表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
レクイエム・ロード  作者: 捨石凞
第1章 名も無き亡霊編
5/26

素人の考察

 HR後、一時間目の授業が始まっても、まだ俺の頭の中は遊佐と話したことが気になっていた。

 変死体が連続して発見されてるという噂。

 もしそれが昨日発見された死体と関係しているのなら……

 まだ誰か犠牲になる可能性があるということだ。

 (そもそもこれは事件なのだろうか?)

 殺人事件として扱われているのなら、今日だって臨時の集会でもして注意を呼びかけたり、通常よりも早めに下校させたりするだろう。

 それがないのは、殺人だと断定させる材料が不足しているということである。

 とはいえ、実行した犯人は存在しているわけであり、今現在もそいつは近くにいる可能性がある。

 あんな注意しか出来ないような状態ではないはずなのに…だが悲しいことにそのことを考える自分もどこか楽観的に捉えているところがあった。

 危険だと判断するには実際に遭遇しないと分からないのだ。

 いずれにしても素人の俺が考えてどうにかなる問題でもない。

 (とにかく担任が言っていたように、寄り道せずに帰るとしますか)

 この時の俺はそう考えていた。


 だけど、この時にもっと気を付けておくべきだったかもしれない。

 そうすればあんな軽はずみな行動をとったりなんかしなかったはずだから……



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ