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狩人の狩人  作者: 千野りん
一章
1/5

エピソード1

これはプログラミングを行えるサイトで作っていたアニメをリメイクしたものです。原作を知っている方、ありがとうございます。大幅に内容を変更しております。一応初めての作品になるので、上手くはかけておりませんが、応援よろしくお願いします。

俺が生まれるずっと前。人間の魂が突如として形としてあらわれた。そしていまではあたりまえの超能力-リィティルが誕生した。この能力は生まれつきだが、努力次第で昇華させることやあたらしいものに変換することもできる。混乱と期待が世の中では混ざり、己を追求するもの、変わらず平和に過ごすもの、英雄も目指すもの、そして、その魂を狩りとり、自分の寿命を増やそうとする新たな犯罪者、闇狩人(やみかりうど)が現れた。闇狩人の出現によりさらなる混沌がうまれ、人口があっというまに半分になるという事態になった。闇狩人の対策のために、闇狩人を倒し、おとした魂を自分ではなく天に還すために働く天狩人(てんかりうど)という職業が誕生する。天狩人の誕生により、人口激減は食い止めることができた。しかし、まだ闇狩人の脅威を完全に封じ込めれたわけではなく、年々増え続けている。そんな時代が今だ。


狭い部屋にあるベットから急ぎもせずに起きる。今日は天狩人育成高等学校へ入学する日だ。朝は弱いが、なんとか早めに設定した時刻に起きることができた。まず洗面所に行き、うがいを済ませたあと用を足す。そしてもう一度洗面所に行き、顔を洗い、髪を整える。洗面所とトイレを往復しなくてはいけないことをあえてやっている理由は、朝一番にうがいをしたほうがいいというずいぶん前に見た健康番組から得た生半可な知識からだ。支給品の中から選ばせてもらった服を着る。天狩人育成高等学校3地区10番の制服だ。胸元に紋章が入ったTシャツに肩に紋章が入ったジャケット、五分丈ズボンが基本で、それ以上は戦闘に影響を及ぼさなければ自由だ。俺は他には何も着ない。菓子パンをコーヒーとともに食べ、歯を磨いて、少し早いがシンプルな茶色のリュックを背負いドアを開ける。鍵を閉めしばらく来れない自宅と別れる。朝早くから掃除などをしてくれているマンションの管理人さんへ挨拶と手短な今後の説明を行うと、了承と激励を得た。再び挨拶をし、駅のほうまで歩く。自分以外とのかかわりが期待と不安を浮き彫りにしたが、緊張には強いため、腹痛を起こすこともなくもう多くの人が乗っている電車に乗り込む。ほとんどが大人で、俺から期待を抜き取ったような顔をしていた。かなり進歩した文明のおかげで三十分ほどで最寄りの駅に着いた。予定の十分前に来たのだが、もう見知った顔が階段を上った先で待っていた。スマホをいじっている彼女に声をかけると花が開いたような顔になってこちらを振り向いた。

「おはよーっ!」

「ごめん待たせた」

「いいよいいよ!私が勝手に早く来てるだけだからっ」

「ありがと、いこっか」

彼女は花咲鶴花(はなさきつるか)。苗字と名前どちらとも花がついているので、みていると花を連想させる。彼女は小学生からの友人で恥ずかしい言葉でいうと幼馴染だ。もう一人、同じここに通うことになる友人に彼女の存在を話したら、同人誌でありそうな設定といわれたので、肩をたたいておいた。小学校から高校からの女の友人がいるだけで同人誌になってたまるか。五分ほどの短い道のりで、緊張して眠れなかったと少しクマができた目で彼女から言われたので、自分は大丈夫だったと心配してくれた彼女へと返す。そんなことを話していたらついた。要塞のような施設の明らかに重そうなでかい門をくぐり、無駄に長い道を歩き、一階の教室へと足を運ぶ。女子は二階なので彼女とは別れる。生徒数はかなりいるようで、奥に続く部屋は見る限り四十人ほどが入るぐらいの教室だけだった。指定された部屋までいき中に入る。その中は一人しかいなかった。指定された番号の席に座ると、その人の隣だった。その番号は教室での座席と寮の位置を表しているので、この人とは寮も隣ということになる。リュックを机についているフックに掛けると手持ち無沙汰になった。配られたパンフレットを読もうかと思ったけど、二人きりの空間ではなんか気まずい。

「初めまして」

どうしようかと考えていると右側からいきなり声がかかってきて驚いた。目もこっちに向いているので俺に書けた言葉に違いなかった。流石に無視はせずに返す。

「あ、初めまして」

綺麗な黒髪にすこし緑と紫のラインが入っている。首元にはネックレスをかけており、小さい写真が入れられるものだ。なんかチャラいと思ってしまった。

「名前は?」

いきなり聞かれ恐縮してしまう。第一印象がチャラいだとなかなかやりづらい。

炎勇龍太(ほのいさりゅうた)、です」

ずいぶんとゆっくりと言った。炎勇が聞き取りづらいため、もう一度聞かれることが経験上あったからだ。もう一度聞かれるとこの場面では気まずすぎる。

「炎勇か。よろしく」

「あ、よろしく」

「俺、糸澄真也(いとずみしんや)

「え?」

今のは聞き取れなかったからじゃない。その名前に聞き覚えがあったからだ。天狩人で最近注目を浴びている実力者、糸澄大也(いとずみだいや)と名前がかなり似ていた。真也と名乗った彼はすこしめんどくさそうに首をかいてもう一度自分の名前を言った。

「糸澄真也とは兄弟」

いきなりそう言ってきた。誇らしげでもなくめんどくさそうだった。

「あの天狩人の?」

どう反応すればいいかわからず、時間稼ぎのような質問をしてしまう。そりゃそうだと自分でも思う。

「うん、兄貴」

「そうなんだ・・・すごいね」

「そうでもねえ」

少し不愉快そうに言われたため、不思議に思う。不満にも思う。褒められるのが苦手だったりするのだろうか。少し沈黙が続くと苦笑を顔に浮かべ「わりぃ」と言った。その意味は全く分からなかった。

「俺、兄貴と仲悪くてさ、嫌な気分にさせてたらごめん」

こんな風に謝られるとは思わなかった。

「いや、いいよ。こっちこそなんかごめん」

謝られると謝ってしまう人間なんだ。俺は。すると相手が少し驚いた表情になった。疑問を持つ前に彼自身が説明してくれた

「有名人とさ、仲悪いって言うとたいてい理由とか聞かれるんだけど。兄貴の事好きな人とかあこがれてる人とか、そういう人に自分の意見伝えんのもなんか嫌だし、ほぼ俺が悪いみたいな、空気で終わっちゃうときがほとんどだから、炎勇みたいに受け止めてくれる奴は珍しいなと思った。」

そのあとに本当の笑顔を少しだけ見せて「ありがとな」といった。ぼくはありがとうも正面から受け取ることが難しいので返事になっていない返事をした。チャラいという印象はいつの間にかどこかにいってしまった。見た目で判断してはいけないはこのことだと思った。

「炎勇のリィティルってなんなんだ?」

「えっと、簡単にいえば「もの」に条件をつける能力と、炎の基礎リィティルってかんじ」

「ものに条件をつけるって例えばどゆこと?」

「二つまで、一回使ったらリセットされる条件、単発と、いくらでも使える条件、連発をつけれるんだ。一つのものに連発を二つつけることもてきる。ほら」

手に力を込めると剣が現れる。俺の剣だ。

「この剣には連発を二つつけてる。一つ目は願ったら剣が元ある場所から複製されて俺の手元に来ること、二つ目は剣を持ってる状態で願ったらその剣の複製品は消えること。これで剣を持ってかなくてもいつでも手元で操れるってかんじ」

ずいぶんと長い説明になってしまった。短いと理解してもらえず、長いとよく分からないと言われてしまうので、塩梅が難しい。彼は理解してくれて、すごいリィティルだなと言ってくれた。

「そのリィティルの名前は?」

「龍に、決断の決で龍決(りゅうけつ)っていう名前」

「ネーミングセンスいいな、俺のリィティルはアビスつうんだけど、一つのものを異空間に飛ばせるっていう能力。あとは炎勇と似てるかんじで闇の基礎リィティル。」

「異空間に飛ばす?」

「その異空間がどうなってるかはしらんけど、そこにものを入れた状態でもう一つ入れようとすると入れない。そのものを消すか、入れないかの二択だな。上書き保存みたいか保存しないかみたいな感じ。ものを消したり収納したりできる。」

俺よりかなりわかりやすい説明をしてくれたところで、教室に誰か一人入ってきた。糸澄も知り合いではないようで無視する。すぐにもう一人入ってくる。そいつは俺の知り合いだった。同人誌にありそうと言ってきた奴だ。

「おう、龍太!久しぶりだなー」

そう俺に声をかけると横の糸澄に視線を移し、もう一度俺に視線を戻した。そいつよりさきに糸澄が口を開いた。

「糸澄真也。さっき炎勇と会ったばっか」

「なんか糸澄大也と名前似てるな!俺稲仕成(いなづかなる)!龍太とは中学からの付き合い」

「よろしくな」

「糸澄君は、大也さんの弟」

「まじかよ!すげーな」

「仲悪いけど」

「悪いのか!俺も姉ちゃんと仲悪いから分かるわーなんか有名人で実力もあるといろいろ言われそうだな!俺、姉ちゃんから一回童貞のくせに調子乗んなって思いっきり腹パン食らった。あいつなにかとモテてんだよー、ひでえよな?弱者の俺に優しくするのが強者だろーっつって」

こいつ、成はめっちゃしゃべるし、本物のチャラいやつだ。第一印象からそこは変わっていない。だから最初のうちはひいてたんだけど、いいやつだから今まで関係が続いてる。これからも続かせたいとも思う。童貞を本人は気にしてるけど、モテてないこともない。三人ぐらいから告白されているが、全部断っている。理由は可愛くなかったかららしい。そこは俺もつっこんだ。相手は選びたいと信念を突き通しているらしい。彼と彼の姉が喧嘩したときは「ブスから告白されても断るだろっ!」といったらしい。そしたら腹パンだ。ブスほどでは三人ともなかった気がする。

「それは大変だな」

糸澄がそう言って少し笑った。成は自分にとっては笑い事じゃないことでもその話を笑い事にしてくれる。その腹パンでちょっと胃液出たらしい。しかもそのことを食事中に言ってきた。正直デリカシーがかけてる部分がちょっとある。気になるほどではない。

「俺、糸澄って苗字より真也って呼ばれるほうが好きだからそっちで頼む」

「おっけー俺も成で!あんな姉貴と同じ苗字はごめんだぜ、ああでも妹がいるわ三個下ですげーかわいいんだ。まあだからやっぱ稲仕でもいいぞ、自由で」

「じゃあ成で、よろしく」

「おう、龍太とも仲良く慕ってくれ。男友達俺だけだと困るだろ?」

「困りやしねーよ、まあでも、よろしく、真也」

「ん、よろしく」

さっきから会話のテンポが良いと思った。成のおかげだ。三人で雑談している間に人はどんどん埋まっていった。生徒の数が教室の半分ぐらいになった時、教師らしき人物がやってきた。ホワイトボードに灰猛焦(はいだけしょう)と書いた。おそらく名前だ。猛をだけって読むのすごいなと思ったけれど炎勇をほのいさもずいぶん珍しい。急ぎ目に残りの生徒が次々と入ってきて、教室の机の空きはなくなった。

「おはよう、入学初日でやけに早い時間に登校ってつらいよねごめん。しかも緊張してる中。してない人もいるか。まあいいや。僕灰猛焦っていいます。灰猛でも焦でも構いません、みんなの自己紹介は省く。とりあえず説明事項だけこなすわ。えっと校内図は配られてると思うんでそれ見てもらって、で、今からリィティルを雄一校内で打っていい場所の武道場にいきます。僕らのクラスが使う場所は二番ね。間違えないように。ああ、そこに女子もいまーす。いいとこ見せようとして暴発させるなよー冗談はさておきさあ行こう」

そろった後の三秒後、灰猛は口を開いた。早口だけれど少し弱い話し方で圧は感じなかった。さっき俺のリィティルを発動させたのはだめっぽいけどまあいい。「打つ」といっていたから攻撃になるものだけだろうしギリセーフ。俺らは立ち上がって先生についていく。ようやく天狩人への道が始まったって感じがしてなんか気分が急に高鳴った。

タイトル 狩り開始

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