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まことくん②
「こんにちは。昨日はどうもありがとう」
そう答えたのは勝の父親だった。その隣に勝の母親もいた。そしてその隣にいる男性と女性と子供‥‥翔達はすぐに察した。
「あの、もしかして‥‥」
春が遠慮するように言った。するとすかさず勝の母親が答えた。
「あ、はい、そうなんです。昨日勝が話してた、まことくんと、まことくんのご両親が来てくれました」
そう言うと、まことの両親はこんにちはという感じで、翔達へぺこりと頭を下げた。同時に翔達も頭を下げた。
「来て頂けたんですね。よかったですね」
翔がそう言うと、まことの両親はちょっと難しい顔に変わった。
「私達も勝くんが亡くなったって聞いてビックリして、まこととよく遊んでくれてたから、なんというか‥‥本当に何も言葉にできなくて‥‥」
まことの母親は、そう言いながら込み上げてくるものを感じた。




