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何処までも貫く強さ




 私の中で嫌な予感が段々強くなっているのを感じる。

 殿下達やお兄様との話は至極和やかで別に裏を探る必要も無い、普通の会話なのに。

 酷い胸騒ぎが一向に収まらない。

 むしろ酷くなっている気さえする。

 

 もうこの予感を認めてしまった方が良いのかもしれない。

 近いうち、私の身に何かが起こるのだと言う事を。

 けれどそれでもおかしいと思う事はある。

 どうして私だけがこの感覚に襲われているんだろうか? という点だ。

 胸騒ぎ、予感を感じたのがリアだったら?

 彼女は今此処に居たかもしれない。

 お兄様だったら?

 もっと人の多い場所での交流だったかもしれない。

 殿下達の場合だったら?

 少なくとも今私達は王城には居なかっただろう。


 私のように疑って疑ってようやく信じたとしても、何の変化も無いのは可笑しすぎる。

 表面上繕ったとしても、こんなにも普通にしている事は難しい。

 お兄様が私の異変を感じ取って心配しているように。

 兄殿下が若干私を探っているように。

 私だって相手の異変に気づくはずだ。


 それが無いと言う事は私だけがこの胸騒ぎを感じているという事なんだと思う。

 一体どうして私だけ?

 【愛し子】ならば両殿下だってそうだし、特に兄殿下は私と同じ【闇の愛し子】なのだから私だけであるはずがない。

 魔力的な素養と意味ならば私よりもお兄様の方が上だ。

 スキルという意味合いならば黒いのが真っ先に気づくはずだ。

 なのに何故私だけ?


「(私だけが置かれている特殊な状況やスキルとなると、真っ先に【精霊眼】が思い浮かぶけど)」


 殿下達が【精霊眼】を習得しているかは知らないけど、していないなら私だけがこの胸騒ぎを感じる理由にはなり得る、けど……。

 王城では随時発動している精霊を視る事が出来るスキル【精霊眼】

 今も私の目には色彩豊かな精霊が飛び交っている。

 特に代わりの無い何時もと同じ風景と言えば風景だけど。


「(何時もよりも精霊が少ない?)」


 殿下達もお兄様も無数の精霊が周囲を飛び交っている。

 この世界では確固たる意識を持たない精霊だけど、もし精霊に意識があれば寵を争って嘸かし騒がしい事になっていただろうと思う程に。

 けど今日は、何処か違う気がする。


 精霊達が飛び交っている事は間違いないけど、時折震えているような緊張しているような……怯えているような?


「(大雑把な感情しか持ちえない精霊が怯えている? 一体何に?)」


 瞬間、私は脳裏に【魔法直感】の言葉が叩きこまれるように浮かんだ。

 と、同時に私の脳内に自分達に向かって何かが降り注ぐ場面が描き出されたのだ。


 そこらかはほぼ条件反射による行動だった。

 ただ頭の中で危険信号がガンガン鳴り響いて脳内を揺さぶる。

 痛みにすら感じる脳内の揺さぶりを全てねじ伏せて私は殿下達の前に押し出ると両手を前に突き出した。

 

 魔法じゃ間に合わない!


「【風の精霊達! 私達に向かうモノを阻む壁となって!!】」


 私達の後ろから逆風のように風が巻き起こり吹きすさぶ。

 そんな風を断ち切る様に何かが私達へと飛び込んでくるのが見えた。

 真正面からぶつかってくる風に勢いを殺された何かがようやく私でも視認する事が出来た。

 あれは「矢」だ。

 安全なはずの王城でまさか矢が降り注ぐなんて。


「(有り得ない!!)」


 正式な魔法じゃないし精霊が何時もよりも少ないために完全に勢いを殺しきれない。

 けど、多分この程度なら……防いでくれる。


 そう思った時私達を大きなドームのようなモノが包み込む。


「ダーリエ!?」

「「キースダーリエ嬢!?」」


 ドームの壁に矢がぶつかり甲高い音を立てて跳ね返り廊下に落ちるのを見送った後、私は突き出していた手をゆっくり降ろす。

 後ろからかかる声には反応できなかった。

 振り返って何かを話し合う余裕が私には無い。

 私も状況は全く把握できない。

 けど未だ胸騒ぎ――多分精霊達が未だに危険を知らせてくれている――が収まっていない。

 これで終わりじゃないという緊張感が私に余裕を与えてはくれないのだ。

 ただそれは精霊達に知らされなくても分かる事でもあった。

 公爵家の人間である私とお兄様。

 王族で王位継承権の第一位と第二位の両殿下。

 誰を狙ったとしてもこの襲撃はただの襲撃じゃない。

 命を狙ったのか怪我を狙ったのかすら分からなくとも、矢を放つ牽制だけで終わるはずがない。

 ――その証拠にこの騒動に気づいて警備をしているはずの騎士の人達が来る様子が全くないのだから!


 緊急事態に黒いのも影から出てきていた。

 お兄様は私の横に並び矢の飛んできた方向から殿下達を隠している。

 殿下達も今襲撃にあった事だけは理解しているからか、息をひそめて敵の出方を伺っている。

 カチンという音が聞こえて来たから多分剣をぬいて構えたのだろう。

 騎士達もだけど殿下達も王城で大っぴらに剣を帯びる事を許されているのだから、この状況で戦闘準備を整えるのは当たり前の行為と言える。

 緊張感が高まる反面この場は恐ろしくらい静かだった。……まるで一切の音が遮断されてしまったかのように。


「ダーリエのお守りのおかげで助かったよ」

「わたくしも威力の大きさに驚いておりますわ、お兄様」


 私が付加錬金を施したのは初級の【守護】だった。

 風の精霊の御蔭で威力が弱まったとしても此処まで完璧に防いだ上、今だに守護の形を取る程の力を持っているとは思いもしなかった。


「キースダーリエ嬢は錬金術の心得があるのか?」

「初歩の初歩を学んでおりますが、まさか実践で威力を垣間見る事になるなんて思いませんでしたわ」

「初歩のいりょくではないと思うけど……こういう想定外はかんげいだ」


 兄殿下が結界を見て微笑む。

 私も見上げると結界が未だ綻ぶ事無く張られていて、時間稼ぎをする事は出来るかもしれない、と思う。

 事実を確認すればするほど効果の絶大さに疑問が浮かぶんだけど。


「(私の錬成が理由じゃないとすれば元となった魔石に何か施されていた? いえ、単純に品質の高い魔石だったという可能性もあるけど)」


 少し前にお父様に魔石を渡されて、何も考えずに錬成を施してお兄様に渡したのだけど……お父様は此処まで見えていた、かもしれない?


「(流石にそれは穿ち過ぎかな? ただ公爵家として品質の高い魔石を入手できたという事かもしれない)」


 結果としてこの場をしのげる可能性が出ていたのだから、今は余計な事は考えない方が良い。

 危機は過ぎ去っていないのだから。


「<敵さんのお出ましだぜ?>」


 黒いのの言葉に私は再び意識を結界の外へと向ける。

 同時に殺気が肌を撫ぜた気がした。

 それはお兄様や殿下達も同じだったらしくて私達はそれぞれ臨戦態勢になると殺気の先をきつく睨みつける。


 そんな私達を嘲笑うように敵は何の恐れも無く、普通に姿を現したのだ。

 ……つまり私達程度に姿を見られても問題は無いと言っているも同じだった。


 誰がターゲットなのか?

 襲撃の目的は命か怪我か?

 黒幕は誰か?


 最悪のパターンが脳裏を駆け巡り身体が震える。

 相手に殺気が無い事が何よりも恐ろしかった。

 時間を稼いで救援を待つ事しか出来ないのは分かっている。

 けど、此方にあるのはお兄様の持つ【守護】の魔道具一つだけ。

 此処が城内であり魔法と魔道具の併用により【結界】の魔法が上手く作動しない事が今回は不利に動いた。

 初級の【守護】ならば多少は阻害されても発動する。

 けどレベルの高いモノになればなるほど既に張り巡らされている【結界】と衝突し中和してしまう。

 【結界陣】は近距離で作動する事は出来ない。

 特に同じ効果を発揮するモノは。

 【結界】の魔法も同じである以上、仮令殿下達が高位の【結界】を発動できたとしても今この場で使う事は出来ない。


 私は目の前に出ては来たが、それ以降動こうとしない敵を見据えながらも圧倒的な不利な状況を打破する方法を必死に考えていた。

 

 敵の数は見えているだけで五人。

 もしかしたら全員は姿を現していないかもしれない。

 けれど気配は感じない。


 全員が黒装束を纏い姿だけ見るならばいかにも「暗殺者」な輩だ。

 ただ茶化していられる余裕がある相手には見えなかった。

 特に二人。

 明確な力量を計る事は私には出来ない。

 けど五人のうち二人は明らかに私よりも力量が上だと言う事だけは分かった。

 身のこなしもそうだが、身体能力で絶対に勝てないと明確な証拠が二人にはあるのだ。


「(獣人が出てくるなんて)」


 この襲撃がどれだけ本気なのかをまざまざと見せつけられるなんて思いもしなかった。


 この世界には『地球』では御伽噺の中にしかいなかったモノ達が存在する。

 ドラゴン、ゴブリン、スライムなどの魔物。

 ユニコーンなどの幻想種――魔物に分類されているけど。

 そしてエルフや獣人と言った人とは生態系が異なる者達。


 ただエルフはこの大陸には存在しないとされている。

 もしかしたら何処かの山間や森の奥底に隠し集落が存在しているかもしれないけど、今では文献の中にしか存在しない種族である。

 一方獣人はこの国にも隣国でも数は少ないが存在している。

 昔のように差別の対象になってはいないが基本的に自分の集落からあまり出てこず小さなコミュニティで生きている事が多いので、私も獣人には初めて会った。

 まさか襲撃者と被害者として初めての対面する事になるとは思わなかったけど。


「(獣人は獣の因子を持つ種族であり、身体能力は人とは比べ物にならない程良い。何より獣人固有のスキルを有する場合がある)」


 どうやって王城に侵入したかは分からないけど、そこらへんが作用している可能性は高い。

 人を近づけないスキルでない事を願うばかりだ。


 お兄様達も襲撃者の内二人が獣人である事には驚いている様子だった。

 兄殿下は更にその先、自分達の安全度が下がった事にも気づいているのか顔が僅かに曇っている。

 

 そう、相手が獣人であるという事は今発動している結界で助けを待つ事が出来るのかどうか。

 あまり楽観視できない状況に追い詰められているという事なのだ。

 

「(【風の精霊。お願い、攻撃を阻む逆風となって】)」


 私は先程のように風の精霊に頼み結界の周囲を風で囲む。

 私が精霊に頼んだ途端二人の獣人の表情が僅かに動いた。


「……なるほド。子供ばかりの割に対応が早かった訳ダ。随分、冷静なガキがいるみたいだナ」


 獣人の内の一人、長い髪を後ろで縛った真っ赤な方の口元が吊り上がった。

 眸には喜悦が混じり、先程までの無感動よりも物騒な色に背筋に冷たいモノが走る。

 もう一人の獣人、短髪で青い方は無言だが、やはり眸に何かの感情が浮かんでいるのが見える。

 こっちはこっちであまり宜しい感情を抱いているようには思えない。

 二人の獣人は方向性は違えど厄介な相手だと判断するしかなかった。


「あんだぁ?」

「いヤ? さっさと目的を果たすゾ」


 どうやら獣人二人の何方かが首魁、其処まで行かなくても上位者らしい。

 赤い獣人の言葉に襲撃者達全員が武器を構えた。

 このままじゃ押し切られるのは時間の問題だ。

 その前に何か策を考えなければ、最悪私達の誰かの命が失われてしまう。

 そんな事見過ごせるはずが無かった。


「殿下。攻撃魔法の類は使えますか?」

「いや、まだ初級をいくつかだ。情けない事だがこのような場所じゃ役に立つとは思えない」

「私も似たようなものですね。少なくともあの獣人二人をどうにかするほどの魔法は使えません」

「お兄様は結界の維持を頼みたいですし……結界が持てばいいのですが」


 いくら魔石の品質が良く初級らしかぬ結界ではあるけれど、やはり上位の結界には劣る。

 風の精霊に頼み少しばかり補助をしていたとしても焼け石に水だ。

 

 考えろ。

 

 この場を切り抜けるための策を。

 私に出来る事を考えろ。

 出来る最善を。


 考えて、考えて、考えて、策を引き出せ。


 此処は王城だ。

 私達はスケジュール通りに動いているのだから、次の場所へ来ない事を誰かが不審に思うはず。


「(城内だからと言って護衛を連れていなかったのは悪手だったとしか言えないけど)」


 令嬢サマの一件が済んだから、と迂闊だったかもしれない。

 王城内で暗殺者に襲われるなんて青天の霹靂もいい処だ。


「(そういえば、城内だけとは言えどうして殿下達に騎士がいないんだろう? 何か理由でもあるのかな?)」


 少し疑問に思ったけど、残念ながら今考えないといけない事ではないだろう。

 思い浮かんだ疑問は取りあえず放棄して現状の把握に戻る。

 

 騎士はつれていない、けど代わりとは言えないかもしれないけど、私達は時間はキチンと守っていた。

 今まで約束の時間をオーバーした事は無い。

 少なくとも私達だけで行動した時には。

 

 だから異変は直ぐに誰かに知られるはずだ。

 そうなれば此処に誰かがやってくるはずだ……多分騎士の誰かが。

 

「(こうなると、次行こうとしていたのは訓練場だったのは良かったかもしれない)」


 だから私達は異変に気づいてきてくれるであろう人達が到着するまで身を守り切れば良い。

 決して相手を倒さなければいけない訳じゃない。――相手を排除する事が一番の安全策だったとしても。

 現状相手の命を奪っても誰にも咎められる事は無いとしても。

 襲撃者の命の灯火が掻き消されたとしても。

 最善の手をとっても誰にも咎められる事は無い。


 体が再び小さく震える。


 人を殺すかもしれない覚悟と恐怖、自分の命と大切な人の命と生きていく中で外す事の出来ない大事な存在を守り切れるかどうか分からない事への恐怖が身体を震わせる。

 心の奥底から湧き上がる恐怖と嫌悪を私は意志の力でねじ伏せる。

 今それらの感情は邪魔でしかないのだから。


 実は一つだけ策を思いついたのだ。

 殿下達とお兄様を守る時間稼ぎのための策が。

 けどそれは決してスマートとは言えない策で、危険を伴うモノなのだ。


 言葉にすれば簡単だ。――私が結界の外に出て囮となれば良いのだ。

 

 武器のぶつかり合う音は多分異変を知らせるには充分だろう。

 だから、誰かが結界の外で戦う事、それも全員を引き付ける程の大立ち回りをすれば時間稼ぎには充分。

 そしてその「誰か」には多分私が最適なのだ。


 別に私が一番四人の中で強いという訳じゃない。

 私には解決していない重大な問題があるから、そういう意味では最適じゃない。


 けれど……――


「(――……二人は王族。しかも王位継承権上位の。そしてお兄様は次期公爵家当主なのだから)」


 地位の上で私達公爵家は王族の盾とならなければいけない。

 そして公爵家としては嫡子であるお兄様よりも替えの利く私でなければいけない。


「(幸いにもお兄様は結界の要であるために無理に出る必要はない、という口実がある)」


 年齢、性別の面を無視すれば私こそが囮となるに一番ふさわしいのだ。

 年下の幼女を危険な場に追いやる、という心情的に飲み込むのが難しい事さえ飲み込んでしまえば、策を実行する事は簡単だ。

 説得に関しても、王族の男子として次期国王としての選択を突き付けてしまえば良い。

 まだ先の話になると思っていたけど、まさか私がそれを彼等に突き付ける立場になるとは思いもしなかった。


「(これじゃあ令嬢サマの事を笑えない)」


 むしろ非道な選択を迫る私の方が余程人でなしかもしれない。

 だとしてもお兄様に瑕が少しでも少ない方法を私は選ぶ。

 

「(それに別に囮になるからと言って死ぬわけじゃない。私は死にたがりな訳じゃないんだから)」


 死にたがりはむしろ私の一番嫌いな類の人間なのだから。

 同類になるつもりは更々ない。


 心の奥底から危険だという恐れが湧き出てくる。

 『倫理観』が悲鳴を上げている。

 これから私が行おうとしているのは紛れも無い「殺し合い」だ。

 命がけの戦い、それも多分フェルシュルグの時とは比べ物にならない過酷な闘いの場に私は飛び込まなければいけない。


 相手方の闘気や殺気をぶつけられて体が震えてしまう。

 風の精霊を切り捨てる様に敵の剣が振り下ろされる。

 甲高い音が響き渡る中風の精霊を掻い潜り、時に風の精霊ごと結界を切りつける暗殺者達。

 その度に結界が微妙に傷つき、お兄様の持つ魔道具が点滅する。

 

 このままでは結界は持たない。

 悠長に考えている程の時間が私達には残されていなかった。


 深く呼吸し風の精霊に再び助力を願うと私は結界の外に出ようと一歩踏み出そうとした。


 けれど出来なかった。


「キースダーリエ嬢、その役割を君に任せる事は出来ないよ」

「っ?! 殿下?!」


 殿下が私を結界内に引き留めてしまったから。


 結界の外に出ようとした私の肩を掴み強引に引き戻される。

 引寄せられる強さにたたらを踏み後ずさった私を抱き留めて下さったのはお兄様だった。

 出鼻をくじかれ思考も一瞬止まった私は自分の横を通り結界の外に出る兄殿下をただ茫然と見ている事か出来なかった。


「王族に剣を向ける事の意味を説いても仕方ないかな?」

「まさかオージサマが出てくるとはナ。そっちの嬢ちゃんが出てきそうだったのも驚いたガ。いいのかヨ? オージサマが出てきテ?」


 思わず人物が結界の外に出た事に驚いたのか暗殺者達が結界から数歩離れる。

 赤い獣人の挑発にも似た言葉に殿下は薄っすらと笑うと持っていた鞘を投げ捨てると剣を構える。


「構わないさ。私には守る義務があるわけだし。――私が一番最適だろうし、ね」


 最後の言葉は自分に言っていたのか小さい声だった。

 だが私には聞こえた。

 この時、背を向けている殿下の表情がどんな表情を浮かべているか私には分かる気がした。


「結界は守り切らせてもらうよ」

「出来るならやってみナ!」


 殿下の赤い獣人の剣が交わり甲高い音を立てる。

 それが戦いの再開の合図だった。




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