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何時の日か陽だまりの下、貴女と笑い合う日がくればと私は思うのです【アーリュルリス=カイーザ=アレサンクドリート】

遅くなった割には、な部分となってしまいました。

帝国の第三皇女アーリュルリス=カイーザ=アレサンクドリート視点です。




 整えられたテーブルの上の並べられたお茶とお菓子。

 隣には私の理解者であるエッシェルトール兄上。

 お茶会をセッティングしてくれた侍女達や護衛の方々には下がってもらいました。

 これからする話は彼等には理解出来ない類のモノですし、聞かれては困る類のモノでもあるためです。

 皆様は相手がキースダーリエ様だからか少しだけ躊躇されましたが、最後には命令に近い形で下がって頂きました。

 本来ならば部屋を出て頂きたいのですが、それだけはと懇願され話の聞こえない範囲に出てもらうにとどまってしまいました。

 このような事で命令という形を使う事は少々気兼ねするのですが、致した方ありません。……その命令という形ですら部屋を出て頂く事がかなわなかった事に少しだけ思う所もありますが。

 

「(これからする話は私や彼女にとって多くの人がいては決して出来ないですから)」


 騎士の方々や侍女の方々が私達を思って下さっている事は分かります。

 私を思っての事と気持ちは嬉しく思うのですが、結局本来の命令は懇願という形だったとしても流されてしまった事に少々思う所があるのも事実なのです。

 何時もなら無理な命令をしてしまった事に罪悪感を感じたとしても彼女達に何かしらの違和感を抱く事はありません。

 むしろ私の事をそこまで思て下さって、と感謝の気持ちで胸が一杯になった事でしょう。

 ですが、父上達と話した内容の事もあり、感謝よりも先に少々に違和感と気鬱な気分をどうしても感じてしまうのです。


「(私が今までしてきた事は本当に良かったのでしょうか?)」


 全てとは言いませんが私の甘さ……『地球』で培われた平等という意識が彼等を堕落させてしまったのではないか?

 そんな疑問がどうしても私の中で渦巻いているのです。

 私と『同じ』であろう彼女――ディルアマート王国のキースダーリエ様――が身分制度に馴染んでいる事を目の当たりにすると余計に。

 

 これからこの場に来るキースダーリエ様です。

 一体彼女と私はどんな話をし、今後どんな関係になるのか。

 『同じ』なのだという希望と、そんな方にしでかしてしまった私自身の不明による自責の念。

 様々な感情が私を蝕みます。

 ですが、それすら私の自業自得なのだという諦観も感じているのです。

 私は帝国の皇族……アーリュルリス=カイーザ=アレサンクドリートなのですから。





 私には『前世』の記憶と言えるモノがあります。

 それをはっきり実感したのは物心ついた頃からですが、エッシェルトール兄上によると生まれた時から私は少々変わった赤子だったそうです。

 ですから多分生まれた時から『前世の記憶』はあったのでしょう。

 多分『記憶』が『前世』だと認識した瞬間が実感した瞬間という事なのでしょう。

 変わっていた赤子である私を可愛がって下さったのは直ぐ上の兄上と今は皇太子となられている三番目の兄上です。

 他の方とは殆ど交流が御座いません。

 あの方々にとっても私は子供……しかも女の子である私に興味など無いのだと思っておりました。――それが間違いてあったと分かるのもすぐの事でしたが。

 この世界ではない『記憶』があるのだと理解してから少しした後、私はこの世界が『ゲーム』の世界である事に気づき内心喜びと落胆を感じました。

 「喜び」はお気に入りの『ゲーム』の中に生まれた事。

 「落胆」は生まれた場所が王国ではなく帝国であった事です。

 『ゲーム』の舞台は王国の学園であり、『キャラ達』も殆どが王国の人間です。

 帝国から留学という形をとる事が出来たとしても、最初から王国に産まれるよりも大変である事には違いありません。

 どうせなら王国に産まれキャラ達と親しい間柄になりたかった、とその時の私は落胆の中考えていました。

 そう。

 私はある出来事が起こるまで此処が『ゲームの世界』であると思い、現実ではないのだと考えていたのです。

 今、考えれば愚かだど自分を恥じるばかりです。

 ですが、私は『前世』であのような殺され方をしたのだから、これは神様がくれた贈り物だと愚かにも信じていたのです。


「(あの頃の事を思い出しても、よく兄上達が私を見捨てなかったと思います)」


 自分は特別な人間なのだと思い込んだ子供はさぞ扱いに困ったでしょうに。

 『前』では出来ないような振舞いも平気でしていたので、自由で扱いに困る子供であった事には違いないはずです。

 そんな私を見捨てる慈しんでくれた兄上達には本当に感謝の気持ちしかありません。

 

「(ただ、そうですね。一つだけ言い訳を許して下さるならば、あの時の私は『自分の死』と向き合いたくなったのだと思うのです)」


 『前世』の記憶は地球で生まれ育ち、そしてある場所で死んだ……殺された事で途切れています。

 最期の時に与えられた痛みや苦しみ、感じた怒りや悲しみを私は忘れる事が出来ません。

 多分、一生忘れる事はできないでしょう。

 そんな『自分の死』と向き合う事を避け続け、自分は特別な人間だと頑なになっていた私はその後に起こる出来事に対して何もする事ができませんでした。

 その時の事を語る事は今でも苦痛でなりません。

 ただあの出来事によって私はこの世界が現実であり、私は『自分の死』と向き合う事を恐れていた事を自覚しました。

 その代償は大きく、今でも私は失われた命に対して悲しみと謝罪の念を抱いています。

 同時に兄上達以外に私の事を認識し、異常ともいえる執着を持つ存在が居る事を私は知ったのです。


 あの出来事の糸を引いていたのは一番上の姉上だったと知った時の衝撃は計り知れません。


 アーレアリザ=カイーザ=アレサンクドリート姉殿下。


 アーレアリザ姉上は私が生まれるまで神童と噂され、将来を楽しみにされていた方でした。

 私のように現実を直視せず『前』の延長として自由にしていたために囁かれた「聖女」という称号。

 偶々『日本』の道徳観がこの世界では異質であり、結果として「聖女」などと囁かれた私のような紛いモノではなく、自身の努力と研鑽により積み立てられた実績。

 アーレアリザ姉上は間違いなく天才と言われる類の人間なのでしょう。

 だからこそ私のような紛いモノに興味を示さないだろうと……競争相手にすらなり得ないという事を悟り、全く関わりがなく今後も生きていくのだと私は疑っていませんでした。

 ですがエッシェルトール兄上達によると姉上は生まれた時から私に対して執着のようなモノを抱いていたというのです。

 それだけでも驚きだというのに、兄上達は更に驚く事を教えてくださったのです。


 本来ならば次期皇帝だったはずの一番上の兄と二番目の兄の諍い。

 第二皇女である姉上のふしだらな言動。

 その何方もアーレアリザ姉上が黒幕だと、そうエッシェルトール兄上達は教えて下さったのです。

 とても直ぐに信じる事は難しい事でしたが、話を聞いていくうちに真実なのだと分かっていき、血の気が引いていったのを今でも覚えております。


 第一皇子は文に優れ、第二皇子は武に優れていたと聞いております。

 伝聞であるのは私がお二人について全く知らないからです。

 ただ多分私が生まれた頃には既に険悪な仲であったのだと思います。

 朧気ですが、そのような記憶があるのです。

 そんな二人ですが昔は全く違ったのだと。

 第一皇子が皇帝となり第二皇子はそんな兄を騎士として支えたい、と。

 そう言って将来を語り合う程に仲がとよかったのだと兄上達はおっしゃっていました。

 そんな兄上達の仲を裂き、お互いへの疑心を植え付けたのがアーレアリザ姉上だったというのです。

 当時姉上とて幼い子供。

 私のように『前』がある訳では無い、言うならば歳相応の経験しかないはずです。

 だと言うのに、姉上はたくみに第一皇子と第二皇子の間に溝を作り、最終的には決して和解など出来ない状態に陥れてしまったのです。

 結局二人の兄上は相打ちに近い形で継承権を剥奪されるような事をしてしまい、今は小さな領地を与えられ、その地から出る事を禁じられています。

 私達が逢いにいく事すら許されません。

 姉上の策謀により二人の皇子は皇族としてすら認められない存在となってしまったのです。


 姉上は第一皇子と第二皇子の確執を深めていく中で第二皇女にも策を巡らせていたとの事。

 皇族とは『地球』での記憶を持つ私にとっては親子も兄弟も触れあいが少ないと感じます。

 親子間での愛情は確かにあるのですが、皇帝や皇妃という公人としての時間が多く私人である親である時間が少ない。

 どうしても寂しさは拭えない状態にあります。

 私にはその隙間を埋めて下さった兄上達が居ましたが、第二皇女である姉上にはいなかったのでしょう。

 確執を持っている第一皇子と第二皇子にとっては継承権を持つ姉上方すら敵扱いだったのかもしれません。

 今は皇太子でいらっしゃる第三皇子は何かしらの理由で近づけなかったのだと思います。

 そんな孤独に近い第二皇女であった姉上にアーレアリザ姉上はその隙間を埋める最悪の方法を囁いたのです。

 今、第二皇女である姉上は色狂いと王宮内でも蔑まれています。

 常に色香を纏い、男女ともなく閨に人を誘うふしだら言動。

 とても皇族としての姿ではないと噂されています。

 姉妹であると言うのに私は第二皇女にお会いする事は出来ません。

 彼女は何時の日か降嫁させるか、最悪の場合――。

 

 それらの全てにおいて裏で糸を引いていると言われているのがアーレアリザ姉上なのです。

 話を聞いた時私はそのような恐ろしい存在がどうして今でも皇族として何事も無く過ごしているのだろうか? と思いました。

 ですが理由を聞いて私は更に姉上に恐ろしさに身を震わせました。

 証拠となるモノが一切ないというのです。

 噂だけでは人を罰する事などできるはずがありません。

 どれだけアーレアリザ姉上が黒幕と囁かれようとも決定的となる証拠がない限り、反対勢力による戯言と言われてもみ消されてしまします。

 兄上達が噂では無く確定事項として私に教えて下さったのは父上である皇帝がほぼ確信しているが故です。

 そんな父上ですら決定的な証拠は見つけられないとの事。

 アーレアリザ姉上は子供であった時から神童と言われた頭脳を遺憾なく発揮し、自分の存在を匂わせていたとしても決定的な証拠を残さず皇族であり継承権が自分よりも高かった兄上達と姉上を表舞台から消してしまったのです。


「(それが嘘ではないと分かった時感じた恐怖は未だに私の心に深く残っています)」


 そんな恐ろしい存在が今度は私をターゲットにしたとあの出来事の時知ってしまったのです。

 それらの事実はこの世界が現実であり、私は決して『ヒロイン』などではないという認識を叩きつけ同時に恐怖で私を縛り付けました。

 このままでは私は殺されてしまうかもしれない。

 いっその事継承権など放棄し、帝都を逃げ出してしまおうか?

 そんな事すら考えました。

 ですが、恐怖で身を震わせる私を嘲笑うかのように、アーレアリザ姉上は何故かあの一件以降一切手出しをしなくなりました。

 私など歯牙にも欠けない存在となったのかと、そうも考えましたが、あの出来事以降お逢いした時に違うと分かりました。

 私を見る姉上の眼に宿った歪んだ何かは、姉上が未だに私に執着しを抱いている事を理解するには充分でした。

 賢い姉上の事です。

 もしかしたら分かるように私に見せているのかもしれません。

 何方にしろ、私に興味が失せた訳では無いという事だけは理解しました。

 

 それとは別にしばしの時を要しましたがアーレアリザ姉上が皇帝を継ぐ事を望んでいない事も分かりました。

 私は事実が分かるまでアーレアリザ姉上は自身が帝位に付きたいのだと思っておりました。

 ですが今まで三人の人間を表舞台から消したのは自分が帝位につくためではないようなのです。

 なぜなら現皇太子である第三皇子の立太子の儀式は恙なく行われたのですから。

 勿論今、皇太子に何かあれば姉上が皇帝となる可能性も御座いますが、現皇帝である父上が姉上の所業を知っている以上、それだけは有り得ません。

 皇帝陛下は最悪姉上を降嫁させたとしても皇帝になる道を阻む事でしょう。

 姉上の行動は帝位を目指す者としては致命的な行動だったのです。

 全てを隠蔽する事も出来たのにそれをせず、むしろ自分が糸を引いている事をほのめかす言動は帝位を遠ざける行為に他なりません。

 その事からも姉上は皇帝という地位に対しては何ら興味が無い事が分かりました。

 そして現在においても私以外に執着している様子はないのです。

 何より皇太子である兄上が言っておりました。

 私が生まれた事により自分は皇族で居られたのだ、と。

 今は皇太子であるグーティミュートヒ兄上は次々と消えていく兄弟に恐怖を感じていたようです。

 それがもしアーレアリザ姉上によって引き起こされているのならば、何時か自分の番も来るだろうと。

 その時自分では決して抵抗しきる事は出来ない。

 兄上は私と同じ事を考えていたのです。

 ですが、アーレアリザ姉上の興味は自分を通り越し私に来ました。

 自分が抜かされた事の安堵。

 自分よりも幼い子供である私が標的となった事への心配。

 そして安堵してしまった事に対する自己嫌悪。

 そういった感情がごちゃまぜになり暫くはふさぎ込んでいらっしゃったらしいです。

 ですが、私を見るアーレアリザ姉上の目を見た時、自分がふさぎ込んでいては私も、そして帝国も守れないと思い、奮起したとおっしゃっていました。

 自分の上の兄弟は護る事が出来なかった。

 だから今度は下の兄弟だけでも護りたい、と。

 兄上は「自分はエッシェルトールのように純粋にお前を愛してやれなくてすまない。だが、それでもお前を私なりに愛しているよ」と謝りながらも妹として愛して下さいました。

 私にはそれだけで充分なのです。

 アーレアリザ姉上のように怖い何かではなく、打算があったとしても妹して愛して下さっている事。

 その事が私は何よりも嬉しかった。

 皇族として、打算無しの愛情を求める事こそ難しいのは幾ら『前』の記憶により平和ボケしていた私でも分かります。

 むしろ純粋に打算無く愛して下さっているエッシェルトール兄上が変わり者と呼ばれてしまうのがこの世界なのです。

 そんなエッシェルトール兄上の愛情も勿論嬉しいですが、打算があったとしても今でも守って下さっているグーティミュティッヒ兄上には感謝しか御座いません。

 

 帝位に興味も無く、私に対して何らかの歪んだ執着を持つアーレアリザ姉上は私を皇族から追い出す事無く今まで過ごしてきていました。

 ……多分、時折私達を護る騎士の方々や侍女の方々の顔ぶれが変わるのは私のせいなのだと思います。

 ですが、それすら証拠もなく、理由も分からず、私達は姉上の真意を知る術は御座いません。

 言い訳と分かりながらも私に出来るのは去っていった方々が少しでも幸せな生涯を送っている事を神々に祈る事だけです。

 勿論兄上達が今まで何もしなかったなどという事はありません。

 ですがそんな兄上達の苦労が実った事は御座いません。

 兄上達が幾ら姉上を探ろうとも姉上の二人の騎士が潰してしまうのです。

 姉上を取り巻く人々がいる事は知っております。

 あの方々が何を思い、そして何を姉上に望んでいるかを私は知りません。

 ですが、彼等は自らの目的のために姉上に侍っているようですし、姉上自身も重用している様子は見受けられません。

 そんな姉上が二人の騎士にだけは全幅の信頼を寄せているように見えるのです。

 そしてそんな姉上の信頼に応えるように二人の騎士は姉上を護っております。――姉上に襲いかかる全てから。

 情報を得る事すら難しいのはそのためだと兄上は言っておりました。

 驚く事に父上ですら姉上の真意の全てを知らないというのです。

 全てを語らず周囲を騙し、そして真意悟らせない姉上も姉上を護る騎士の優秀さに私は恐怖するばかりです。

 そして考えるのです。

 何時か姉上が私を害そうとした時、私は抵抗できるのだろうか? と。


「(多分、私では決して抵抗する事は出来ません。……そうなっていれば今頃私はこうして「ココ」にいる事すら無かったでしょう)」


 私にとってアーレアリザ姉上は勿論の事、二人の騎士も又警戒し恐怖心を抱く相手なのです。


 赤茶色の髪に茶色の眸を持ち、常に愛嬌のある笑顔でいるリュナーグ。

 青色の髪に緑の眸を持ち、武勇に長け理想の騎士と噂されるカトルツィヘル。


 姉上の傍付きの護衛騎士の二人は事情を知らぬ人間にとっては理想の騎士として姉上とともに評判が高い方達です。

 ですが、裏の事情を知る私達にとっては彼等は恐ろしい名を持ち恐怖の対象なのです。


 どんな残酷な事だろうと常変わらぬ笑顔で命令を遂行する「狂笑の番犬・リュナーグ」

 どんな状況だろうと、倫理と道徳を持ち合わせていようとも全てを打ち捨て主に付き従う「虚無の騎士・カトルツィヘル」


 二人の騎士は姉上の命令を必ず遂行し、そして確たる証拠を決して残しません。

 彼等に一体どれだけの人々が自らも知らぬ内に自身の命を失っていったか。

 

 考えるだけ恐ろしいお二人ですが、なによりもそんなお二人を信頼し、そして信頼される姉上が私は心の底から恐ろしいのです。

 私の『前世の記憶』など姉上達の前には何の意味も御座いません。

 真意を探る事も出来ず、さりとて姉上たちに抵抗などする事も出来ず、ただ私は怯えて嵐が通り過ぎるのを待つ事しか出来ません。

 今まで見過ごした命が一体幾つあるのでしょうか。

 今まで見て見ぬふりをした涙が一体幾つあるのでしょうか。   

 私は決して聖女などと呼ばれる存在では御座いません。

 ただ姉上に対して何も出来ず小さき人間なのです。

 

 今は私に執着し、そしてそれ故に私に直接手を下さない姉上。

 そんな姉上がその執着を捨てたら?

 私はそんな日が来る事を心から望み、それと同時に心から恐怖しております。

 

 ……だからかもしれません。

 王国から遊学に来るという王子達と共に来たキースダーリエ様に対して過剰に警戒し、途中で違う事を悟りながらも自分の態度を改める事が出来なかったのは。

 私にとってキースダーリエ様は姉上と同じく、一人に執着し、自分の気に入らない人間を排除する事に何ら感慨を抱く事の無い人間だと思い込んでいたのですから。




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