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相談②
「じゃあ夕方、この子の親が来るまで待つか」
優が言った。夕方になるまで3人は待つことにした。その間、3人はたわいもない話をして、鈴と男の子と会話を楽しんだ。途中鈴が何か言いたそうな顔をすると、すかさず翔があいうえお表を差し出し、言葉を汲み取った。どこか懐かしい時間が流れていた。楽しい時間というのは、あっという間に過ぎていく。気が付くと夕暮れになっていた。
みんなでワイワイ話をしていると、少し遠くからこちらを見つめる、2つの人影が現れた。『あ、もしかして』翔はその2つの人影へと近づいていく。翔が向かって来ると気付いた人影は、ソワソワとした動きをしていた。
「あのぉ、すみません。あのケヤキの木の下にいる男の子の、ご両親ですか?」
翔が聞いた。
「あ、はい‥‥そうですけど‥‥失礼ですが、あなたはどちら様でしょうか?」
男の子の母親と思われる人が、返事を返した。翔達は何か怪しいと人達だと思われているようだった。




