『願いを叶えてくれるコイン』 終
「ええええええ〜〜〜!?」
『霧島華音』に依子ちゃんの驚きの声が上がる。
「香奈さんってまだ大学1年生なのに、お店を持っていて・・・しかも私の学校・・・『霧華高等学校』の卒業生で・・・理事長だったんですか!?」
「うん、そうだよ。」
説明的セリフありがとう。依子ちゃん。
後日、約束通り依子ちゃんが遊びに来た。
しかも、『さのや』の『今川焼』を持ってね♪♪
ちなみに、さのやの今川焼は私やかのんさん、花子さんの大好物なんだよね。
花子さんにお茶を入れて貰っている間に、学校の話が出たから・・・
「私其処の卒業生で今は大学通ってて、そこの理事長だよ?」
って言っただけなんだけどね。
「香奈ちゃん。普通、驚くと思うよ?」
っと、お茶を持ってきた花子さんにもつっこまれた。
う〜ん、言われてみれば・・・そうだよねぇ・・・
な〜んか、華音さんで耐性が出来てたんだろうねぇ・・・そこまで驚かれるって思ってなかったよ。
「まあ、何にしても・・・」
「こほん、先日は本当にありがとうございました。」
「学校の方で、私にコインを売ったクラスメートとも一応は仲直り的な事も出来ましたし・・・友達にも迷惑を掛けなくて済みました。」
「うん、それは良かったよ。」
はふっ
私は今川焼をほおばる。
「あつつっ」
中の餡子があっつくて、甘くて美味しい。
かのんさんには、二つに割って皿の上に置いた。
「かのんさん、猫舌なんですから、気を付けて食べてくださいね?」
(分かってるわ!)
(あっつつ)
もう、かのんさんってば・・・
「えっと・・・その黒猫は・・・?」
「ん?かのんさんの事?・・・私の親友だよ。」
私はかのんさんを撫でながら答える。
首の所をごろごろってする。
(にゃ、にゃ〜〜〜食べづらいから後で!)
「ふふふ、可愛い。」
そんな私とかのんさんを目をまあるくして見る依子ちゃん。
「ん?どうしたの?」
「え、いや・・・こんな事いっちゃって失礼なのかも知れませんけど・・・」
「香奈さんも、普通の女の子なんですね。」
「甘いものが好きで、猫を撫でて可愛いって・・・凄いチカラとか持ってるのに。」
「む〜〜〜ホントに失礼だよ、依子ちゃん。」
「あ、ご、ごめんなさい。」
慌てて謝る依子ちゃん。
「ん〜そうだね〜〜〜また、遊びに来てくれるなら許してあげるよ。」
「私達と友達になってくれるかな?」
「はいっ喜んで♪」
依子ちゃんは満面の笑みで答えた。
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次回更新は 5月15日の14時30分頃になります。