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レクイエム・ロード  作者: 捨石凞
第1章 名も無き亡霊編
7/26

放課後の非日常

 それから沙英と別れ、日も暮れてきているため帰り道を急いでいるとき、何か違和感を感じた。

 (今、悲鳴が聞こえた気がしたんだけど……)

 しかし、周囲には何か起こった様子は感じられず、気のせいだと思うことにした。

 その直後、


 今度は確かに悲鳴が聞こえた。


 (案外近くからだ、だとすると公園の方か?)

 俺は急いで悲鳴が聞こえた方へ向かった。

 だがこの時、気付くべきだったのかもしれない。

 これは自分一人でどうにか出来るような事態ではないということに……

 公園の少し影になっている辺り、そこで俺は見てしまった。


 ----血に濡れて、ズタズタに切り裂かれた無惨な死体を


 とても現実のものとは思えず、まるでサスペンスドラマの世界にでも迷い込んでしまったような不思議な感覚を覚えた。

 (だ……誰がこんなことを……)

 その時、


 ジャリ、と砂を踏む音がしたのを聞き振り返ると

 そこにはさらに正道をパニックに陥らせる光景が広がっていた。

 暗くて判別がつかないが一見すると人のようにも見えるが、よく見ると半分透けているようにも見える。

 もっと確認しなければその正体が何なのか分からないが、それ以上に先程殺害の際に使用したのだろう凶器である刀が、正道の命が危険であることを示していた。 殺害してからそれほど経っていないのか、それは紅く濡れており、わずかな光量である街灯の光でも生々しく輝いていた。

 間違いなく今目の前にいるのが、殺人犯だと理解できた。

 (に、逃げないと……こ、ころされ、殺される!)

 頭ではそう判断している。

 だが正道の足はガクガクと震えるだけで、体はその場に縫いつけられたかのように固まってしまっていた。

 そうしてる間に殺人犯は一歩、また一歩と正道へと近づいている。

 歩く度に、刀に付いた血が一滴ずつ滴り落ちていく。

 そうして両者の間が刀の間合いに入ったとき、正道は既に詰みの状態に入っていた。

 もう逃げ切れない、自分はここで殺されてしまうんだ、と諦観の境地に入っていたとき、


 --ーーその声は聞こえた


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