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第二話

今回は、短いです。

「ルー、なんか大技ねえ?」

「大技・・・ですか。えっと・・・」


唯桐 晶・・・愛称クリスト、もしくはクリス・・・にせがまれて、私はちょっと考える。

・・・大技って言うと、やっぱりアレですかね? 見栄えもするし。だけど、少し罰当たりな気も。

・・・ただ、こればっかりは詠唱を省略できないんですよね。異様に長いのに。

まあ、やってみますか。


「風よ、祈りの灯火よ。流れ、来たれ。光り輝け」


神霊術と呼ばれる超高難度の術・・・の、一つです。その威力は凄まじいもので、神々の奇跡に近いものがあるそうです。

本当に神様の力を使うわけではないのですが・・・でも、私の力ではその力の幻影しか、映し出せません。


「神代の昔から、この世を統べる者。私は、その祈りを此処に望む」

「おおっ!」


詠唱の途中なのに、もう歓声が上がる。なんで・・・ああ、足元が光ったんですね。・・・あれ?

この魔術、そんな効果ありましたっけ?


・・・ここで止めておけばよかったのに、と後で後悔することになります。厄介な事になってしまいました。


「一筋の光と共に、彼の者は舞い降りた。今・・・」ガガコンッ!「・・・はい?」


・・・変な音がしたような。なんでしょう?


「ル、ルー! 足元!」


足元・・・? なんですか? ちょっと下を見てみると・・・そこには、真っ黒い穴?が。・・・でも、落ちませんね、私。

・・・なんか大きくなってません?


「え、ええ、えええ・・・?」


みんな、硬直してしまっているようです。

穴は、どんどん大きくなって、ついに・・・教室の床が全部、見えなくなってしまいました。

そして・・・


カシャンッ


・・・そんな音がしたかと思うと、みんなそろって落っこちてしまいました。


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