とりあえずここどこ?
最弱の文章力を持つ作者なので最強に温かい目で見守って下さい!
最弱のメンタルなのであんまりいじられると泣きます!
よろしくお願いします!
気が着くとそこは深い森の中。
辺りは薄暗く地面は少し湿り気を帯び、うっすら霧も掛かっている。
俺が目覚めて見た最初の景色がこれだ、此処が何処なのかも自分が誰かも分からない。
とりあえず森を抜ける事にした俺は若干地面が傾斜してる事に気付いて
傾斜を登るように走りだした。
徐々に加速していく体、踏ん張りが効かない地面に、視界や行動を遮る草や枝など障害にすることもなく加速し続ける。
何時からか景色が逆にゆっくり感じ出し、俺が走り抜けた後は木々が
伐採されるようになってきた。
俺が踏み込む度に地面は抉れ、後ろに土砂が飛び散る、最早走ると言うより低空飛行しているかのようだ。
何度か生き物や木、岩などにぶつかったが何となくそのまま行けそうだったので突っ込んだらそのまま通り抜けれた。
山の中腹を越えた辺りでいきなり空気が変わった。
『人間よ良くここまで来れた物だ、お前のように脆弱な生き物があの森を抜けて来るとは余程運が良かったとみえる』
声は体に響くような音量と力があった、いや実際空気や岩が震えている気がする。
しかし相手の姿がみえない、何処から声が?
『突然の我の声と覇気で一歩も動けまい、なに恥じる事はない我の覇気を当てられて死んでいないだけで大したものだ、大抵の者は死ぬか失神するからな』
全然動けるし覇気と言われても何も感じ無かったが、実際声を聞きながらも俺は山頂に向かって飛ぶように走っている、そろそろ雲を抜けそうだ。
『我の覇気をはね除け雲の上にあり我が守りし神殿までたどり着く事が出来たならば我が直々に相手をしてやろう、だが命が惜しいと言う……』
やっと雲を抜けた!
澄み渡るような青い空、眼下に広がる白い雲、清らかな空気、さっきまでいた森とは文字通り雲泥の差だ。
『おいそこの人間どうやってここまで来た?』
さっきまでの声の主が後ろから話掛けてきた。
ふと振り返ってみるとそこには太陽の陽射しを全て跳ね返す程に輝く
銀の竜が佇んでいた。
一つ一つが刃の様に鋭く磨かれた様に美しい鱗に、頭から生えた二本の角は電気を帯びたように発光している。
全てを噛み砕き貫くであろう顎と牙、体長は尻尾を合わせると50メートルを優に超える。
黄金をよりも眩い輝きをみせる金の瞳、全てが覇者の風格をみせるその竜は厳かに語りかけてきた。
『答えよ人間、我が覇気とこの神域の結界を越えてどうやってここに来たのだ?』
「……。」
俺は残念ながらこの何とも言えぬ開放感と爽快感を堪能するのに必死で話す余裕がなかった。
全身でこの清らかな空気を楽しむ!
『答える気がないか、まぁよいここまで来たのだ約束通り我が直々に相手をしてやろう。』
俺は少し興奮気味なのか竜を無視して大の字で寝転がりコロコロと転がり始めていた。
『その前にお前のその格好をどうにかするべきだな。』
そう言われてやっと俺は竜の言葉に耳を傾けた。
「その格好?」
『全裸で我に挑む勇気は認めるが、流石に戦うこちら側とすると些か締まらんのでな。』
そう言われ自分の姿を見てみると確かに全裸だ。
だからか!
何か開放感が凄いと思ってた!
全身で空気を感じてる気はしていたけどこう言う事だったのか!
と言うより俺は最初から服着てたか?
それとも走った衝撃で弾け飛んだか?
それはともかく服どうしよう?
流石にずっと全裸はヤバイと記憶のない俺でも分かる。
『装備しないのか?それとも装備品が全てこれまでの道中で壊れてしまったのか?』
装備品無いのなんて見れば分かるだろ!
全裸だよ!
隠して何か持ってたり出来る分けないだろ!
『装備品が無いなら我が一式用意してやろう、全裸で戦われたとあれば勝ったとしても我の恥となるからな』
そう言って竜は目の前に白い服を出現させた。
『この服は装備した者の強さに応じてその強度を替える、つまり装備者が強者であれば決して破れることはなく、逆に弱者が装備すると只の布レベルになる。』
なかなか面白い服が出てきたな、正直凄く有り難い。
多分普通の皮とか布の服とか鎧は走ったらすぐに弾け飛ぶ気がする。
「そんなに良いものを貰って良いのか?」
流石にタダで貰って良いレベルでは無い気がする。
『構わん、ここまで来れた褒美とでも思え。』
結構太っ腹な竜である。
実際は太っては無く堅そうな鱗と筋肉に覆われているが。
「なら遠慮無く貰っておく。」
俺は白い服を装備した!
装備した途端、手には白いグローブ、足には白い靴が装着された!
『それはお前が任意で出すことも消すことも出来る自動装備だ、強度は服と同じく装備者に依存する。因みにその装備は汚れる事はないから着替えは不要だ。』
至れり尽くせりだな!
俺の為にオーダーメイドで作ったの?
『大した装備ではないが全裸よりはましだろう、ではそろそろ戦うとするか!』
そう言うと竜は大きく息を吸い込み輝く銀色のブレスを放って来た。
でも俺はグローブ出したり消したりするので夢中で避けられない。
ブレスが当たる全ての地面はマグマの様になり大気がブレスの威力に震える。
空間ごと燃やし尽くすかの様なブレスが俺に直撃した。
『その装備は強さに依存する、即ち人間ごときが装備しようと我からすれば何も変わらんと言う事だ。』