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第六話

「で、さてさて。さっきルーにも言ったんだが、何時までも団体名称が『勇者様方』でも恥ずかしい。

というわけで、なんか団体名を決めよう」


何がどう『さて』なのでしょう? ここは、会議室です。・・・本当にそういう名前になったようです。

相変わらずリーディが仕切っています。・・・まあ、結構しっかりしてますし、適任といえば適任。


「・・・んなこと急に言われても」

「すぐには思いつかない」


カームとクリスは困ってます。たしかに、そうですよね。


「ほらほら、前にみんなのあだ名決めた時みたいに考えればいいんじゃない?」

「えー? じゃあ、2-2だから・・・どうしよ?」


うーん。みんなで考えます。えっと、じゃあ・・・


「あだ名は、英語が元になってる人も何人かいますよね? 2-2、二年二組は英語で・・・?」

「第二学年は英語で『The second school year』だよね? 略して『TSSY』?」

「いやいやいや、それだと他のクラスも含む。2組は、『The second class』・・・?」

「『the』はつけなくていいんじゃない? ・・・てか、くっつけると長くなっちゃうし」


・・・決まりませんね。


「じゃあいっそのこと、『ユィミヤ』っていうのは? 結宮中からとった「「それはダメ」」・・・なんで?」


スノウが提案しましたが、リーディとティファに却下されました。

・・・どうしてですか?


「ああ、言ってなかったっけ。名前・・・というか偽名の出身地のとこ、みんなそれで統一だから」


偽名って・・・身も蓋もない言い方ですね。


「だけど、ティファたちはこっちとちょっと違う言い方で名乗っちゃったじゃん」

「あれは愛名と出身地を略したものだと思われたらしいよ。初対面の名乗りではまず愛名は言わないし」


なるほど。でも、フィーレンシア様は言ってましたよね?


「ああもう。決まんないから、まずはひとりひとりの偽名を先に考えちゃおっか」

「そうしよそうしよ。名前のとこはいつものあだな、姓2つは先のを下の名前、後のを苗字を捩って、愛名は適当ね」


えっと、じゃあ私はルーフ・・・愛名は、えっと・・・[無]の呪語ルーン、“ルィンシア”にしましょう。

ルーフ・ルィンシア・ユィミヤ・ホロゥ=アキツキ。・・・アキツキは変ですかね? えっと、どうしましょう・・・。

明が転じて灯、でグロウ、槻から月、でムーン・・・ルナにしましょうか?

くっつけて、グロウルナ・・・グロウナ、グルーナ? どっちにしましょう?


「ねえ、リン。後の姓、グロウナとグルーナ、どっちがいいと思いますか?」

「んー・・・グルーナかな」


とすると、私はルーフ・ルィンシア・ユィミヤ・ホロゥ=グルーナ、ですか。

・・・やっぱり、長いですね。まあ、しょうがないです。


「・・・決まった?」


と、肩をつんつん突っつかれ、振り向きました。

・・・ああ、スノウですか。


「ええ。そういうスノウは?」

「愛名が決まらないの・・・どうしようかな?」


うーん・・・じゃあ。


「見たところ、スノウは[氷]属性のようなので、その呪語からとって“トーラ”はどうですか?」

「・・・ルーン? って、ファンタジーとかによく出てくる魔術言語の事?」


スノウは首をかしげます。・・・まあ、ちょっと違いますけど・・・


「だいたいそんな感じですね」

「そう。じゃあ私はスノウ・トーラ・ユィミヤ・リッカ=ハクアか。うん、いい感じ。ありがと、ルー」

「どういたしまして」


・・・姓はそのままなんですね。いいな、捩らなくても自然で・・・。


「ルーは、どんなのになった?」


あ、リン。


「私はルーフ・ルィンシア・ユィミヤ・ホロゥ=グルーナにしましたよ。リンは決まったんですか?」

「もちろん。リン・フィート・ユィミヤ・ライナ=パーリスって、どうかな?」


パーリス・・・『Palace』ですかね? 宮殿とかの意味の。ちょっと音が違うような気がしなくもないですが。


「いいんじゃないですか? パーリスじゃなくてベルズとかでもいいと思いますけど」

「んー・・・でも、やっぱりこのまんまがいいや」


そうですか。まあ、語呂の問題もありますし。


「あっ、ひらめいた」


と、いきなりリンが手をぽん、と打ちました。

・・・どうしたんですか?


「おーい、みんなっ! こっちちゅうもっく!」


なっ、何をいきなり大きな声を?!

その言葉のとおり、一気に全員がリンの方を見ました。


「さっきリーディが言った総称なんだけどさっ、“プレッジ”なんてどう?

結宮の結はそのまま結ぶだけど、宮は神社とかの意味もあるよね? 神社で結ぶといえば、結婚。

で、大昔は結婚を契りとも言ったから、それを英語で『Pledge』。誓いとかの意味の単語だし・・・

・・・ね、いいと思わない?」


ああ、なるほど。音もいい感じですし、私はいいと思います。


「いーじゃんいーじゃん!」「あたしは賛成」


がやがやと、みんなも同意します。


「ん、よし。じゃあ俺らは今日からプレッジだな」

何だかグダグダですみません・・・。

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