい...


「私も戻らないといけないけど、紫藤先生と私の言うとおりにしておくんだぞ~」

「はいはい、わかってますよ」


宇津志さんは軽薄な口調で病室を後にした。

ようやく...休める...

心のそこからそ思いゆっくりと瞼を閉じた...



ここまでは覚えてる。うん、きちんとした回想だ。

だけどここはどこだ...知らない天井どころの話じゃないぞ!


「目を開けたら真っ白な場所にいたなんてどこのドッキリ番組だ...」

「遅れて登場!」


急に目の前が光ったと思うと、そこには男とも女とも言えない文字通り中世的な人?が立っていた

白い外套を身にまとい、背中には神々しい羽根のようなものが...


「ド派手な登場、とても驚きました。」

「いやいやご丁寧にどうも...ってそんなにド派手じゃなかったわ!」


ノリツッコミの出来る面白い人だということは分かった。


「こんな状況で落ち着いてられるなんて凄い精神だね...」


内心とても混乱してるけど表に出したくないだけだ。


「え~と、どちら様で?」

「ふふふ...何を隠そう、私は世界を統べる神なのだよ!」

「あ~ノート片手に理想論語ってる人ですか」

「あっちはただの人間!私は本物です!」


コミュニケーションは取れるみたいだ安心した。


「で、その神様が僕をこの変な空間につれてきたんですか」

「私が神であることを素直に受け止めるんだ...」

「見た目もそれっぽいしこんな状況だし、何より初対面とは思えない感じがするんですよね。で、答えは?」

「神だからってなんでもして良いわけじゃないよ。君がここにきたのは僕のおかげだといっていい」


んん?話が飲み込めないぞ?


「短刀直入にいうと、霧島将蔵という人間は死亡した」

初投稿。大分悪筆ですが温かい目で読んでくれたら幸いです。


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