序章
その世界は死に満ちていた……
いつからだっただろう?
奴らに復讐してやろうと思ったのは。
いつからだっただろう?
俺がこの状態として生まれたのは。
いつからだっただろう?
それがどうしようもなく虚しい行為だと感じ出したのは……
たくさんたくさん殺してきた。
たくさんたくさん壊してきた。
たくさんたくさん自分を犠牲にした。
これ以上どうすればいいのだろう?
誰も教えてくれません。
これは悲劇か?自業自得か?
そう考えることすらもう億劫になってしまいました。
ここは現実の世界ではない。
かといって、天国でも地獄でもない。
まあ、どちらかと言えば地獄っぽいと答えるだろうけど。
その生者の姿など全くいない地獄のような場所は、かつての自分が創り上げてしまったものである。
これは夢なのかとそう思いたくなるくらい、あまりにも現実とかけ離れていた光景だった。
だけど確かにこれは存在しており、目の前の惨状は自分の手で招いたものである。
取り返しがつかないことは分かっていた。
どうにかしたくても、自分ではどうすることも出来ないことだって百も承知だった。
それでも救いがあるのならば……
このどこから歪み始めたのかすら分からなくなってしまった世界を終わらせることができるのならば……
そう願ってやまない。
この物語を一つの問題として問いかけましょう。
あなたならどう終わらせますか?